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踊るバイエイターの敗者復活戦

アルバイトやアフィリエイトを含めたネット広告からの収入で生計を立てる人に踊りながら(楽しみながら)生き抜くための知恵を紹介するブログ。多くのWebマーケターに読まれています。不定期19時頃更新。

SEOにかんしては、検索順位を上げる嘘のノウハウを広めようとしてる人もいる

SEO
Matt Cutts - SMX Advanced 2012 PhotosMatt Cutts - SMX Advanced 2012 Photos / planetc1

マット・カッツ氏:Googleの検索順位を決めるアルゴリズムの開発に長い間携わった責任者。 

 

キーワードにおける検索順位を上げる方策としてSEO対策というものがある。

SEO対策は、主にGoogleにおける検索順位を決めるアルゴリズムを把握する事からなされる。しかし、Googleが新たなアルゴリズムを特許という形で公開しなくなったため、ブラックボックスに包まる事になった。

 

最近はマーケティング会社やブロガーをはじめとして、様々な人がこのSEOにかんするアルゴリズムを語る事が多くなっている。それぞれが検証を行い、結果と照らし合わせて矛盾しないような仮説を次々に出しているのだ。

下記記事もその1つだろう。

こうしたSEOにかんする知識は誤ったものも数多く出て来ている。誤った考察に対して、一つ一つ反論してもキリがないので、普段はあまり触れる事はしない。しかし、今回は少々話題になっており、かつ、長文記事が全てSEO対策のためでわざわざ長々と書いていると誤解させるような内容なので、敢えて取り上げて、真面目に反論をさせて頂こうと思う。

 

上記記事の主張をまとめると

▶ 文章はユーザーが面白いと思えなくても長々と(1万字以上)書けば「必ず」検索結果の順位は上がる

▶ 追記を加えて更新日時を新しくする(長文を更に長文化する)だけで、検索順位は上がっていく

 

以上の2つになるかと思う。

 

検索順位が上がる要因

まず大事な事を述べれば、検索順位が決まるのは相対評価であるという事である。これは「他のサイトの記事と比較して」Googleによる評価の高い記事が検索結果では上位に表示される事を意味する。

 

ソーシャルのシェアが集まる事で起こるQDF(Query deserves freshness)という例外を除けば、この評価は内外のリンクでまず決定される。評価の高いドメインは比較的上位に表示されるが、これもドメイン自体にリンクが付いているから(評価の高いドメインだから)である。

コンテンツが比較対象となるのは外部評価が定まった時、コンテンツが公開された後で、他のすでに公開されている記事とユーザーの評価を含めた様々な比較が出来るようになった時である。

 

長文のコンテンツが検索順位で上位表示される理由

長文のコンテンツが上位表示されやすいのは、決して「長文」だからではなく、その記事で訪問者が十分に満足出来たからである。検索ワードに対する情報が多ければ、検索エンジンから訪問したユーザーは求めていた回答を得られる可能性が高いだろう。

 

訪問者が満足したというGoogleへのメッセージはソーシャル(Facebook、Twitterなど)でのシェア、もしくは他のサイトでの紹介で、被リンクを通してGoogleに伝わって行く。

また、シェアやリンクといった評価を知らせるアクションがなくともGoogleに満足したというシグナルを送る事は出来る。それを自分達は「キーワードからの離脱」と読んでいる。

 

「キーワードからの離脱」とは、例えば、あるキーワードで検索をかけて、検索結果に表示されたサイトに訪問したとする。その記事の情報に満足すれば、再度検索結果に戻って別のライバルサイトへ訪問したり、別の関連、複合キーワードで再検索をかける事はないだろう。このような行動をいい、結果として、「キーワードからの離脱」が起こったサイト(記事)は、そのキーワードでユーザーが満足したとGoogleは判断出来るのである。

キーワードによってはシェアやリンクが得られないものもあり、「キーワードからの離脱」で検索順位が上がるケースもある。

 

まとめると、

▶ シェアとリンク

▶ キーワードからの離脱

を起こさせる記事が検索順位で上位へ表示されやすいという事になる。

 

