アフィリエイターの仕事場
世間の人はサイト運営で食べている人の殆どが家で仕事をしていると思っているかもしれない。
しかし、自分を含めて家で作業している人の方が感覚的には少ないように思える。
この点は自分周辺の統計でしかないが、自宅:外=4:6ぐらいの割合だ。
引きこもり体質な人はアフィリエイターには多いとは思うが、家だと周りの誘惑に負けて作業に集中出来ない事が多々ある。
自分のリラックス出来る空間というのは仕事場には向かないだろう。
レンタルオフィス
自分は外での作業場となるとカフェが多いが、外で作業するアフィリエイターの多くはレンタルオフィスを借りている。
もちろん、稼いでる額にもよるだろう。
月数十万円までは自宅で、月50万円以上になると確定申告の際の経費として計上し易い事もあり、レンタルオフィスを借りるようになる人が多いようだ。
自分も今年の所得からは流石に税理士を入れないと税務署からもなんか言われそうなので、仕事場としてレンタルオフィスを使うことは検討している。
個人事業主だと月50万円を超えた辺りから税金も馬鹿にならなくなる。
去年の所得における社会保険料の高さには驚いたけど、今年は税金の額に非常にビクビクしている。
東京には結構オシャレなレンタルオフィスもたくさんあって、自分も数少ないアフィリエイターの友人と先月いくつか見に行ってみた。
このTHE SOHOなんかは同じIT系のそこそこ稼いでいるフリーの人もたくさんいるので、そろそろ稼ぐ事も1人を脱する意味で交流目的、情報交換目的のための入居も検討している。
めっちゃリア充感のある環境は久しぶりなのでちょっと緊張する。
カフェでは集中して作業できないという理由からレンタルオフィスを選ぶ人も多い。
いちゃつくカップルを見るだけでストレスを感じる人もいるだろうし、ヤンキーやうるさい人間、馬鹿っぽい会話をする人間を見ると腹が立つという人もいるだろう。
ストレスを感じるポイントは人によって違うと思うが、静かで集中できる環境を望んでいる人はカフェはあまり向いてないかもしれない。
自分もそういった人種が全く気にならないわけではないので、比較的集中しやすい場所と時間を選んでいる。
例えば、午前中はお年寄りや、普段何をしているかわからない謎の若い女性がカフェで本を読んでいたりするだけなので、うるさい人が少ない。
夕方以降は受験生が多いカフェを選んで、うるさい人がうるさく出来ないような無言の圧力を感じさせる店を選んでいる。
予備校が多い駅の周りはこういうカフェも多いので遠出して通っている。
レンタルオフィスは身を固定する事に繋がるので、海外と日本を行ったりしたりする生活をしている人にはあまり向いていない。
当たり前の話として、使わなくても賃料は取られる。
となると、自分のライフスタイルにはあまり合わないような気もしなくはないので、結局どこも借りないで、税金やコーヒー代を払いつつノマド生活を続ける事になるかもしれない。
アフィリエイトをしている人に関するデータ
ここではA8netというアフィリエイト広告を提供している日本最大のASPが公表しているデータ(アフィリエイターに関する調査レポート201407)を主に参考資料として話を進めていこうと思う。
アフィリエイトをしている人の職業の割合
まず、アフィリエイトをしている人の職業は
会社員兼アフィリエイター 40.2%
主婦兼アフィリエイター 22.1%
自営業兼アフィリエイター 13.4%
専業アフィリエイター 6.3%
学生兼アフィリエイター 2.7%
その他兼業 16%
となっている。
ウェブデザイナー、プログラマー出身のアフィリエイターは段々稼げなくはなっているけど、割合的にはまだまだ多い。
会社員、自営業兼アフィリエイター、専業アフィリエイターの中にはこういったIT関連の出身者が3割程度はいると思う。
ただ、自分を含めてこういったIT関連分野出身者以外の人が目に見えて増えているのも確かだ。
