バンコクのタニヤ通りにある日本人向けカラオケ、日本料理店の看板
バンコクに滞在している日本人は統計の範囲で6万4千人、統計に現れない長期滞在者を含めると10万人を越えると言われている。このように日本人が数多く住んでいる環境なので、バンコクでもリトル東京と呼ばれる日本人街がいくつか形成されている。
バンコク最大の日本人街はタニヤ通りであり、シーロムと呼ばれるエリアにある。この通りは日本人向けカラオケから日本料理店までもが固まっているエリアである。
スクンビットと呼ばれるエリアも日本人は数多く住んでいるが、このエリアでも特に日本人街として栄えているのが、トンロー通りとスクンビットソイ33である。こちらも日本人向け料理店からカラオケ屋まで数多く並んでいるエリアだ。
この記事ではバンコクにある日本人街として、
▶ 繁華街の中心にある「タニヤ」
▶ バンコク駐在員の移住地としても人気の「トンロー」
▶ 夜遊びと生活に関係している「スクンビットソイ33」
に加え、存在感を増して来た中国と
▶ タイにおける日本人街の現状
についても詳しく紹介していきたいと思う。
バンコクにおけるそれぞれのエリア名や位置関係については下記GoogleMapも参考に。
バンコクにおける旅行者の多いエリア。スクンビットの中心は「アソーク」や「ナナ」で、「プロンポン」「トンロー」「エカマイ」も 広義ではスクンビットにも含まれる。
タニヤは繁華街の中心にある通り
タニヤもしくはタニヤ通りは日本人カラオケ、日本食レストランを中心に多数の店が営業しており、日本語が溢れる繁華街である。
ここにある日本人向けカラオケは日本で言えばキャバクラのような店である。店内だけでなく、店外でのデートも楽しめるので、愛人を抱えている日本人駐在員も多い。
タニヤ通り
タニヤ通りのカラオケについて更に詳しくは下記記事を参考に。
タニヤ周辺には、バンコクでも最大級のボーイズタウン(ゲイの人達向けのエリア)があり、イベントのある週末にはシーロム通り沿いもゲイが溢れている。
こうしたエリアでは女性が男性を求めて訪れるケースもあり、日本の女性芸人がタイ人男性を連れているところも目撃されている。
他にも、パッポン通りと呼ばれるゴーゴーバーを中心とした繁華街がある。
パッポン通り
パッポン通りのゴーゴーバーについて更に詳しくは下記記事を参考に。
タニヤを含むシーロムにはオフィスを構えている日系企業も多く、昼も夜も日本人の多いエリアとなっている。
トンローはバンコク駐在員の移住地としても人気のエリア
トンローやその周辺のプロンポンは日本人駐在員が多く住んでいるエリアである。
数多くの日本料理店が並び、日本人も度々見かける。数は少ないが日本人向けカラオケ店やマッサージ屋もある。
トンロー通りからエカマイ方面へ向かうと地元のセレブが通うクラブもある。アソークといったバンコクの中心地にも近く、利便性の高いハイソなエリアとなっている。
トンローについて更に詳しくは下記記事を参考に。
スクンビットソイ33は夜遊びと生活に関係している通り
スクンビットソイ33はアソークとブロンポンの間にあるエリア。
タニヤ通りほど騒がしくもないが、それでも多くの日本人向けカラオケやマッサージ店が並ぶ。ホテルのコストパフォーマンスも高いため、外こもりを目的とした長期滞在者も多い。
スクンビットソイ33について更に詳しくは下記記事を参考に。
タイにおける日本人街の現状
チェンマイの山頂にあるドイステープ寺。
バンコクの他に、シラチャやアユタヤ、チェンマイにも日本人は多く、日本人向けのお店も数多く営業している。しかし、チェンマイ、プーケットは中国人に押され、中国化の進んでいる場所が数多く出てきている。
チェンマイだけでなくプーケットもアジア人を見れば「ニーハオ」やな。首都バンコクでは「こんにちわ」がまだまた主流やけど、首都を落とされたらタイも完全に中国の支配下。東南アジアでは少なくなったけど、中国からの距離感をこのまま維持してほしい。
— 付利意雷布亜@東南アジア (@freelifer1) 2016年11月20日
チェンマイは中国の人気ドラマの撮影で使われ、この影響で一時的に増加している側面もあるが、経済的に余裕のある中国人が増えていけば、近場のタイへ訪れる中国人も増えるだろう。
タイの首都バンコクやシラチャではまだまだ日本の存在感は強い。ただ、以前まで多くの日本企業が入居していた工業団地のあったアユタヤでは、大きな洪水があってから日本人が減り続けている。今では日本人カラオケにも中国人客が増え、日本の存在感も薄くなっている。
国内の好調な経済に支えられ、多くの中国人がタイにも押し寄せ、日本人の代わりとなりつつある。今の世界における経済状態をタイ一国でも痛感させられるのは少々寂しい思いである。
こうした日本人街は当たり前の話として旅行者でもウェルカムの雰囲気がある。短期旅行者は敬遠しがちであるが、タイで日本を感じるのも新鮮かと思う。
これからタイへと訪れる予定の人は、日本と共に成長して来たこうした街を是非とも目で見て体感してほしい。
バンコクを観光する前に知っておきたい情報については下記記事を参考に。