先ほど紹介した記事には

とにかく文字数の多い長文さえ書ければ上位表示できてしまう実情があるため。記事内容がどんなにつまらなくても、たとえ単調な説明が延々と続くだけの記事であったとしても、更には「そんな情報ほしがってる人いる?」というものが書いてあったとしても、内容に一貫性のある長文であれば検索エンジンに評価されてしまうのです。

読んでいて面白い短文:検索に弱い
読んでいて面白くない長文:検索に強い

このような記載があり、これを「長文ダラダラ記事」と定義する。この長文ダラダラ記事は

記事内容がつまらない・読んでいて面白くない

この点だけでも訪問者から嫌われ、シェアとリンクの評価を得られる事はまずないだろう。

 

次にキーワードからの離脱を長文ダラダラ記事が引き起こせるかどうかである。

まず、キーワードからの離脱は、ユーザーに同じキーワードで他のサイト記事を参照させなくする事が大事である。

これは他のサイト記事を参照しなくとも情報として十分な量があるかどうかだけでなく、分かりやすいといった総合的な観点でいかにして満足させるかが重要である。コンテンツが

そんな情報ほしがってる人いる?

と一般的に思われるようなものであれば、答えを求めているユーザーは当然別サイトの記事も参照するだろう。

 

以上をまとめると、ソーシャルのシェアや被リンク等の外部評価を得るために満足させる記事を書くのがもっとも理想である。こうした外部評価が得られにくいなら、ライバルサイトへ訪問されないよう、

1.わかりやすくて、

2.ユーザーが読み進められるほど面白い、

情報が充実した(長文)記事を書かなければならない。

 

長文ダラダラ記事では別サイトを見たり、再検索をかける人も多くなる。長文にするにしても、ユーザーの満足を第一に考えなければむしろ評価は低くなるのだ。

 

コンテンツで検索順位を上げる

Jump
Jump / Hamad AL-Mohannna

 

コンテンツ情報の更新で検索順位を上げる

引用した記事では、

追記を加えて更新日時を新しくする(長文を更に長文化する)、そうすれば検索上位は意外と簡単に獲得できます。

現時点での最強SEO対策は「とにかく長文を書き、日々、追記をしていくこと」で間違いありません。

とある。

情報を更新すればユーザーの満足が得られるようになり、他サイトと比較して(あくまで相対評価)、 評価が維持される(他のサイトが下がれば、結果として検索順位が上がる)事はある。しかし、単に追記すれば上がるというのはほとんど無い。

 

もしトップページではない単一ページ(記事)でコンテンツを追加せずに上位表示したいなら、追記ではなく需要の変化に合わせたリニューアルを行うべきである。上位表示を実現、維持する方法として、口コミも含めた「追記」をあげていたがこれは明らかな間違いだ。

 

例えば「ギリシャ」を例に上げて考えてみる。

ギリシャは今ニュースでも非常に話題となっている。このようなユーザー側のトレンドの変化でも検索順位には大きな影響をもたらす。

元々「ギリシャ」で検索する人は旅行にかんする情報を求めていた人がほとんどだっただろう。それが今やデフォルトの問題で大きく揺れており、ユーザーがギリシャにかんして知りたいのはデフォルトを中心に構成されるようになった情報のはずだ。

「デフォルトの根本要因」だけでなく、「ギリシャ旅行」にかんしてもデフォルトが与える旅行への影響を知りたいと望んでいるはずで、ユーザーが満足出来る情報が大きく変わっている。

 

一度ギリシャ旅行にかんする情報を書いて検索順位が下がった記事を「ギリシャ」で再び上位表示したいなら、記事の中心に「デフォルト」を置いて再構成し、情報の更新も行わなければならない。

 

加えて、記事の前半ほど、重要な情報にしなければならない。これははユーザーにとっても、Googleにとっても文章の最初の方が重要だからだ。

デフォルトにかんして、追記という形で情報を付加しただけでは、何ら評価はなされないだろう。

 

コンテンツの追加で検索順位を上げる

コンテンツで検索順位を上げたいのなら、文字数を増やす追記、トレンドを意識した記事の再構成よりも、下層にコンテンツそのものの数を増やした方がよっぽど効果がある。

例えば、「タイ移住」というキーワードで上位表示されているサイトを見てみと下記のような検索結果が出ている(2015年7月26日現在モバイルでは2位と3位が逆になる事もある)。

f:id:asiaasia:20150726203331j:plain

1位.http://thai40.com/

2位.http://www.bloglifer.net/entry/2014/12/31/200000

3位.http://www.kaigaiijyu.com/country/thailand/index.php

 

