アフィリエイトで稼ぐ人の「ある秘密」

Secret Comedy Podcast 06 - 2 August 2013www.flickr.com

 

アフィリエイトで月数百万円以上稼いでいる人を自分も何人か知っている。

あくまでも個人的な見解だが、アフィリエイトでこのぐらいの額を稼いでいる人の80%以上がGoogleにおける評価の偽装を行っている。強調するが、これはあくまでも個人的な見解で、根拠となるデータは無い。ただ、数年前まで、この割合がもっと高かったのは間違いない。

そして、残りの20%はコンテンツ作成能力の優れた人である。

 

 

アフィリエイトで稼ぐ人

アフィリエイトで稼ぐ人の中でも少数派である「コンテンツ作成能力の優れた人」について、まずは詳しく述べていきたいと思う。

自分の定義するコンテンツ作成能力とは

▶ コンテンツの「量」を生産する能力

▶ コンテンツの「質」を高める事が出来る能力

これら2つで構成される。

それぞれ掛け合わさって総合的なコンテンツ作成能力が決まるので、生産能力が高くても質を伴わなければ稼げないし、コンテンツの質が高くとも量が伴わなければ稼げない。

 

コンテンツ作成能力だけで、稼げるようにならない人は、特に前者のコンテンツの量を十分に生産出来ていない人が多い。つまり、アフィリエイト収入に対する作業量が圧倒的に不足しているのである。

基本的にGoogleの評価を偽装しないで、コンテンツ作成能力だけで稼ごうとすれば、作業量無しには稼げないと思った方が良いだろう(もちろん、記事を外注して生産力を上げる事も可能である)。
逆に、作業量をそこまでこなしていない人は、評価を偽装する事でGoogleにおける検索結果の順位を上げていると考えても良いかもしれない。

 

コンテンツに重点を置いたSEO対策を広める事でもたらされるもの

最近はSEO対策を語る時、セミナーでも、ネット上の記事でも、ユーザー視点というものをとにかく重視する傾向にあるかと思う。先日ウェブライダー氏がを公開し、話題になった記事もそうである。

 

 

【ウェブライダー式】SEOに強いWebライティングは上で紹介した分類だと、コンテンツ作成能力、特に質を高めて検索上位表示を狙う方法である。加えて、専門家にチェックを依頼したり、イラストを挿入したりと、有益なコンテンツ作成のために文章以外でのコストをかけなければならない。

もちろん、個々のノウハウは自分も取りれたい有益なものもあった。ただ、全体の主張でもあるコンテンツの質を高めて検索上位表示を狙う方法は初心者ほど割に合わない。良質なコンテンツを作成しても、多くの目に触れ露出される環境が整っていなければ意味が無い。ソーシャルでバズ等が起こらなければ、コンテンツの質がよくとも、訪問者数が十分に訪れない事の方が多いのである。

 

上でも述べたが、多くの人は「質」はクリア出来ても、「量」で集客できていないという現実もある。

 

また、上記記事は評価の偽装を止めて純粋にユーザーのためになるサイトを作ろうという方向性を提案しているのは間違いないだろう。

しかし、こういったユーザーのためになるという点に重点を置いて、アフィリエイターの多くがサイトを作るようになれば、喜ぶのはブラックハットを含めたGoogle評価の偽装を行っている人達である。

なぜ、評価偽装の流れを止める事が、ブラックハットを用いている人に利益をもたらすのか?これを暴露している人が他にはいないので詳しく説明したいと思う。

 

検索上位表示される理由 

上記記事に限らず、Googleの検索結果で上位表示されるには、ユーザーに評価される、ユーザーの役に立つコンテンツを書いていく事が大事であると主張している記事やセミナーは多い。

では、1つクリティカルな質問をしたいと思う。ユーザーに評価されたという結果はどのようにしてGoogleに伝わり、検索結果に反映されるのだろうか?

