Kyashはプリペイド式のカードである。したがって、審査無しで、誰でも発行できる。もちろん、クレジットカードの審査に通らない人でも作れる。
また、支払元にクレジットカードを登録すると、Kyashによる還元にくわえ、クレジットカードの還元も受けれる。「Kyash Card」による決済ではクレジットカードの還元にプラスして1%還元を増やせる
Kyashには「Kyash Card」「Kyash Card Lite」「Kyash Card Virtual」と3種類のカードがある。「Kyash Card」「Kyash Card Lite」はリアルカード、「Kyash Card Virtual」はバーチャルカードになる。
リアルカードはプラスチックのカードとして発行され店舗(リアル)での利用ができる。バーチャルカードはメールアドレスと携帯電話番号を登録するだけで、アプリ上へすぐに発行される。バーチャルという名前の通り、カード番号と有効期限もスマホアプリ上に表示される。この状態でも現金チャージもしくはクレジットカードの登録をすれば、ネットショッピングなど、ネット上の決済に1回5000円まで使える。
リアルカードには海外でも利用ができて、利用限度額、還元率も高い「Kyash Card」と原則国内での利用のみで利用限度額がKyash Cardより低い「Kyash Card Lite」がある。スマホアプリ上で発行されるバーチャルカードは「Kyash Card Virtual」と呼ばれている。
「Kyash Card」「Kyash Card Lite」「Kyash Card Virtual」のイメージ
それぞれのカードのスペックをまとめると下記のようになる。
Kyash Card (リアルカード) |
Kyash Card Lite (リアルカード) |
Kyash Card Virtual (バーチャルカード) |
|
---|---|---|---|
ポイント還元率 | 1% | 0.5% | 0.5% |
発行手数料 | 900円 | 300円 | 無料 |
国内利用 | ○ | ○ | △(オンライン決済のみ) |
海外利用 | ○ | △(オンライン決済のみ) | △(オンライン決済のみ) |
1回あたりの決済上限 | 30万円 | 本人確認完了:10万円 本人確認未完了:5万円 |
本人確認完了:10万円 本人認証完了:3万円 本人認証未完了:5000円 |
月あたりの決済上限 | 100万円 | 本人確認完了:15万円 本人確認未完了:12万円 |
本人確認完了:15万円 本人認証完了:12万円 本人認証未完了:2万円 |
月あたりの還元対象決済上限 | 12万円 | 12万円 | 12万円 |
1回あたりの送金限度額 | 30万円 | 本人確認完了:10万円 本人確認未完了:0円 |
本人確認完了:10万円 本人認証完了:0円 本人認証未完了:0円 |
月あたりの送金限度額 | 100万円 | 本人確認完了:15万円 本人確認未完了:0円 |
本人確認完了:15万円 本人認証完了:0万円 本人認証未完了:0万円 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
本人確認書類 | 必要 | 不要 | 不要 |
有効期限 | 5年 | 5年もしくは100万円以上の買い物 | 5年もしくは100万円以上の買い物 |
還元率でも利用限度額で見てもKyash Cardが使いやすいと言えるだろう。発行手数料が900円とKyash Card Liteよりも600円高くなる。しかし、Kyash Cardの還元率はKyash Card Liteより0.5%高いため、12万円使えばKyash Card Liteよりもお得になる。12万円の利用なら1年以内に達成できるだろう。
Kyash Cardは毎月クレジットカード決済にプラスして還元を得たい人に利用価値の高いカードになっている。
この記事ではKyashの中でもお得な
▶ Kyash Cardを手に入れる方法
について簡単に紹介するとともに
▶ Kyash Cardを利用して得られるメリット
▶ Kyash Cardを利用する前に知っておくべき注意点
までわかりやすく紹介していきたいと思う。
Kyash Cardを手に入れる方法
Kyash Card(リアルカード)を手に入れるに、まずはスマホへとKyashのアプリをダウンロードする。アプリでメールアドレスと携帯電話番号を登録するだけでバーチャルカードが発行される。

バーチャルカード発行後、アプリのアカウントからKyash Cardの申し込みができる。
支払元のクレジットカード(デビットカード)、本人確認書類のアップロード(免許証、マイナンバーカードなど)、本人確認情報、氏名、現住所などを登録すれば自宅へとリアルカードが届けられる。申し込みから自宅までの配送は1ヶ月が目安になっている。
バーチャルカードだけでなく、Kyash Cardの申し込みでも書類を買いたり、郵送の手間がなく、すべてスマホ上で完結するためそこまで時間はかからない。本人確認書類の提出も、スマホのカメラで撮影しアップロードするだけで行える。
Kyash Cardを利用して得られるメリット
Kyash CardはICチップ搭載で、読み取りではなくVisaタッチ決済ができる。タッチ決済になると、スキミングによるカード情報の不正な読み取りを防げる。コンビニの決済でも店員に渡す必要が無くなり、情報を見られるリスクが限りなく0となる。