今はWordPressなど、無料のブログサービスで綺麗なウェブサイトを作るための時間的、金額的なコストはどんどん下がっているし、集客に関してこういった技術的な部分がどんどん無くなっているというのも前述した記事で述べた通りである。
サラリーマンの次に多いのは主婦。
主婦の割合が多いのは趣味的な感覚で粘り強く続けている人が多いからだと思う。
比較的長期的なプランで月数万円のレベルでも諦めずにコツコツ続けて、アフィリエイトの収入が旦那の給料を上回ったという人も少なくはない。
感覚的にはアフィリエイトの分野では古参に分類される4、5年以上の人がほとんどだと思う。
最近目に付くのは学生等、比較的若い人の参入である。
若い人の中にはグループを組んでの自己アフィリエイトという詐欺まがいの行為に走っている人達も多いけど、真面目にサイト運営を行っている人がほとんどだ。
中年フリーターと違い「何者にでもなれる」という自信から焦燥感の無い人が多いけど、頑張っている人は頑張っていて、就職前にサラリーマン並に稼ぐウェブサイトを1つ作り上げる人もいる。
学生となると誘いも多いだろうし両立が大変なので、ここから結果を出している人はすごいと思う。
やはり、休学とかしているのだろうか?
その他兼業の多くはフリーターと同時並行でアフィリエイトを行っている人だと思われる。
アフィリエイターの前職
上の資料によると、現在アフィリエイトを行っている人の6.3%が専業アフィリエイターとの事だが、兼業の割合から見ても、多くが会社員出身と予想できる。
その次がフリーターや社会経験を経ずに専業になった学生だろう。
自分もそうだけど、専業になる前のアルバイトは無難にコンビニから飲食店、販売員などITとは無縁の分野が多い。
無職やニートからサイト運営に参入した人も多いけど、大体生活のためのアルバイト経験もあるので、そういった人もフリーターに含まれる。
バイトを含めて一度も就労経験がない無職・ニート出身のアフィリエイターもいるらしいが、自分は会った事はない。
もともと、積極的にアフィリエイター同士の交流に出かけていないから、知らないだけかもしれない。
自営業兼アフィリエイターの多くが、ウェブ制作をしているフリーの人だ。
ウェブデザインをしている人の多くが、ウェブデザイナーの将来に不安を持っている。
前述の通り、技術的にどんどん進歩し素人でもサイト運営が出来るようになって来ている点、単価の下落が進んでいるからだ。
既存の顧客の維持や新規獲得の障壁も高くなっているので、別のIT事業と同時並行の人も多い。
アフィリエイターの収入
上記資料を見てもわかるように、まず、アフィリエイトを行っている人の半数以上は月1000円以下の収入である。
つまり、あなたが月1000円以上稼いでいれば、上位に入る。
以前は有名な話として、アフィリエイトを行っている人の95%が月5000円以下というものがあった。
しかし、今回2014年7月の統計では、5000円以上稼いでいる人は27.6%に及ぶ。
個人が広告収入で稼ぐために知っておくべき時代の流れの記事でも述べたようにネット上のトラフィックは増加傾向にあり、このASPを含めたネット広告全体の収入は増えている事から、サイト運営はより稼ぎやすくなっているのは事実だ。
ただ、20万円以上稼いでいる人の割合は3.6%とまだまだ少ない。
専業アフィリエイターが6.3%いるので、専業アフィリエイターの半分ぐらいは月15万円の収入に満たないのかも知れない。
月5万円以下の収入で専業(個人事業主)になった人は約11%いる。
年20万円の収入があれば確定申告が必要なので、このぐらいの収入でも無職という肩書を外すことは可能だ。
地方の実家暮らしであればそのぐらいでも暮らしていけるだろうし、貧乏人は日本に生まれただけで幸せになれるでも述べたように海外でのんびり暮らすという手段もある。
