高還元を受けれるデビットカードとしては楽天銀行デビットカードがある。楽天銀行デビットカードは無条件で1%の還元を受けれる。他にもGMOあおぞらネット銀行やソニー銀行は条件付きで1%以上の高額還元が可能になっている。
基礎還元率が1%未満でも、特定の日時や場所で還元率が上がるデビットカードもある。例として、イオン銀行やセブン銀行のデビットカードがある。しかし、こうした特定の日時や場所で還元率が上がるデビットカードはKyash経由による恩恵を併用して受けられない。したがって、デビットカードで最高の還元を受けたいなら、「基礎還元率」が高いデビットカードをメインに使うべきだ。
最近は還元を得る以外に、旅行でコスパの良いデビットカードも登場している。
クレジットカードよりもコスパの良いデビットカードは増えている。普段使っているデビットカードも本当にお得かこの記事を読んで一度見直してみよう。
この記事では
▶ 還元率の高いおすすめのデビットカード(2020年度版)
▶ 特定の場所や日で還元率が上がるデビットカード
から
▶ 海外旅行用に持っておくべきデビットカード
まで詳しく紹介していきたいと思う。
還元率の高いおすすめのデビットカード(2020年度版)
まずはほぼ全ての決済で還元が適用され、還元率の高いデビットカードを選ぶ必要がある。
大手都市銀行のデビットカードは軒並み還元率が低い。大手都市銀行のデビットカードは殆どが0.5%以下に設定されている。
デビットカードで高還元を求めるなら、ネット銀行を選ぶべきだ。ネット銀行は0.5%以上の還元を受けれるものも多い。特に還元率が高いデビットカードとしては
1.楽天銀行デビットカード
2.Visaデビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行)
3.Sony Bank WALLET(ソニー銀行)
以上の3つがある。
下記では基礎還元率が高いデビットカードとして3行のデビットカードを紹介していく。
1.楽天銀行デビットカード
楽天銀行デビットカードはカード決済で使うと100円ごとに1ポイント(楽天ポイント)、1%還元を受けられる。年会費無料、無条件で還元率1%は日本のデビットカードでは最高還元になる。
得られる楽天ポイントは「通常ポイント」である。通常ポイントは投資信託や株式の購入ができたり、クレジットカード(楽天カード)、楽天銀行デビットカードの支払にも利用できる。

また、楽天銀行自体が金利を他行より高くしていたり、メリットの多い銀行になる。口座を開設しておいて損はないだろう。
楽天銀行の口座開設時にキャッシュカード一体型のデビットカードを発行できる。カードのブランドはブランドはJCB、MasterCard、Visaで選べる。
更に詳しく楽天銀行デビットカードをお得にする使い方を知りたい人は下記記事を参考に。

2.Visaデビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行)
GMOあおぞらネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードは現金による還元を受けられるデビットカードである。確定月の翌月末、キャッシュバック分は1円単位でGMOあおぞらネット銀行の口座に振り込まれる。年会費は無料である。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカード還元率はカスタマーステージによって変わる。もっとも低い還元率で0.6%、もっとも高い還元率で1.5%となる。
各ステージと適用条件(gmo-aozora.comより)
GMOあおぞらネット銀行では「2テックま君」までいくと、Visaデビット付キャッシュカードの還元が0.8%還元にまで増える。この2テックま君までの条件は
・外貨普通預金残高30万円以上
もしくは
・Visaデビットご利用額30万円以上(3ヶ月間)
いずれかを満たせば達成できる。
3テックま君になるには外貨普通預金残高300万円以上という条件が必要になる。3テックま君になれば楽天銀行デビットカードと同じ還元率(1%還元)になる。
4テックま君になるには外貨普通預金残高500万円以上という条件が必要になる。4テックま君になると、デビットカードの還元率は楽天銀行デビットカードよりも高い1.5%還元になる。
GMOあおぞらネット銀行は他行よりも外貨を購入するコストが安い。外貨を積み立てていくつもりの人なら、GMOあおぞらネット銀行を積極的に利用しても良いだろう。もちろん、外貨を積み立てる銀行の1つとして口座開設するのも悪くない。
ちなみに、個人事業主用の口座で発行できる「Visaビジネスデビット」では無条件で1%還元を受けられる。
事業用の口座ではGMOあおぞらネット銀行がおすすめである。

