アフィカスとは主にネット広告で収入を得ているサイトやサイト運営者に対して使われる言葉である。アフィリエイトの本来の意味は成果報酬型広告の事を言うが、主にクリック広告で収入を得ているまとめサイト等にもこの言葉は使われている。
ネットで収入を得る人やサイト
Yahoo!Japanやはてなブックマーク、YouTubeがメディアに貼られた広告により収入を得ている事を知らない人はいないだろう。多くのウェブサイトやソーシャルを含めたウェブサービスの収益の柱は広告収入である。
ネットメディアにおいてライター業をしている人はもちろん、これを土台として本を出版したりしている人も、ネットで広告収入を得るのと大した違いは無い。同じく情報発信によりお金を得ている。
お店に集客したり、自分のビジネスへ結び付けている場合もそうで、情報発信の結果間接的ではあれ、利益を得る事を意識しているはずだ。
ネットを使って収益を得ているという点では、これらに大きな違いは無い。
アフィリエイトにおけるネットで稼ぐという行為をカスとしているなら、ネットに広がる多くのサービスや商品もカスという事になるが、多くの人はアフィリエイトだけを必要以上にカスという言葉で差別するのである。
カスと呼ばれるべき存在達
アフィカス
もちろん、アフィリエイトを行っているアフィリエイターにはカスと呼んでも差し支えないような事をしている人もいる。
例えば、アフィカスという言葉は、元々2ちゃんねるのスレッドを無断で引用し、収益をあげているまとめサイト等に対して言うようになった言葉である。コンテンツをパクリ収入を得るサイトとして、2ちゃんねる運営側も引用を禁止したりと、著作権違反サイトとして糾弾されている。
法律違反だけでなく、規約違反や不法行為に近いやり方で収入を得ている札束系アフィリエイターもそうだ。彼らの多くは規約違反の自己アフィリエイトやねずみ講のようなやり方で稼ぎをあげている。
また、アフィリエイトサイトの多くもGoogle等の検索エンジンを欺く事により、目的とする記事の検索順位を上げる手法を用いている。ブラックハットとも呼ばれるこの手法で検索結果に影響を与える行為がユーザーから批判を受けるのも無理はないだろう。
アドカス
ブログの多くはクリック広告であるGoogleアドセンスを収益の主体として用いている。
アドセンスを用いたブログの中でもカスとされるのは、上記であげた著作権の問題があるサイト以外にも、炎上ありきで批判的な記事を書き、PVを集める事で広告収入を増やそうと考えているブログだろう。某高知県にお住まいの某イケダハヤト氏をはじめ、ターゲットを定めてそれを批判する事により、ソーシャルで議論を起こす事が目的だ。
アドカスの中でもタチが悪いのは、自分の事を棚にあげてブーメランを飛ばすこのアドカスだ。自身もネットで広告収入を得ているにも関わらず、アフィリエイトで稼いでいる他のサイトに対しては厳しい口調で非難するのである。
単一記事では分かりにくいが、アドカスの運営するブログを俯瞰して見れば、「稼ぎたい!お金ほしい!」という思いが表れている。
ブログで稼ぐ事をカスと叩き、自身がブログで稼いでる事実は曖昧にする。しかし、広告をクリックされやすい記事中に配置したりと、表面上に溢れ出てしまうのがアドカスだ。
タイトル下の広告は、スマホだと特に、読み込む前にスクロールされてしまうためクリックされにくい。しかし、記事中の広告は誤クリックも望めるため、彼らの多くはこの位置へと広告を貼っている。
アドカスまとめ
1.PVを集めるために(収入を得るために)わざと炎上記事を書く人
2.1にもかかわらずアフィリエイト自体を否定する人(スーパーアドカス)
欲求不満なカス(承認欲求カス)
ではネットから直接的、間接的にも収入を得ていない人達はカスではないと断言出来るだろうか? 彼らの中にもネットで収入を得る事を批判する人はいるが、人がブログを運営するのは全て広い意味での欲求を満たそうとするからだろう。
欲求をマズローの欲求5段階説で説明すれば、「お金を稼ぎたい」という欲求は低次な人間の根幹にある欲求で、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求を満たすために必要不可欠なものである。 生理的欲求「食べる、寝る、性欲を満たす」のに、現代においてはほとんどのケースでお金は必要になるし、安全欲求「安全・安心な暮らし、健康の維持」、社会的欲求「集団に属したり、仲間が欲する」にもお金はかかるだろう。
ちなみに、お金を稼ぐ事を汚い行為と日本では思われるのは、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求が十分に満たされる社会環境が整っているからである。逆に、発展途上国でお金を稼ぐ事を一番に重視するのは、これらを満たす環境をお金無しに整えるのが困難だからだ。
お金を稼ぐ事を目的としない人がブログを書くのは、こうした欲求の中でもより高次な欲求、承認欲求や自己実現欲求を満たすためだ。承認欲求は「他者から認められたい、尊敬されたい」という欲求で、自己実現欲求は「自分の能力を引き出し創造的活動がしたい」という欲求である。
自己実現理論とは? – 電子書籍と趣味の部屋より
世間からすれば、低次の欲求よりも高次な欲求の方が不快に思う事がある。彼らは人々に認められたい、評価されたいと思うから公に対して表現する。簡単に言えば「構ってちゃん」だ。 構ってほしいから、過激な行為や犯罪行為に走る人もいるし、ユーザーの反応を見ながら自慰行為に及ぶ人もいる。
単なる構ってちゃんなら害はないが、これが世間に迷惑をかけるとなれば承認欲求カスと言われて当然だろう。
承認欲求カス達は稼ぐ事を目的としない。しかし、人を不快にさせたり、迷惑をかけるという点でカスである事に違いは無いだろう。むしろ最近においては、金を目的としない高次な欲求不満を満たそうとしている人達の方が世間を騒がせているように思える。バカッターや匿名掲示板における犯罪予告も良い例だ。
ちなみに、最近話題のドローン少年(ノエル氏)は金稼ぎ(低次の欲求)と高次の欲求を満たすためにあのような活動をしているのがわかる。
承認欲求カス
・かまってちゃん、かつ、世間に迷惑をかける人
アフィリエイトをカスと呼ぶと、カスの基準を下げる事になる
カスは他のカスに厳しいですよね… アフィカスもアドセンスカスも所詮カス #ワタシもカス #カス同士仲良くしようyo!!
— フランケン・ペ子りんタイン (@peperin_dayo) 2015, 5月 11
お金を稼ぐ行為を汚いと言い、妬む風潮がある以上、アフィリエイトで収入を得るのを全肯定するのは難しい。それに、カスと呼ばれても仕方がない事をしている人もいるのは事実だ。自分もアフィリエイトで収益をあげている事に対してカスと呼ばれる事には慣れたし、別段反論しようとも思っていない。
それでも、アフィリエイトをカスと呼ぶと、カスの基準を下げる事になるのは他のカス達は認識すべき事実であろう。もちろん、アフィカスがアドカスや承認欲求カスを批判する事も同じである。
アフィカスにはアフィカスの立場が、アドカスにはアドカスの立場が、承認欲求カスにも承認欲求カスの立場があるのはわかる。ただ、一方をカスとすれば他方もカスと言い合いになるのは目に見えている。
だって、みんな同じカスなんだから。
アフィカスに関しては下記記事も参考に。
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