無条件で2%還元を受けられるカード「Kyash」は2019年10月1日以降1%還元になってしまう。従って、現状、日本においては2%還元を受けれるカードはすべて「条件付き」になってしまった。
2%還元が条件付きのカードもお金の使い方によっては条件を満たすのも難しくない。また、+1%還元を受ける手段として、Kyashを経由する価値はまだまだある。
この記事では
▶ 2%還元を受けれるカード
から
▶ Kyashを経由し、追加還元受ける方法
まで詳しく述べていきたいと思う。
ちなみに、この記事では特定の店や特定の時期(誕生日月など)で還元率が増えるようなカードは除いている。この記事で紹介するのは原則として、時や場所を限定しない消費で2%還元になるカードである。
2%還元を受けれるカード
時や場所を限定せず、2%還元を受けれるカードとしては
1.楽天カード(クレジットカード)
2.エポスゴールドカード(クレジットカード)
3.ソニーバンクウォレット(デビットカード)
以上の3つがある。
楽天カードはエントリーと楽天市場での一定額消費を条件に、2%還元(+1%還元)を受けれる。
エポスゴールドカードはカードの利用料金が100万円を越えると1万円分のボーナスポイント(+1%還元)を受けれる。100万円の利用で2%還元となる。
ソニーバンクウォレットはソニー銀行における「外貨」「投資信託」「WealthNavi for ソニー銀行」3つの合計残高が1000万円以上で2%還元となる。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
楽天カードで2%還元を受ける方法
楽天カードでは通常、消費金額の1%を楽天スーパーポイント1ポイントとして付与される。楽天カードには年会費無料の楽天カードはもちろん、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードも含まれる。
楽天カードで2%還元を受ける条件としては
①「【毎月開催】楽天市場で楽天カードをご利用の方 街でのご利用分がポイント2倍!」のページを開き、キャンペーンページでエントリーをクリックする
キャンペーン一覧から「街での楽天カードご利用分がポイント2倍」の詳しく見るをクリックし、エントリーする。
②楽天市場で2万円以上楽天カードを利用する(達成金額は月によって異なる)。
以上の2つである。
利用条件となるのは「楽天市場」の他、「楽天kobo」「楽天ブックス」が含まれる。つまり、楽天市場、楽天kobo、楽天ブックスで合計2万円を越える消費をすると、楽天市場「以外」での利用でも2%還元を受けられる。Kyashや税金などの支払でも2%還元が受けられるのはすでに実証済みである。
毎月エントリーだけは必須になるので、楽天カードを持っている人は忘れないよう先に済ませておくべきだ。
>>> 街での利用分でポイントアップ・キャンペーン・エントリーページ
2%還元以下となる楽天カード
街での利用分でポイントアップ・キャンペーンにより付与されるポイントの上限は1000ポイントに設定されていることが多い。つまり、街での利用分のうち毎月10万円分までしか2%還元を受けれない。
例えば、街での利用で月20万円使うと
通常の1%ポイント還元:2000ポイント
期間限定ポイント:1000ポイント
で合計3000ポイント(1.5%)還元になる点には注意しよう。
楽天カードで2%還元を受けれるのは街での利用が月10万円までとなっている。
街での利用で2%還元を受ける方法について更に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
ただし、街ではなく、楽天市場で楽天カードを使えば、8%以上の還元を受けるのも難しくない。詳しくは下記記事を参考に。
楽天スーパーポイントの価値
楽天スーパーポイントでは楽天市場はもちろん、楽天証券での投資信託購入や楽天銀行、電気やモバイルの支払にも1ポイント=1円で利用できる。
楽天ポイントには通常ポイントと期間限定ポイントがある。使い方によっても価値は変わるため、楽天ポイントを使うにもオトクな消費方法を選択すべきだ。
楽天ポイントの価値を最大化する使い方については下記記事を参考に。
エポスゴールドカードで2%還元を受ける方法
エポスゴールドカードでは通常200円につき2ポイントを得られる。加えて、1年間の消費金額によってボーナスポイントを受けれる。