3.Sony Bank WALLET(ソニー銀行)
ソニー銀行のSony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)は条件無しで0.5%還元、条件を満たすと最大で2.0%還元を受けれる。
ステージなしで0.5%、シルバー(1%)、ゴールド(1.5%)、プラチナ(2.0%)の4段階である。条件は下記のようになっている。
少々複雑なので簡単に言うと、
シルバー:普通預金300万円以上もしくは月3万円以上の外貨預金積立もしくは月3万円以上の投資信託積立
いずれかで良い。300万円以上をソニー銀行に預金するだけで楽天銀行デビットカードと同じ1%還元を受けれる。300万円が無くとも、投資信託もしくは外貨預金を毎月3万円以上を積み立てれば達成する。
ゴールド、プラチナ:「外貨」「投資信託」「WealthNavi for ソニー銀行」3つの合計残高で決まる。500万円以上の残高があるならゴールド、1000万円以上あるならプラチナステージ
ゴールドステージになると1.5%還元、プラチナステージになると2%還元を受けれる。
ちなみに、外貨普通預金口座にある外貨建決済では、米ドルやユーロを含む10通貨でクレジットカードよりも安い手数料で決済ができる。この幅広い外貨決済も他のデビットカードには無いサービスになる。
日本円で稼ぐ人なら、日本国内はもちろん、海外でも持参必須のデビットカードと言えるだろう。
外貨決済や不正利用の補償を含む、Sony Bank WALLETの詳しい情報を知りたい人は下記記事を参考に。

