踊るバイエイターの敗者復活戦

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ブログ事業の売却・買収で失敗しないために頭へ入れておくこと


ブログの売買


先日派遣社員のうさぎたんがブログを売却したことを下記記事で言及した。

 

派遣社員のうさぎたんはブログを70万円で売却することに成功した。このブログ売却益で借金の返済をしただけでなく、Mac Pro(2017年度のものなら市場価格で35万円程度)を購入したり、ランチを叙々苑にしたり、生活が豊かになったのも上記記事で述べたとおりである。

うさぎたんのブログを買収した人があげていた動画。

 

うさぎたんがブログを売却したことで、はてなブロガーのYoshiki氏もブログの売却を検討するようになった。「生活を豊かにする手段としてのブログ売却」は割と現実的で気軽にできるものと気づいた人は多いだろう。実はその前も、うさぎたんのブログ売却願望のツイートを紹介した後、うさぎたんのブログを買えなかった人から「ブログを売りたい人がいたらこっそり紹介してほしい」とのメッセージをいただいていた。ブログを売りたい人だけでなく、買いたい人も思った以上に多いのである。

 

ブログ事業の売却・買収自体は、売りたい人と買いたい人がいれば簡単にできる。早い話、ユーザー名とパスワードを教えるだけでも運営者を移すことは可能だろう。しかし、ブログを売却した後のドラブルを防止したり、揉めごとを起こさないために最低限しておくべきこともいくつかある。

 

この記事ではこうした売却・購入後のトラブルを防止するために頭へ入れておくべきこととして

▶ ブログの売却・購入をする前、売却・購入時に確認しておくべきこと

として買う側、売る側の利益を最大化し、リスクを下げる方法を紹介し

▶ 売りやすいブログ

についても詳しく述べていく。

将来ブログの売却・購入を検討している人はこの記事内容は最低限頭に入れておいてほしいと思う。

 

 

1.ブログの売却・購入をする前に確認しておくべきこと

ブログの売却・購入時に確認しておくべきこと

 

ブログを売りたい人はなるべく高く買ってくれる人を見つけたいはずだ。また、税金対策の面では、法人化しブログの運営会社として会社ごとの売却を検討した方が良いだろう。

逆に、ブログを購入したい人はブログが長期で利益をもたらしてくれるかどうかの確認が必須になる。

 

ブログの売買取引は小さな額ではないことが多い。その分、お互いに生じる責任も大きくなる。

トラブルを起こさないために大事なこと、売却する側、購入する側それぞれが後悔しないために必須になることを1-1、1-2で紹介していきたいと思う。

 

1-1.ブログを売却したい人がなすべきこと

ブログを売る側はブログを高く売ることが一番の目的になるだろう。ただ、ブログを高く売るために嘘の売上を報告したり、買った側が購入の破棄を望むような事実を隠すようなことはしない方が良い。のちのちトラブルになればブログ売却ができないだけでなく、余計なコストが生じる可能性もあるからだ。こうした虚偽等によって起きたトラブルは自分に責任が生じることも頭に入れて置かなければならない。

 

従って、まずは売上の詳細や今後生じそうなリスクについて相手に伝えた方が良い。

成果(報酬)が発生するまでの導線が特殊なケース、例えば、売上を上乗せするために広告等を用いていた場合、これで加算された分の売上があるなら報告すべきだ。

また、ブラックハット(自分で評価の高いドメインからリンクを貼る行為)等、グーグルの評価が急落する恐れがある対策をしていたなら、把握している範囲で相手に伝えた方が良いだろう。著作権違反のコンテンツを含む場合も同様である。

確かに、これらはブログを純粋に書いていた人からすると特殊なケースにはなる。ただ、こうした事実が存在するなら、把握している範囲で購入希望者にもきちんと開示すべきだ。

 

こうした特殊なケースを除いた上で、ブログを売りたい人が高く売るためになすべきことは

・月の売上(アフィリエイトなら確定額。把握している範囲でなるべく詳しく、長期で)

・毎月の費用(外注費、サーバー代など)

・PV(ページビュー)とUU(ユニークユーザー数)(検索エンジンからの割合といった流入経路もなるべく詳しく)

・ジャンル(ジャンルが多岐にわたる場合、売上及びPVのあるコンテンツのジャンル)

以上の公開である。公開せずとも、売却にあたっては聞かれる可能性も高いので、事前にまとめておくべきだ。

 

こうした情報があった方が買う方は安心できる。買いたいと思う人が集まれば、結果的に高く売れるだろう。

ただ、アフィリエイトが成約しているクエリについては買わずに情報として集めたい人もいるので公開する必要はないかと思う。もちろん、一部のクエリに依存していたり、外部ツールを用いればある程度はわかってしまう。従って、隠す必要性を感じなければこれも教えて良いだろう。

