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【令和の3億円事件】3.6億円を持って逃げる方法を考えてみる


「令和の3億円事件」3億円を持って海外へ逃げる方法とは?
 

警備会社・アサヒセキュリティから現金3.6億円を盗んだ「令和の3億円事件」が大きなニュースになっている。この事件ではアサヒセキュリティの従業員である伊東拓輝氏に容疑がかけられ全国に指名手配された。

伊東拓輝

伊東拓輝容疑者

 

彼はマネージャーに昇進してすぐに、社内の金庫室へ侵入し、現金3.6億円をダンボールに詰めて持ち出し、逃走したとされる。

ネット上では「2日も経っているため、すでに現金を持って海外へ逃げている」という声が多い。しかし、現金現物をそのまま持って海外へ渡航するのは簡単ではない。

 

日本ではマネーロンダリングや脱税等、犯罪防止の観点から、100万円を越える現金の海外への持ち出しは税関での届け出が必要になっている。

1万円札は約1g、3.6億円は1万円が3.6万枚あり、湿気などを吸収すると更に重くなるため約40kgになる。1万円は縦7.6cm、横16cm、ダンボールに入れれば、120サイズで2個分になる。海外へ運ぶ際、スーツケースへ入れても2個は必要になるだろう。

スーツケースなどに大量の現金を入れ、海外へ持ち出そうとすれば、飛行機へ乗る前の荷物検査に引っかかる。脱税やマネーロンダリング、盗難を疑われるため、税関での聴取を受けるだろう。運良く荷物検査に通り、日本から出国できても、渡航先(海外)の税関では更に厳しい。入国時に所定の金額を越える現金を無申告で持ち込もうとした場合、すべて没収されてしまうケースもある。従って、ハンドキャリーによる海外への持ち出しを選択する人は少ない。

銀行で海外送金する場合も金融機関によって1回、1日、1ヶ月で限度額が決まっている。一度に100万円を越えるような金額をインターネットバンキングで海外へ送金しようとした場合、本人へ確認の連絡も入るだろう。支店を持つ銀行なら、場合によっては支店への来店を求められる。犯罪が疑われる場合は送金も保留されてしまう。そもそも億を越える金額は短期間では銀行口座へ入金するのさえ難しい。

 

以上の理由から現金を持って(ハンドキャリーで)、荷物検査のある飛行機や船などの移動手段を使った可能性は低い。また、金融機関を使った国際送金は時間もかかるため、現実的でないだろう。

一般的に、脱税やマネーロンダリングのために海外へ大金を持ち出す方法としては漁船や仮想通貨を使った方法が使われている。

 

この記事では

▶ 漁船を使った海外への大金持ち出し方法とリスク

▶ 仮想通貨を使った国際送金

の方法から

▶ 令和の3億円事件

についての個人的な考えまで、述べていきたいと思う。

※記事で紹介する方法を用い、実際に読者が海外への現金を持ち出したとしても、それによって生じるリスクや損害について、著者は一切の責任を負いません。

 

 

漁船を使った海外への大金持ち出し方法とリスク

漁船を使った海外への大金持ち出し方法とリスク

 

漁業操業に関しては、日本漁船と韓国や台湾などの漁船が乗り入れている水域がある。日本側から日本国漁船に乗り込み、韓国や台湾側から出てくる漁船に、同水域において海上で乗り換えて、人と現金を運び帰船すれば密入国ができてしまう。

橘玲氏の小説「タックスへイヴン Tax Haven」では、クライアントの風俗店経営者が過少申告していた現金を隠す手段(脱税手段)として船による密入国を利用している。日本の対馬から漁船に乗り込み、海上で韓国側の漁船へ人も現金も乗り換えて、韓国へと違法に入国し、韓国の銀行に預けてから日本へと帰国している。海外への入出国が行政機関に記録として残らないため、脱税を疑われても資産の差し押さえが難しい。

対馬から釜山までは110km。日本の最西端に位置している与那国島から台湾までは約200km。与那国島から台湾は与那国島から沖縄本土の約530kmよりも近い。

 

 

 

漁船を使った海外への大金持ち出しのリスク

日本と韓国、台湾との間では、こうした違法入国だけでなく密輸入も行われているため、海上保安庁による監視がある。従って、必ず上手くいくとは限らない。

また、漁船を使った海外への大金持ち出しは当然、単独ではできない。日本側および外国側の漁船所有者とも話を付けた上で利用しなければならない。

単独で話をつけた場合、持ち出す金額が大きければ報酬金額で揉めたり、情報が漏れて脅しをかけられる可能性もある。協力者や反社会的勢力などの後ろ盾がないと、単発での利用はリスクも高いはずだ。

 

ちなみに、韓国や台湾へ現金とともに無事に入国できれば、日本円から現地通貨への両替も簡単にできる。韓国、台湾いずれでもパスポートなどのIDカードを求められることなく、日本円から現地通貨への両替ができる。