特定の場所や日で還元率が上がるデビットカード
特定の場所や日で還元率が上がるデビットカードとしては
1.セブン銀行デビット付きキャッシュカード
2.イオン銀行キャッシュ+デビット
がある。これらは通常の決済で0.5%還元となっている。しかし、セブン銀行は特定の場所、イオン銀行は特定の場所と日で還元率が上がっている。
セブン銀行デビット付きキャッシュカード
セブン銀行デビット付きキャッシュカードは通常決済で0.5%還元になっている。ただ、セブン&アイグループ(セブンイレブン、そごう・西武、7net)での決済は1%還元まで増える。ステージなどの条件も無い。
還元されるポイントはnanacoポイントであり、1ポイント=1円として加盟店での利用ができる。
イオン銀行キャッシュ+デビット
イオン銀行キャッシュ+デビットは通常決済で0.5%還元になっている。しかし、イオン含むイオングループ対象店舗での決済で1%還元を受けれるようになる。
また、毎月10日「ときめきWポイントデー」でも倍のポイント1%還元を受けられる。このときめきWポイントデー(毎月10日)はイオングループ「以外」の買い物でも1%還元になる。
還元されるポイントは「ときめきポイント」であり、1ポイント=1円として加盟店での利用ができる。
イオン銀行キャッシュ+デビットで受けれる「割引」
また、イオンでは20日、30日をお客様感謝デーとして、イオン銀行キャッシュ+デビットで決済すると5%OFFになり、15日はG・G感謝デーとして55歳以上が5%OFFで買い物ができる。
これはかなりお得と言えるだろう。
他にもイオン銀行キャッシュ+デビットならイオンシネマでの割引がなされる。
イオンの利用機会が多い人は作成した方が良いデビットカードだ。
イオンカード(クレジットカード)
イオンのクレジットカードでは上の特典の他に、毎月10日「ありが10デー」として2.5%還元を受けられる。
毎月10日「ありが10デー」
ありが10デーが適用されるのはイオンやマックスバリュなどの対象店舗に限られている。
申込みだけでときめきポイントももらえるため、クレジットカードを作成できる人はデビットカードよりイオンカードを利用した方が良いだろう。
>>> 【ネットでの申込、店頭受け取り可能】イオンカード【イオンでの特典多数】
海外旅行用に持っておくべきデビットカード
国内決済での還元率から判断すると、還元率の点で魅力の無いデビットカードは原則使わなくても良いだろう。ただし、賢い使い方まで含めると、還元率「以外」の点で利用価値の高いデビットカードも存在している。
還元率以外で利用価値の高いデビットカードとしてはミライノ デビットPLATINUMがある。
ミライノ デビットPLATINUMに付帯する「すごい」旅行サービス
ミライノ デビットは住信SBIネット銀行が発行するキャッシュカード一体型のデビットカードである。「ミライノ デビットPLATINUM」は年会費10800円(税込)のプラチナ デビットカードとなる。
こちらのデビットカードは各種旅行サービスが充実しており、特に海外旅行保険については欧米での旅行でもこれ一枚で十分な補償額となっている。海外旅行へ年に数回行く人なら作成価値のあるデビットカードだ。
ミライノ デビットPLATINUMに付帯する海外旅行保険は下記のような補償額になっている。
カード会員本人 | カード会員本人の家族 | |
---|---|---|
傷害治療費用 | 1000万円 | 500万円 |
疾病治療費用 | 700万円 | 350万円 |
携行品損害 | 100万円(1年間) | 50万円(1年間) |
傷害死亡・後遺障害 (後遺障害) |
1億円 (400万円~1億円) |
1000万円 (40万円~1000万円) |
賠償責任 | 1億円 | 5000万円 |
救援者費用 | 500万円(1年間) | 250万円(1年間) |
海外旅行保険の適用条件 | 自動付帯 | 自動付帯 |
ミライノ・デビットPLATINUMには家族特約が付いているため、カード会員以外にも保険が適用される。家族には配偶者、生計をともにする同居の親族・別居の未婚の子が含まれる。
補償額は傷害治療費用1000万円まで、疾病治療費用700万円、救援者費用500万円、携行品損害100万円まで補償される。ここまで充実した補償のついてる旅行保険は、他社の年会費無料クレジットカードはもちろん、ゴールドカード、プラチナカードでも見たことが無い。
年会費が同じ10800円の
「楽天プレミアムカード」
「三井住友VISAゴールドカード」
「ライフカードゴールド」
「セゾンゴールドアメリカンエキスプレスカード」
はいずれも
・傷害治療300万円
・疾病治療300万円
までとなっている。
この額の補償がなされるなら、アメリカやヨーロッパの旅行でも安心だ。空港や旅行代理店、航空会社で有料海外旅行保険を別途申し込む必要性は無くなるだろう。
ミライノ・デビットの還元率から特典まで、更に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

ミライノ・デビットは海外ATMでの現地通貨引出しはもちろん、住信SBIネット銀行の外貨預金からの外貨決済にも対応している(アメリカドルのみ)。海外旅行には便利なデビットカードである。
デビットカードが不正利用されたら?
デビットカードは海外および国内での不正利用にも補償が付いている。たとえば、楽天銀行デビットカードの場合下記のように明記されている。
補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。
つまり、不正があって30日以内に申告すれば、その不正利用については補償される。
現金は紛失し、不正利用されればほぼ100%戻ってこない。補償もなく、還元も受けられない現金をわざわざ持参する理由はなくなるだろう。現金を引き出して使うのと変わらず、クレジットカードを使うのはお金を使いすぎて怖いという人にもおすすめできる。
ただ、口座から即時に金額が引き落とされるため、不正利用されるとお金を実際に失う感覚になってしまう。不正利用されても即座にはお金が減らないクレジットカードよりも不正利用の心配をしている人が多いのもわかる
デビットカードにおける補償や不正利用対策について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
