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踊るバイエイターの敗者復活戦

アルバイトやアフィリエイトを含めたネット広告からの収入で生計を立てる人に踊りながら(楽しみながら)生き抜くための知恵を紹介するブログ。多くのWebマーケターに読まれています。不定期19時頃更新。

海外における日本の漫画やアニメ・コンテンツの弱さ

海外

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TVO テレビ大阪: 和風総本家

 

目次

 

ここ最近日本のテレビ局は、外国人を捕まえて日本を賞賛するコメントを流す事が多い。「日本はこんなにすごい!」といった事を伝える番組は「日本賞賛番組」とも言われ、あまりの多さに飽きている人もいるかと思う。

 

そんな日本と外国を絡めた番組でも、テレビ大阪(テレビ東京系列)が制作している「和風総本家」の「日本という名の惑星」は他とは一線を画しており面白い。

 

和風総本家

和風総本家は日本の職人や昔ながらの風習や知識を紹介する番組である。この番組内のいちシリーズに「日本という名の惑星」がある。

 

日本という名の惑星

このシリーズは世界各国のテレビ局へ「日本を紹介する番組を作りませんか?」というオファーを出す事から始まる。このオファーに答えたテレビ局のクルーが来日し、独自の視点で日本を紹介する番組を作る。

この時の取材を元に作られた日本を紹介する番組は母国で放映され、国民の反応も見るといった流れになっている。

 

日本へ取材に来て、日本に関する番組を独自に作ったテレビ局の国は、これまでの放送で下記10カ国である。

マラウイ共和国
バルバドス
ウガンダ共和国
セントキッツ・ネイビス連邦
ガンビア共和国
バヌアツ共和国
ボツワナ共和国
グアテマラ共和国
パラオ共和国
ザンビア共和国

殆どがアフリカや中米、オセアニアの小さな国で、日本人もあまりイメージが涌かない国かと思う。

オファーに答えた局の多くがその国で最も大きな局であり、様々な思いから日本を取材し、番組の作成を行っている。

個人的に、これら国の中で印象深かったのがバルバトスとパラオ共和国だった。

 

アメリカに情報を依存するバルバドス

上の10カ国でも、日本の認知度は高く、テクノロジーや先進国、車やODAによる無償援助を受けたとして多くの国民が知っている。しかし、バルバトスは日本を知っている人が3割という驚きのアンケート結果が出た。

 

このように情報が伝わらない要因としては、バルバトス独自のメディアが弱く、全てアメリカ経由で情報が入って来てしまっているからとの事である。結果として、世界の中心がアメリカであるかのような誤解をし、国民の多くがアメリカに洗脳されてしまっている。

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プロジェクトリーダー(ディレクター)のローズマリー氏

 

バルバトスで一番大きなテレビ局・CBCに勤めている人々はこれを危惧している。特に、日本へ取材に来たメンバー達はバルバトスではエリート中のエリートだろう。

情報を鵜呑みにしない、アメリカの偏見に対する免疫もあり、自分たちの目線で日本という国を見たいという志で取材している。

 

新幹線の走る映像など、独自で集めた素材を価値のあるものとして扱っていた。ブログをやっている人は写真などの素材を集めるのに苦労するかと思うが、テレビ局もそれは同じなようである。

得る事が難しい、自分たちで著作を持つ事が出来る日本の映像を一生懸命集めていたのも印象的だった。

 

親日国パラオが目指す将来

太平洋上のミクロネシア地域の島々からなる国・パラオ共和国の回も印象深かった。

パラオは第一次世界大戦後に日本の植民地となり、当時は3万人近い日本人が住んでいた国である。第二次世界大戦後はアメリカの統治を受けるが1994年に独立している。その時の初代大統領は日系パラオ人のクニオ・ナカムラ氏であった。

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クニオ・ナカムラ氏

 

台湾同様、もしくはそれ以上の親日国で、現在も当時日本人が使っていた日本語が約1500語パラオ語に混ざって話されている国である。公用語は英語、パラオ語に加えて、アンガウル州は日本語も公用語になっている。

公用語で日本語を採用している国は、日本以外にはパラオしかない。

 

パラオのテレビ局クルーはプロジェクトリーダー、レポーターが優秀で、恐らくアメリカや海外でのキャリアを捨てて母国に戻ってきた人達だと思う。パラオ語となっている日本語が日本では現在も使われているかどうか、日本の文化やパラオとの繋がりを丁寧に取材していく様子が描かれている。

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リピーターのロンディ。彼は日本の芸人に負けないぐらい、もしくはそれ以上にレポートが上手い。

 

優秀な彼らはなぜパラオに残り、どういう国にしたいか?東京の秋葉原をレポートするところから、これが垣間見えたと思う。

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ロンディは秋葉原を個性があり、世界中の誰もが知る素晴らしい場所と形容しながらも「パラオの自然の美しさを守りたいと思ったら、こういったテクノロジーは必要ない、入れてはいけない」とはっきりと述べている。

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彼らぐらいの実力があれば公用語である英語を生かして別の国で働く事が出来ただろう。それを拒否し、メディアの立場からパラオの将来を真剣に考えている事が伝わって来る。

 

その他、上記10カ国の中では最も発展している国であろう中米のグアテマラ共和国(GDPランキングでは世界78位)となると、テレビ局の建物から取材クルーまで一気にプロの集団になる。

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美女レポーターも従え、番組のターゲットや方向性もしっかりと練られた上で取材が進められている。

 

この記事では敢えて動画は張らないが、YouTube等動画配信サイトで「日本という名の惑星」で検索すればこれらシリーズは全て見る事が出来る。

 

日本のコンテンツと情報発信

パラオという日本に精通している国は除き、これら発展途上国での日本のイメージ調査を見ると、車、ハイテクノロジーといったコンテンツを生産している国止まりである。

エンターテイメントにおけるコンテンツは殆ど届いておらず、ODA(政府開発援助)からの日本の利益となる還元が殆どなされていない。もちろん、ODAの性質でこうした見返りを求めるのは必ずしも適切とはいえないが、アメリカのような情報発信強国を見ると、日本ももう少し対外政策を考えなければならないように思えてくる。

 

日本のエンターテイメントとして発信している強いコンテンツと言えばアニメや漫画である。この分野で活躍するなら日本で無ければならないと、海外からは優秀な人材が集まっている。

 

最近話題になった人と言えば、

フランス人クリエイターのThomasRomain ロマン・トマ氏

 

スウェーデン出身の漫画家・オーサ・イェークストロム氏

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オーサー氏にとって東京は夢の詰まった街であるとの事である。

 

だが、こういった優秀な人材を満足させるような、クリエイターに夢を与える事が出来るような環境は日本にどれぐらいあるだろうか?アメリカのそれこそハリウッドといったエンターテイメントの本場や新しい産業やサービスを生み出し続けているシリコンバレーのような場所と比べれば、明らかに見劣りするだろう。

この記事を読んでいる人の中には、ハリウッドと肩を並べるなんておこがましいと思っている人もいるかもしれない。しかし、こうしたコンテンツに、ハリウッド映画以上の魅力を感じている人が実際にいるのも事実である。

 

海外へコンテンツを発信し、数億を稼ぐ漫画家等が珍しくない無いような環境を作らなくてはならないと個人的には思う。

上記記事でも述べたが、現状優秀な人材が集まって来ても、十分なバックを得られるような体制が日本には整っていない。コンテンツの発信力を強め、海外からしっかりと利益を回収するような仕組みを作らなくてはならないだろう。

 

もっと他にもある日本の強さ理解し、日本車の知名度に追い付くつもりで、現状を変えていかなければならないはずだ。

 

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