その他の優れた特徴としては
1.2重ポイント還元
2.決済してすぐに利用明細の閲覧ができる、ポイントが付与される。
がある。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
2重ポイント還元
バーチャルカードもリアルカードもプリペイド式のカードである。したがって、利用する前に現金のチャージもしくは支払元としてクレジットカードの登録は必要になる。
現金のチャージはコンビニやATM、銀行振込で行うことになり、残高に反映されると使えるようになる。現金のチャージでは入金分(残高)の範囲でしか買い物はできない。
VisaまたはMastercardクレジットカード、デビットカードを自動チャージに設定すれば、残高が0円でも決済できるためチャージは不要である。
残高0円でもKyash→クレジットカードと決済が経由する。決済のスピードはクレジットカードと同じであり、クレジットカードを経由しても遅く感じることはなかった。
自動チャージにはVISAやMasterCardのクレジットカード、デビットカードが登録できる。しかし、JCBは支払元に利用できない。また、VISAブランドでも別のKyash、VISAプリペイドといった名称のカードは自動チャージに登録できない。
自動チャージにクレジットカード、デビットカードを登録し、紐付けすると、Kyashのポイントだけでなく、このクレジットカード、デビットカードのポイント還元も受けれる。
たとえば、楽天カード(もしくは楽天銀行デビットカード)をKyash Cardの支払元に設定すると、Kyash決済の度に楽天ポイントが1%貯まる。また、Kyash決済分として1%がポイントとしてKyashに付与される。計2%の還元がなされるのだ。
つまり、
▶ Kyash Cardで決済する(100円ごとに1ポイント、1%還元。「Kyash Card Lite」「Kyash Card Virtual」なら0.5%還元)
▶ Kyash Cardの自動チャージにクレジットカードもしくはデビットカードを登録する。元はクレジットカード決済になるのでクレジットカードのポイントが貯まる。
Kyash Cardの還元(1%)+クレジットカード(デビットカード)の還元
となる。
Kyashも楽天銀行デビットカードも審査無しで作成できるため、誰でも2%以上の還元を受けれる。楽天銀行以外で、還元率の高いデビットカードを知りたい人は下記記事を参考に。

上でも述べたように、JCBの楽天銀行デビットカードはKyashの支払元に利用できないので注意しよう。
また、クレジットカード側でKyash決済を還元の対象外としているカードもある。たとえば、Kyashの支払元にVisa LINE Payクレジットカードを設定し、決済すると、Kyashのポイントは貯まってもLINEのポイントは貯まらない。
キャッシュバックを受けれない取引でもKyashを使うべき理由
Kyash側にもキャッシュバックを受けれない取引がある。
ただし、Kyashのポイントが還元されなくても、Kyashで決済ができれば、自動チャージで紐づけされているクレジットカードのポイントは貯まる。
たとえば、KyashでモバイルSuicaへのチャージを行っても、Kyashの還元は受けれない。しかし、この場合でも、Kyashに紐付けされてるクレジットカード(もしくはデビットカード)のポイントは貯まる。本来ポイントが付かないクレジットカードでも、Kyashの自動チャージを挟むことで、ポイント還元を受けれるのだ。
決済してすぐに利用明細の閲覧ができる、ポイントが付与される
クレジットカードはもちろん、デビットカードでも決済の利用明細が発行されるまでしばらく時間がかかる。しかし、Kyashなら決済後すぐにスマホアプリ上で利用明細が発行され、確認ができる。また、バーチャルカード、リアルカード、いずれのカードでもリアルタイムでポイントの還元を受けれる。
決済されるとスマホ上に通知もされるため、不正利用が生じた場合、すぐに気づくだろう。
また、月間支出額の参照もスマホで簡単にできる。家計簿をつけている人も管理しやすくなるはずだ。
Kyash Cardを利用する前に知っておくべき注意点
上でも紹介したように、Kyash Cardの発行手数料と利用限度額、月あたりの還元対象決済上限をまとめると下記のようになる。
Kyash Card (リアルカード) |
|
---|---|
発行手数料 | 900円 |
1回あたりの決済限度額 | 30万円 |
1ヶ月あたりの決済限度額 | 100万円 |
月あたりの還元対象決済上限 | 12万円 |
発行手数料は900円。年会費はかからない。紛失しなければ900円で5年間使えるため、9万円使えば還元によって元は取れる(900円分が還元されるため)。
決済限度額は1回30万円、月100万円までになっている。しかし、還元の上限は12万円となっている。つまり、月に12万円決済しても、月に100万円決済しても、毎月の還元は最大で12万円分の1%1200円である。
通常クレジットカードのポイント還元には上限は無い。ただ、Kyashの還元目的で高額な決済を利用しているなら、この点は注意しなければならないだろう。
5年間毎月12万円使うと、1200円分の還元×60=7万2000円分。したがって、有効期限の5年間で受けれる還元は最大で7万2000円となる。