直接的にアフィリエイトが与えてくれるものはGoogleの制限によって少なくなっている。特に、お金や自由といった面では、残る量も少なくなっているだろう。ただ、こうした状況でもアフィリエイトは「より良くしてくれる手段」を学ぶ機会を与えてくれる。より良くする手段としての「最適化」をどのように人生に活かせるか?で、アフィリエイト経験を有益なものにできるか、無価値にするかも決まっていくかと思うのである。
アフィリエイトが僕に与えてくれたもの
アフィリエイトが僕に与えてくれたものとして一番大きいのは
1.お金
である。アフィリエイトでお金を稼げるようになり
2.自由
も増えた。
また、アフィリエイトにおける目標達成の手段として
3.最適化
の必要性が生じ、この最適化の考え方は結果として生き方そのものを改善させるツールとなっている。
お金
キャリアや専門性が無いにもかかわらず、アフィリエイトを通し、給与収入では得ることが難しいぐらいの額のお金を稼ぐことができた。また、アフィリエイトサイトや会社といった資産の構築もできた。
自由
アフィリエイト事業も労力に対する対価としてお金を得ている部分はある。サイト運営による収入は不労所得ではなく、労力をかけなければ売上も落ちてしまうのが普通だからだ。ただ、人が集まる場所には広告が存在するように、労力を注がなくとも人がいる限りは収入が入る。
結果として、アフィリエイト収入で暮らせるぐらいのお金を得ることができるようになってからは労働時間を減らすこともできた。つまり、日常で使える時間的な自由も増えた。
また、アフィリエイトで必要な労力はインターネット環境があればどこでも注ぐことができる。当然、ネット環境のある場所なら海外でも良い。こういった稼ぎ方が可能になることで場所的な自由も増えた。
以前、東南アジア圏をバックパッカーとして放浪したことがある。この時はキャッシングができるクレジットカードとわずかな現金しか持っていなかった。貯金もほぼ持っていない状態だった。
キャッシングの使えるクレジットカードさえあれば、海外現地のATMで現地通貨をおろすことができる。手数料も数%である。キャッシング枠を使ったら、現地から電話をかけてネットバンキングによる返済を行った。これにより金利も殆ど取られなかった。この振込の原資になったのは毎月入るアフィリエイト収入だった。
なんとなく放浪を始めたものの、お金が無くなったらすぐに帰る予定だった。しかし、お金が無くなることはなく、半年間放浪を続けてから自主的に帰国した。人生で一番自由を感じた時期である。これもアフィリエイトがあってのことだろう。
最適化
アフィリエイトで十分なお金を稼ぎたい場合、検索エンジンで自分のサイト(記事)を上位表示させることがもっとも重要である。検索エンジンで上位表示されると、広告に合ったユーザーを多く集めることができるからだ。
この検索エンジンへ上位表示するための対策は広く「SEO対策」と呼ばれている。SEO対策におけるSEOとはSearch Engine Optimizationのことであり、日本語にすると「検索エンジン最適化」という表現となる。自身のウェブサイトを検索エンジン向けに最適化することで上位表示する技術とも言える。
検索エンジン向けの最適化は一定の法則性もある。特に、コンテンツ単位で見れば再現性も高い。検索エンジンにおける最適化を突き詰めれば検索上位表示、しいてはアフィリエイトで十分なお金を稼ぐという目標も達成できる。
「最適化すれば、より良い方向へ進む対策ができる。」
アフィリエイト事業で確認したこの事実とともに、最適化という日本人から見てわかりやすい表現は「アフィリエイト以外にも応用できるのではないか?」という意識を自分の中で作り出していた。当時はうっすらとした意識しか無く、アフィリエイト事業でもなんとなく当てはめていただけのように思う。しかし、徐々にこの「最適化」という考え方が自分の中の基礎へと定着していき、広い場面で用いるようになっていった。つまり、検索上位表示以外でも、この最適化の考えを元に、問題に対する対策を考えるようになったのである。
わかりやすい例で言うと、時間、労力、お金の使い方は全ての人がより良い形へと最適化できる。なぜなら、最適化の施策自体が、個々人に「最適化」できるという点もあるからだ。この最適化の考えは指導やマネジメントする上でも役に立っている。
生活の最適化において、特に金銭的に楽になりたいと思っている人は下記記事を参考に。
減少するお金と自由の享受
しかし、近年、アフィリエイトで稼ぐのが以前よりも難しくなっている。理由として、アフィリエイトサイトはGoogleにとって好ましくない存在であることが多いからだ。
アフィリエイト広告で儲けようとするサイトよりも、公的機関が運営する広告で儲けようとして「いない」サイトだったり、Googleの顧客となりうる商品やサービスを売るサイトが優遇されている。
アフィリエイターしかコンテンツを重ねていないようなクエリにおいてもコストは上昇している。
少し前のGoogleは明確なペナルティでも無い限り加点方式で評価を決めていた。しかし、現在はいくつかの部分で減点方式を取り入れている。サイト外を含めた対策はもちろん、ミクロのコンテンツ単位でも気をつけなければならないため、コストも増加しているのだ。
こうしたコストの増加によって、もらえる「お金」と「自由」も減っている。キャリアとして評価されにくいアフィリエイターは費やす時間も貴重である。今後の成長が見込めないのなら、普通以上に稼ぎ、貯蓄を増やさなけれならないだろう。
アフィリエイトが僕らに残してくれるもの
アフィリエイトは以前まで、直接的に、多くの人へ「お金」や「自由」を残してくれた。しかし、Googleの制限によって、直接的に残してくれるお金と自由は以前よりも間違いなく減っている。従って、アフィリエイトが与えてくれるもののうち、減っていかないのは「最適化」の技術だけということになる。
この技術がどのぐらいの価値を持つかは使う人によって異なるだろう。最適化を突き進めることで、アフィリエイト以外の手段により、自分自身をより良く、より豊かにしていく人もいるはずだ。
つまり、「より良くする手段としての最適化をどのように人生に活かせるか?」で、アフィリエイト経験を有益なものにできるか、無価値にするかが決まっていくかと個人的には思うのである。