1年で50万円を使うと2500ポイント、100万円を使うと1万ポイントが付与される(エポスゴールドカード|クレジットカードはエポスカードより)。
つまり
年50万円を利用⇒5000ポイント(通常還元)+2500ポイント(ボーナスポイント)=1.5%還元
年100万円を利用⇒1万ポイント(通常還元)+1万ポイント(ボーナスポイント)=2%還元
となる。
1年とはカード申し込み受付日より、翌年当月末日となる。例えば、9月に申し込み受付がなされたなら、翌年9月末日までの利用金額となる。
エポスゴールドカードの年会費は招待を受けてからの加入なら永年無料、家族からの紹介でも永年無料となる。それ以外でも、1年で50万円以上利用すれば翌年以降永年無料となる。
上記以外では年税込5000円がかかる。
2%還元以下となるエポスゴールドカード
上でも述べたように、1年で100万円を利用すれば、還元されるポイントが2万円となり、2%還元を受けれる。しかし、利用金額は100万円以上になると、2%還元以下になってしまう。
例えば、年間200万円を利用したとすると
2万ポイント(通常還元)+1万ポイント(ボーナスポイント)=1.5%還元
となる。200万円以上利用すれば当然、1.5%還元以下になる。
エポスゴールドカードで2%還元を受けれるのはボーナスポイントを満たす100万円ピッタリとなっている。
従って、還元率としては1%以上2%以下が普通になるだろう。
エポスポイントの価値
エポスポイントは1ポイント=1円として使える。
マルイの店舗や通販ではポイントをそのまま利用できる(エポスポイントの使い方より)。
また、エポスVisaプリペイドカードへ1ポイントからチャージできる。エポスVisaプリペイドカードでは決済金額0.5%の還元を受けれる。200ポイントを利用すれば1円キャッシュバックされる。つまり、エポスVisaプリペイドカードへチャージすれば1エポスポイント=1.005円の価値になる。
その他、1ポイントからアマゾンギフト券等、他のポイントやギフト券への交換もできる。
ソニーバンクウォレットで2%還元を受ける方法
ソニーバンクウォレットはソニー銀行口座を開設している人が発行できるデビットカードである。クレジットカードとは違い審査も不要で誰でも発行できる。
ソニーバンクウォレットはソニー銀行における積立設定や金融商品の保有によって還元率が上がる。「外貨」「投資信託」「WealthNavi for ソニー銀行」3つの合計残高が1000万円以上を越えると2%還元を受けれる。
キャッシュバックは毎月1日から末日までの利用に応じ、翌月25日までに円普通預金口座へと現金で入金される。
2%還元を受けるための1000万円相当の投資はハードルとして高いだろう。
ただ、ソニーバンクウォレットは日本において高還元を受けれるだけでなく、外貨口座にある外貨を元手に、手数料無料で決済もできる。海外旅行へ頻繁に行く人には必須のカードになっている。ソニーバンクウォレットについて更に詳しくは下記記事を参考に。
Kyashを経由し、追加還元受ける方法
2019年10月からKyashの還元率は1%になる。無条件での2%還元は受けれなくなるものの、決済方法としてはまだまだKyashが必須になる。なぜなら、Kyashの支払元にクレジットカードを設定するだけで、クレジットカードとKyashによる2重の還元を受けれるからだ。
例えば、Kyashの支払元を楽天カードにした場合
Kyash⇒1%還元
楽天カード⇒1%還元(条件を満たせば2%還元)
上記のように最低でも2%、楽天カードの条件を満たせば合計で3%還元を受けれる。加えて、PayPayやLINE Payなどのスマホ決済の支払元をKyashにすれば、スマホアプリの還元も受けられる。
つまり、スマホ決済の支払元をKyashにし、Kyashの支払元をクレジットカードにすれば3つの決済を経由し、それぞれでポイントが付与される。
Kyashにおける利益を最大化する方法について、詳しくは下記記事を参考に。
多くのクレジットカードは1%還元が普通となっている。Kyashを経由すれば+1%還元を受けれるため、双方を合わせれば2%還元となる。
現状、決済における還元が2%以下の人は最低でも支払元にカードを指定し、Kyashを利用した決済に統一した方が良いだろう。