例えば、役に立った結果ソーシャルでシェアされたり、他のサイトで記事が紹介されれば(リンクが張られれば)、Googleはそのシグナルを捉える事が出来るだろう。しかし、訪問したほとんどのユーザーはソーシャルでシェアしないし、リンクを張る事はもっと少ない。

ソーシャルや被リンク以外でも、検索結果に上位表示がなされる要因はあるが、それがGoogleにどのように伝わるかが分かれば偽装は可能だろう。

 

こうしたソーシャルや被リンク以外の1つの例として、「キーワードからの離脱」については以前にも説明した。

「キーワードからの離脱」とは、例えば、あるキーワードで検索をかけて、検索結果に表示されたサイトに訪問したとする。その記事の情報に満足すれば、再度検索結果に戻って別のライバルサイトへ訪問したり、別の関連、複合キーワードで再検索をかける事はないだろう。このような行動をいい、結果として、「キーワードからの離脱」が起こったサイト(記事)は、そのキーワードでユーザーが満足したとGoogleは判断出来るのである。

キーワードによってはシェアやリンクが得られないものもあり、「キーワードからの離脱」で検索順位が上がるケースもある。

SEOにかんしては、検索順位を上げる嘘のノウハウを広めようとしてる人もいる – 踊るバイエイターの敗者復活戦

他にもパーソナライズ化された検索結果も全体に反映させてる等言われているが、これらも含めて、どのようにすればGoogleが勘違いしてくれるかがデータとして取れれば、評価の偽装は有効であり続けるのである。

 

作業の重点を評価の偽装よりもユーザーの評価に置いたやり方が問題になる理由

評価の偽装をしないで、コンテンツの質を重視する場合、外注でもしない限りはコンテンツ生産量が落ちる。この点だけでも、アフィリエイターの立場から言えば稼げない点であるが、世間的にも、Google的にもこれ以上の問題が生じる。

 

実を言うと、ブラックハットを含めた評価の偽装は、やる人がいなくなればなるほど稼げるようになる。

皆あまり考えた事は無いかと思うが、Googleにおける検索結果は相対評価である。つまり、内外部の評価において、他サイトのコンテンツと比較して、優れているポイントがあれば上位に表示される。

 

例えば、アフィリエイトサイトばかりが上位表示されているキーワードにおいて、ブログ記事が急に上位表示されたりする。これは、ブログの場合、アフィリエイトサイトのコンテンツとは違った部分で評価を受け易く、他と差別化されるからである。

アフィリエイトサイトは、ほとんど同じようなやり方でGoogleにおける評価を高めている。ソーシャルにおける評価が得やすかったり、トップページの更新(コンテンツの追加)といったブログ特有のプラスのシグナルはアフィリエイトサイトには無いので、この部分で抜きに出る事が出来るのである。

 

評価の偽装で最も即効性があるのはQDF(ソーシャルのアクション数だけで、話題になっているとGoogleが判断し、検索上位に表示するアルゴリズム)だが、評価の持続性を考えた場合、評価の高いサイトからの被リンクが最も好まれる。

この部分で競合すれば、当然コンテンツの順位は上がらなくなるわけで、ブラックハットはブラックハットをやる人が増えれば増えるほど効果は薄くなるのである。

従って、SEOを用いている人に限れば、ブラックハットをする人を増やした方がユーザーのためになるという皮肉な結果となっている。

これはSEOを考える際、ユーザーの満足を純粋に考えてコンテンツを作成する人が増えれば競合してしまい、更に高いコンテンツ作成能力がなければ順位が上がらなくなってしまう事も意味する。

 

Googleはユーザーのためになるコンテンツが増えれば顧客が増えるので、ウェブライダー氏が提案するやり方を、営利目的のサイト運営者全てが取り入れるようになれば、確かに理想的だろう。

しかし、現実的には、このような事にはなり得ないのである。

 

短期間でアクセスを増やしたウェブサイトの秘密

f:id:asiaasia:20151108190109j:plain

 