 

ブログの売却額が数百万円を越えそうな場合

売却額が数百万円を越えるようなブログなら、ブログの運営会社として法人化し、会社ごとの売却を検討した方がコストが抑えられる人もいる。法人化してからの株式譲渡の方が、額が大きくなればなるほど、税金は安くなるからだ。

株式譲渡による利益の税率は復興特別所得税が加算されても20.315%である。この利益は所得税に加えて住民税、事業税、消費税等などにより50%を越えることもない。

もちろん、運営会社として組織を作るのには時間や労力的なコストがかかる。従って、売却を前提としたブログ運営なら法人化は早いうちに検討しても良いかもしれない。

 

ブログを売る時期

売却先が個人なら年末(12月)、法人にも売れそうなら決算期(3月の他、9月、12月が多い)の月初めに売却希望を出した方が良い。もちろん、これらの1ヶ月前でも良いだろう。

この時期は予算に余裕がある個人や法人が消化先を探している。買うことを前提に交渉してくれる人も多くなるだろう。売る側からすれば、相手を選べる有利な時期なのだ。

 

1-2.ブログを購入したい人がなすべきこと

 

ブログを買う側は購入額以上の利益をもたらしてくれるかどうかにポイントを置くべきだ。

このポイントを頭に入れた上で、まず、相手の申告する月の売上に嘘がないことの確認は必須だ。

また、最近は年商と年収、ブログの売上を発生額、販売総額で語る人も多い。アフィリエイトなら売上は確定額である。確定申告でもこれを売上として申告しているはずなので当然のことだろう。ただ、常識とはかけ離れている人もいるので、この辺りの事実確認は必須になる。

加えて、純粋な検索流入ではなく、ソーシャルや広告による売上貢献が大きい場合、ブログ取得後はこの恩恵を受けることができなくなる可能性もある。

外部対策(ブラックハットを用いてないか?)、著作権違反もリスクとして認識すべきなので、行っているかどうかの確認は必須だ。リスクがある場合、この分を許容する代わりに値段を下げてもらった方が良いだろう。

 

申告内容に嘘がないこと、売上の意味が世間一般で使われている意味であること、成果(報酬)が発生するまでの導線が特殊なケースはあるかどうか?今後生じそうなリスクなども確認した後、ブログを買いたい人が損しないためになすべきことは

・月の売上(なるべく長期の売上を聞く)

・毎月の費用(外注費、サーバー代など)

・PV(ページビュー)とUU(ユニークユーザー数)(検索エンジンからの割合といった流入経路もなるべく詳しく)

・ジャンル(ジャンルが多岐にわたる場合、売上及びPVのあるコンテンツのジャンル

に加え、

Ahrefsなどのツールで売上、アクセスに貢献しているクエリの抽出

は行った方が良いだろう。

多くのブログは特定のクエリに売上を依存しているので、クエリだけ抽出しただけでも売上が嘘か本当かはある程度わかる。

もちろん、ブログ売却元に売上・アクセスに貢献しているクエリを直接聞いても良いかと思う。ただ、クエリを聞いた後は購入を見送るのも失礼になるし、売却側は「答えたくない」と思うのが普通だ。そもそも購入前、サイトも教えてもらえないことがある。

その場合は実際に会った上で、ASPやアドセンスの画面を見せてもらってから購入を決めた方が良いだろう。

 

2.ブログの売却・購入時に確認しておくべきこと

ブログの売却時

 

ブログ事業の売却・買収自体は早い話、ユーザー名とパスワードを教えるだけでもできる。ただ、通常の手続きとしては

1.ドメインの移管

2.ブログ購入者のサーバーへデータを移す

3.トラブル防止のための契約と契約書の用意

以上の3つも行うのが普通だ。

 

2-1.ドメインの移管

ドメインの移管

 

ブログ事業において、売上の価値を担保するものは「ドメインにおけるグーグルの評価」である。従って、ドメインの所有権を移す行為がブログ売却の本質とも言える。

ドメインは通常事業者を通して管理されている。日本ではお名前.comムームードメインを利用している人が多いだろう。ブログ売却を希望する人はどの事業者を利用しているか、予め確認しておく必要がある。

その上で売却時にはドメイン移管の申請を行う。売却先の管理下にドメインを移動させるのだ。もちろん、売却側、購入側が同じお名前.comなどを使っていてもこれは必須になる。

ドメインの移管申請はドメインの管理画面から行うことができる。具体的なやり方は各事業者ごとに確認してほしい。

ちなみに、この移管には2週間から1ヶ月程度の時間もかかることがある。

 

ドメインの移管が終わっていない状態だと、ブログ購入後も売却元にコントロールされている状態になる。ネームサーバーの変更1つでサイトを真っ白にすることも可能だ。

ドメイン移管が終わるまでは売買取引も終わらない。この間もスムーズに連絡を取り合れる状態にしておこう。

 