現金を保管する上のリスクや現地警察にIDを求めらるリスクはあるものの、現地まで現金を移動させるのが大変になるだろう。

 

仮想通貨を使った送金

仮想通貨を使った送金

 

ビットコインなど仮想通貨の送金では上限額もなく、保管しているアドレスや取引所口座へ入れておけば簡単に移動もできる。市場価格が決まっているため、海外でも現地レートで両替は可能だ。

ただ、違法に手に入れた現金を仮想通貨にするのは簡単ではない。ビットコインは個人もしくは取引所で購入する。億を越えるビットコインを個人から購入するのは難しく、かといって取引所への入金も容易ではない。徐々に入金するにしても、個人では時間がかかるだろう。

従って、自身の銀行口座だけでなく、「トバシ」と呼ばれるような他人名義の銀行口座を闇ルートでいくつか予め購入しておき、それら口座へ小分けに現金を入れ、インターネットバンキングを使って取引所アカウントへ入金する。仮想通貨取引所も、本人確認書類の提出や書留郵便を受け取りを事前に行い、取引に制限のない状態にしておく必要がある。仮想通貨取引所口座も指名手配されてからでは凍結、資金移動が制限されてしまう可能性があるため、それまでに別の取引所やアドレスへ送金しておき、海外に潜伏するなら自身も出国しておく必要があるだろう。

仮想通貨なら多くの取引所において送金金額自体に制限はない。自身の出国時に現金を持っていく場合とは異なり、指名手配されていなければ出国自体は数時間で簡単にできる。

 

まとめると、いくつかの銀行口座へ分散して入金しておく。インターネットバンキングで仮想通貨取引所口座へと入金し、仮想通貨を購入、別の取引所やアドレスへ送金する。指名手配される前に海外へ出国するといった流れになる。

 

ちなみに、海外での現地通貨へ両替できる取引所口座の開設には、現地のビザなどを用意しなければならず敷居は高い。仮想通貨投資をしている個人を見つけ、個人間の送金により、換金してもらうしか無いだろう。

 

3.6億円だと、仮想通貨取引所への入金が一番の問題になる。とはいえ、仮想通貨による方法は単独犯なら漁船で運ぶよりも簡単である。反社会的勢力の協力なしでも進めようと思えば進められる。もちろん、協力者がいればより簡単にできるだろう。

 

令和の3億円事件は解決するのか?

令和の3億円事件は解決するのか?

 

この記事では海外への現金持ち逃げを中心に述べていった。しかし、個人的には、予め用意しておいた国内の拠点に潜伏している可能性が高いかと思う。人脈や知識が不要であり、単独犯でもやりやすいからだ。

一般人が億を越える金額を手に入れたり、協力者に頼んだりすれば、当初に報酬を決めていたとしても間違いなく揉め事が起こる。反社会的勢力の関係者でなかったり、お金のある生活に慣れていないなら単独で行うしか無いだろう。もし、複数で協力者がいたなら、犯人が捕まるのも早いはずだ。

 

予想される流れ

金額が大きいだけに、警察は県警だけでなく警視庁からも専門家を派遣して、数百人規模で犯人の追跡を行っているだろう。上であげたようなあらゆる可能性を考慮し、すべてのルートでに担当者を当てているはずだ。

指名手配時に潜伏先が海外といった情報はなかったため、犯人は少なくとも本人名義のパスポートは使用していない。交友関係や経歴を見て、「プロ」と見られる要素がなければ国内に潜伏している可能性が高い。警察もリソースの殆どを素人による国内潜伏を想定して探しているはずだ。

 

こうしたプロとしての知識がない場合、逃げ切れるかどうかは潜伏先へ行くまで、および潜伏先でいかにして人目に触れないか?かと思う。まず、2日経ったものの、普段の行動や残された証拠(データ)により、初期の移動経路についてはある程度予想が付いてるはずだ。車で移動しているなら、Nシステムにより範囲も絞られているだろう。移動が必要で、話題になっている今うちに目撃情報などが出てくればすぐに犯人逮捕につながるはずだ。

しかし、潜伏先へ移動が把握できなかったとすれば、どれだけ人目に触れず生活できるかにかかってくる。日本にも、隠れる場所はいくらでもあるからだ。もちろん、誰もいないような場所では、お金があっても生活で不便が生じる。電気水道ガス、インターネットといったインフラ、娯楽はもちろん、食料調達も難しくなる。ある程度インフラの整った場所でも、全員が顔見知りの田舎では逆に目立つだろう。従って、そこそこ栄えた街に潜伏する可能性が高い。その上で、殆ど人と接することなく生活していけば見つかる確率も少ないはずだ。

犯人が専門的な知識を持たない素人と仮定すれば、人目に触れず、証拠を残さず潜伏先へと移動できたか?人目に触れない生活にどれだけ慣れているか?が事件解決のカギになるだろう。