ウェブライダー氏の運営する「ナースが教える仕事術」はユーザーのためになるコンテンツを提供しているのは間違いないかと思う。ただ、検索上位出来た直接の要因はユーザーのためになるコンテンツを提供したからでは無い。上でも述べたように、Googleへユーザーの評価が伝わったからである。

被リンクや記事についているハテブの数を見てもわかるが、得ることが難しいソーシャルアクションやブログ系の優良リンクを同ジャンルの他サイトに比べ大きく得る事に成功している。これにより差別化出来たのが大きい。

 

加えて、このサイトは松尾氏のソーシャルでも露出したため、他の同ジャンルのサイトよりもソーシャルでシェアされやすい立場上有利な位置からスタートしている。

これを自分はポテンシャルと呼んでいる。ポテンシャルとは、芸能人といった知名度がある人で考えたらわかり易いかと思う。

 

例えば、歌舞伎役者の海老蔵はブログを始めてわずか2日でブログのアクセス数が600万PVを超えた。

アメーバブログがブログを行っている芸能人へ支払っている広告料は1000PVで30円と言われているので、開設して2日間で18万円を稼いだとされている。ネットとリアルを繋げる事で、リアルで有名な人はネットへとユーザーを流す事が出来る。

ユーザー数はそのまま広告収入となり得るので、芸能人は知名度だけで莫大な収益を得る事が出来るのである。

ウェブライダー氏が運営する「ナースが教える仕事術」は1年程度で100万PVを達成した。もちろん、これ自体は素晴らしいかと思う。

ただ、コンテンツにかける時間的コスト、専門家にも参加してもらうという費用的なコストやソーシャルによる拡散を含めた読まれる環境にあったポテンシャルの高さといい、一般人が真似をして容易に再現できるノウハウではない。

 

個人がアフィリエイトで稼ぐには?

上記記事でも述べたように検索エンジンを「利用」する人達には3つの視点がある。それらは

▶ ユーザー

▶ サイト運営者

▶ 検索エンジンというサービスを提供している者(Google)

である。

 

この中でサイト運営者は更に

▶ 訪問者からの直接的なCV(商品やサービスの購入、成約)を目指しているアフィリエイトサイトとECサイト

▶ 訪問者からの間接的なCV、つまり企業のイメージアップやすぐに成約しなくとも後の顧客となってもらえるような囲い込みを目的としているオウンドメディア

の2つに分ける事が出来る。

 

サイト運営者の立場で見れば、評価の偽装しつつ、ユーザーのためになるコンテンツを作成するのが最も安定的に検索上位表示されやすいと言える。ただ、やり方によってはペナルティを受けるリスクもあるので、両立は難しい部分もあるだろう。

また、コンテンツ作成にかけたコストにおける回収率を考えると、まだまだ評価の偽装に重点を置いたSEO対策の方が有効だと言える。実際、ユーザーの評価に重点を置いてコンテンツを作成したサイトの多くは利益率が悪く、運営期間の短いサイトはもちろん赤字である。

 

これら点を踏まえると、完全にユーザー重視で評価の偽装を用いないSEOは、企業のオウンドメディアなどが用いるべき方法であると言えるかと思う。直接的な営利目的ではなく、あくまでも将来的な利益を優先した比較的資金力に余裕のあるサイト運営者が用いるべき手段なのである。

ブランドの価値を高めたり、将来的な顧客を掴むには、純粋にユーザーへ重点を置いたサイトが効果的だろう。

 

価値のあるブランドを持たない、ブランドを育てるコンテンツ作成能力の無い個人のアフィリエイター、サイト運営者の利益を優先的に考えるならば、評価の偽装に重点を置くことが最も有効だ。

評価の偽装というハンデを持たず、激しい競争に晒されて勝ち抜けるコンテンツ作成能力がなければ、現状満足のいくアフィリエイト収入を得ることは出来ないだろう。

 

ブラックハットを含めた評価の偽装の具体的な方法は、下記記事で詳しく記載している。

 

スポンサーリンク

 

タイトルとURLをコピーしました