また、労働時間の量も圧倒的に少ない人も多いので、これを少ないと見るか多いと見るかはなかなか難しいところだ。
自分の知り合いには月100万円以上稼いで高級マンションに住み、高級車に乗っている人がいるのも事実。
マイペースに稼ぎたいからアフィリエイターになったという人も多いので、自分を含め月50万円以上の収入になると向上心が無くなる人も多い。
月50万円を越えると、独身の場合何不自由なくある程度の暮らしができてしまうからだ。
この辺は家庭を持ったり、別の目標がある人とは異なるかもしれない。
付利意雷布亜の1日
自分は文章を書く事で食べてきてもうすぐ3年になる。
サイト運営(ブログ)を始めたのが約4年前で専業になったのが3年前だ。
自分はウェブデザインとかも出来ないし、お金をかけて(外注で)サイトを作成した事も無い。
なので、自分のサイト運営における他との差別化は、常にコンテンツ(文章)で行って来た。
文章を書いて食べていると言うと、作家みたいで気が引けるし、偉そうに聞こえるかもしれないけど間違いではない。
1日に書く記事は基本1本。
アフィリエイトサイト用の1500字ぐらいのライトの記事だと3、4本は書ける。
昔は1500字ぐらいの記事でも2時間ぐらいかかっていた。
ただ、毎日走っていれば長距離を短時間で走れるようになるマラソンと同じで、4年間文章を書き続けて来たら書くのが早くなった。
また、パラグラフを意識して書くようになってからは、それなりにまとまりのある文章を書けるようになったと思う。
この辺も人の評価を受けながら、好きなブログの書き方を取り入れる事で徐々に上達させる事が出来た。
この記事を書くペースだけど、タイの投資ビザを取得したいという目標と将来における収入源の分散も考えて、来月タイから帰国後はもう少し増やそうと思っている。
新しくパワーサイトに育てるためのネタ元も出来たし、1日3本ペースで記事を投稿出来ればと考えている。
1本5000字の記事を書くのに2~3時間、1500字ぐらいなら15~30分で書けるので、1日にヘビーな記事1、2本、アフィリエイトサイト用のライトな記事を3、4本書く事を目標に頑張って行きたい。
普段のタイムスケジュール
日本にいて、かつ、友人や知り合いと会う約束の無いフリーな日のスケジュールを紹介して行く。
起床
6時
まず、6時頃起床する。
いくら時間に自由があるとはいえ、ルールを決めて自分をコントロールしないと楽な方楽な方へ行ってしまう。
そのため、比較的実行すべき優先順位が高い事項としているのが、この早起き。
7時
音楽を聞きながらのんびり身支度をして7時に家を出る。
ネットだと攻撃的な人は多いけど(自分を含め)、やはり家にこもるとストレスがそこにしか向かなくなるからだと思う。
なので、とりあえず家は出る。
歩きスマホ派を公言すると世間から糾弾されそうだけど、自分は歩きながらスマホをいじるのが好きなので、人通りが少ないルートを選んで最寄り駅に向かう。
考え事をしながら、思いついたアイデアや文章もEvernoteに打ち込んでいく。
自分は歩いてる時や乗り物に乗っている時など、移動時間にインプットやアウトプットを行っている。
そのまま電車に乗って別の街や空港へ行くこともあるけど、近所で一番栄えている駅まで歩く。
時間にすると1時間ぐらい。
朝食・作業
8~9時
マックやカフェに入るのが8から9時頃。
店は毎回違うけど店員には、流石に顔を覚えられてくる。
9時のオープン作業をしているカフェの店員と最近は世間話をするようになった。
自分の職業はフリーでIT系の仕事をしている事にしている。
店を入ったら、朝忙しそうにしているサラリーマンを見ながら朝食、ボチボチ作業もする。
食事をしたり、外を眺めながら作業をしているので、半分ぐらいは手が止まっている。
昼食・昼寝
11~12時
11時から12時頃店を出る。