2-2.ブログ購入者のサーバーへデータを移す

ドメインだけでなく、ブログのデータも購入先に渡す必要がある。

売却元がワードプレスで売却先もワードプレスならプラグインなどを使うことで簡単に移転も可能である。All-in-One WP MigrationUpdraftPlusを使ったサーバー移転ならネット上でも複数の参考記事がある。

もちろん、はてなブログからワードプレスといったブログサービスからの移転も可能だ。ただし、独自ドメインでなければ実質的な移転はできない。

はてなブログやBlogger、アメブロ、ライブドアブログなど、ブログサービスのドメインを使っている場合はまず独自ドメインを設定し、アクセスが安定してから売却の検討をした方が良いだろう。

 

2-3.トラブル防止のための契約と契約書の用意

 

ブログの売却自体はネット上の手続きだけでも行うことはできる。ただ、お金のやり取りがあるので相手先の名前や住所の確認と領収証の発行も必要だし、実際に会った方が良いだろう。

また、売上やアクセスに依存するクエリを聞くことができなくとも、サイトの発生額や確定額をASPの管理画面で見せてもらうことで事実の確認ができる。

ドメインの移管は数週間はかかるため、その場では完了しないものの、サーバーへのデータ移行は実際に会った上で行うことも可能だ。

 

ドメインとサーバーへのデータを移せば、売却手続き自体は完了する。ただ、ブログを売却した後のドラブルを防止したり、揉めごとを起こさないためにも、重要なブログの情報は紙面化して、契約書という形で残しておいた方が良いだろう。

例えば、外部対策(ブラックハットなど)、著作権違反のコンテンツが含まれている場合、このリスクを許容する代わりに値段を下げてもらったなどの旨は記載した方が良い。文章のコピーはもちろん、同じジャンルのサイトやクエリを狙わないといった部分も売却者が納得できるなら付け加えても良いだろう。

もちろん、事実と違うことがあったら契約を破棄できるといった条項、損害を与えたら損賠の賠償をするといった記載も含めておこう。

契約書自体は特に形式にこだわる必要もない。口約束ではなく、相手の名前と住所を自筆で記入してもらい、紙面化することが大事である。

 

加えて、専門家といった代理人を通さずに、個人間で契約する際には大事なこととがある。それは

あとから揉めそうな人とは契約(取引)をしない。

ということである。

これはあらゆるビジネスでも言えることだ。個人間での取引では特に大事になる。

 

もちろん相手が契約に反する形でトラブルが起き、裁判沙汰になっても、こちらが負けることは無いだろう。契約の段階でガチガチに固めればどんな相手でも金銭的な部分で損失を受けることはない。ただ、裁判はもちろん、揉めごとは基本面倒であるし、時間的にも、労力的にもマイナスでしかない。従って、良さそうな取引であっても、取引をする相手は選ぶべきだ。

法人同士だったり、専門家であればこういった部分でも対応に慣れているので大きなコストが生じず、スムーズに解決するかもしれない。ただ、繰り返すように、個人間での取引では「取引相手」も考慮するのは必須になるだろう。

実際に会うことで、揉めそうにない相手かどうかというのを見極めることも非常に大事だ。

 

売りやすいブログ

売りやすいブログ

 

ブログはアフィリエイトサイトと違い、記事を書いている人のソーシャルのフォロワーを含むリピーターにも支えられている。売却後も売上・アクセスが維持できた方が当然売却額は大きくなるし、買いたいと思う人もたくさん現れるだろう。従って、リピーター「以外」による売上貢献が大きい方が価値は高くなる。

特に、外部からも評価がわかりやすいという点でグーグルから特定のクエリで評価され、これが売上に繋がっているブログであれば購入したいと思う人が出てくるはずだ。

文章に特徴があっても、こうしたクエリさえ取得していれば個性の出やすいブログでも容易に買い手は付く。

 

また、買う側のメリットやリスクを考えると50万円から100万円までのブログがもっとも買う側の需要があるかと思う。外部評価が付いたドメインであり1年以内に購入額分の回収ができそうであること。100万円以下ならすぐに売上が無くなってもリスクは少ないと感じるからだ。50万円から100万円で売れるブログだと、月に3万円から5万円ぐらいが目安になると思う。

月に数万円の売上が無くとも、PVが5万PVを越えるようなものなら高めに売却額を設定しても良いかと思う。PVが多いと最適化の余地も増える。自分が知らないところで、簡単に売上アップが望めることもある。

 

生活が苦しくなったらブログも現金化の手段として検討をすべきだ。多くの人がブログを資産の1つとして捉えるようになれば、敗者復活の手段として、実際に貧しさから脱する人も増えると思うのである。