1位はトップページ、2位はドメインでは最下層にある記事のページで3位はカテゴリートップページである。

2位はこのサイトの記事だが、この記事が上位表示されている理由は明確である。はてなブックマーク数を見てもわかると思うが、大きくバズった事により大量のリンク(被リンク)が付いたからである。また、文字数も6000字程度ある。

 

しかし、1位、3位は検索エンジンから飛んだページで文字数もごく僅か(1位は1000字以下、3位は2000字以下だろう)、しかも、ドメイン評価は高くなく、外部リンクもこのサイトの記事には全く及ばない。

つまり、文字数が少なくとも、外部リンクが少なくとも「タイ移住」というキーワードで上位表示がなされているのである。

 

この結果からでも、コンテンツだけで検索順位するのに最も有効なのは、長文にしたり、追記なんかよりも、コンテンツの数そのものを増やすのがもっとも確実であることがわかるだろう。

 

コンテンツの数を増やして検索順位を上げる方法

コンテンツの数を増やす事を「コンテンツ・オラオラ」と呼んでいる。コンテンツオラオラで順位を上げるのに重要なのはコンテンツの文字数でも無く、外部評価でもない。内部リンクである。タイ移住で1位に表示されているURLも、3位に表示されているURLも内部からリンクが集まっているのだ。

ほとんどのサイトでは、自動的に、トップページはサイト内にある全てのページから、カテゴリーページはカテゴリー内の個別記事からリンクが張られている。サイトにおけるコンテンツの統一性が重要なのは、トップページ、カテゴリーページを介して全てのページがリンクで繋がっているからである。

 

Googleはリンクが張られていなければ、統一性を評価する事は出来ない。サイトにあるコンテンツを見ているのもあくまでリンクを通してなのである。

 

従って、先ほどあげた「タイ移住」で2位に表示されている個別記事を1位に上げたければ、外部リンクを張るのが最も手っ取り早い。追記は文字数を増やすだけで最も意味がなく、相対評価で勝つことは出来ない。

外部リンクを張るというやり方が無理ならば、コンテンツの数を増やして内部リンクを張っても良い。検索順位を上げたいページへリンクを張るのだ。これがコンテンツで検索順位を上げるもっとも効果的なやり方なのである。

 

まとめ

文章はユーザーが面白いと思えなくても長々と(1万字以上)書けば「必ず」検索結果の順位は上がる

▶ 情報を充実させれば(長文にすれば)、満足度が上がる可能性は高い。ただし、ユーザーの満足度が得られない長文ならば順位は上がらない(むしろ、マイナス評価で順位は下る)。

 

追記を加えて更新日時を新しくする(長文を更に長文化する)だけで、検索順位は上がっていく

▶ 更新も需要の変化を正確に捉えなければ意味が無い。新しい需要を踏まえた上で、時にはコンテンツを再構成しなければ、順位は上がらないケースがほとんど。

 

現時点での最強SEO対策は「とにかく長文を書き、日々、追記をしていくこと」で間違いありません。

▶ 間違い。長文化が最強ではない。コンテンツで検索順位を上げるなら、長文と追記より、コンテンツ自体の数を増やした方が効果的である。

 

嘘が蔓延するSEOにかんする知識

SEOにかんする記事を書いている人のほとんどは、間違った事を意識的に述べるような事はしていないだろう。ただ、id:cardmics氏の書いている記事は以前のものも含めて、わざとユーザーをミスリードしているのではないか?と思わせるような内容のものもある。

 

もちろん、この記事を読んでも、あちらが正しいと思っている人はいるだろう。

上であげた例のような矛盾はあるが、 そういう人は検索順位を上げるために、面白くもない単調な記事を長文でだらだら書き、順位が下落したら情報の更新でなく追記で更にダラダラと長い文章を追加すれば良いと思う。

 

SEOにかんする知識で対立しているものがあれば、どれを信じるかは結局あなた次第なのだから。

 

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