30分ぐらい昼食を取る。
またスマホをいじりながら、アイデアとか文章を打ちながら家に帰宅する。
14時
14時前に家に着くので、夏場はシャワーを浴びてから昼寝。
夜寝れなくなるので、16時前には起きて家のパソコンでネットサーフィンをする。
夕方の作業
18~19時
18時から19時頃また家を出る。
作業しやすい受験生が多いカフェをリストアップしているので、そのうちのどれかへ向かう。
23時
閉店の22時ぐらいまで作業し、23時過ぎに帰宅。
就寝
0時
寝る前にパソコンをいじるとつい夜更かししてしまうので、帰宅後シャワーを浴びたら直ぐに布団へ入る。
大体0時までに寝るのが目標である。
アフィリエイターになってわかった事
専業アフィリエイターになってわかったのは、自由に時間に縛られずに生きようとサイト運営を始めたけど、集中して作業するためにはある程度の自分ルールは必要という事だ。
コントロールが出来なくなってしまうと余程の事がない限りは堕落してしまうと思った方が良いと思う。
堕落してしまえば当然の事として、自分で収入を作る事も難しくなるだろう。
それに加えて、稼げなくなってしまう場合の恐怖は常にある。
ルールは作るものの、会社員時代に比べれば圧倒的に制約は少ないので、専業アフィリエイターになった人のほとんどが会社員に戻ろうというとは思っていない。
自分が知ってる限りでも、前職のサラリーマンの方が良かったと言っている人は聞いた事が無い。
今まで専業になった人で、アフィリエイトで食べれなくなった人のほぼ100%はGoogleからの流入を絶たれた人である。
いわゆるペナルティだ。
この辺はブラックハットSEOは終焉を迎える!?等の記事を参照していただくとして、サイト運営で長期間食べて行くには
リピーターを増やす事に加えてGoogleの他、複数の集客ルートを持つ
複数のサイトを運営する
実名偽名でも良いが、自分自身をブランディング化する。
この3つがリスクを分散させるために必要になってくると思う。
また、アフィリエイト以外に収入源を作るという手段もある。
それなりにお金が貯まれば考えるのが投資で安定的に収益が得られる不動産などが多いかもしれない。
アフィリエイターのリスク管理
世間から「アフィリエイターはいずれ稼げなくなる」と言われ続けているが、こうしたリスクに対する認識は一般サラリーマンよりも圧倒的に高い。
ウェブサイトに載せているスポンサー企業と仲良くして、稼げなくなった場合の就職口を確保している人もいるし、積極的に人脈を広げている人も多い。
自分も運営サイトによっては企業内でサイトを運営して欲しいというお声もかかっていて、もしもの時のために含みを残している。
いずれにせよ、安定した職に就いている人よりはリスク管理が出来ている人がほとんどなので、アフィリエイター以外の人から「アフィリエイターはいずれ稼げなくなる」と言われると、
「サラリーマンは一生稼げるの?」
「時間・場所を自由にコントロールすることが出来るの?」
「今の給料で満足しているの?大手企業の管理職でも同年代でせいぜい600万円でしょ?」
と本当にサラリーマンという身分が安定的なものなのかという点、時間的、場所的な制限があるという点、稼ぎの点で本当に魅力的な身分なのかとついつい反論してしまう。
サラリーマン、アフィリエイターのプライドが高いもの同士がぶつかると喧嘩になる事も多い。
ただ、上記点に反論できるサラリーマンはいないだろう(年収もあくまで一般的・平均的な数字で)。
アフィリエイターの生態はまだまだ謎に包まれている部分が多い。
ただ、ライフスタイルに関してはサラリーマンとは多くの点で異なるが、理由を突き詰めて行けば大体が収まるところに収まるので、意外性は少ないかもしれない。
アフィリエイターを目指している人は、今回の記事が、そこに到達するまでの期間、自分の姿をイメージする手助けとなれば幸いである。