沖縄は冬でも平均気温は20℃弱で雪も降らない。また、花粉症も無い。温暖な気候が年中続く、過ごしやすい場所である。
こうした理由で自分は沖縄移住を考えたことがある。加えて、愛読している漫画「闇金ウシジマくん」の36巻から38巻までは沖縄を舞台にしており、その独特な社会に更に興味を持ったのと
・ピーチで那覇(沖縄)からバンコク(タイ)への直通便が今年(2017年)の2月より就航する
・ふるさと納税を利用すればピーチ(LCC)のポイントが貰える
以上の点を知ってからは沖縄移住がより現実味を帯びている。
沖縄移住ももちろん長所と短所はある。しかし、フリーランスの視点で見た場合、プラス面が多くなっていると思うのである。
この記事では今後フリーランスの沖縄移住が加速するであろう理由を
▶ 沖縄移住が魅力的な理由
について主にLCC(ピーチ)の点から紹介し
▶ 沖縄に住むということ
を生活費や格差問題、文化といった部分を踏まえ詳しく述べていきたいと思う。
沖縄移住が魅力的な理由
沖縄は冬でも平均気温は20℃弱で雪も降らない。また、花粉の原因となるスギなどが無いので花粉症も無い。
加えて、沖縄県民はホリが深く、美男美女が多いとされる。出生率も高く、海など綺麗な自然に囲まれ子育てにも向いているだろう。
芸能界を引退した島田紳助が沖縄の石垣島に住んでいたり、千原ジュニアも住所を石垣島に置くなど、沖縄は本島以外での生活を魅力に感じている人は多い。
ただ、沖縄でも田舎では不便な点も多い。車が無いと移動に困る場所は生活コストも高くなる。
従って、沖縄の中でも離島や田舎を避けた便利な都市部への移住、具体的には那覇市への移住を前提として話を進めていきたいと思う。
格安航空会社「ピーチ」により魅力的になった沖縄
沖縄は地理的にアジア圏へのアクセスが東京や大阪に比べて良い(Google Mapsより)。
沖縄はアジアへの渡航拠点として理想的な場所にある。沖縄(那覇)からはLCC(ピーチ)が運行しており、韓国ソウル、香港、台湾台北への直通便が運行している。値段も1万円前後と格安である。
そして嬉しい事に、ピーチは今年(2017年)の2月から、沖縄-バンコク間で直通便が運行を始める。
タイ(バンコク)へも往復2万円とちょっと、フライト時間は4時間である。
沖縄からアジア各都市への渡航時間をまとめると
▶ 沖縄-東京 3時間
▶ 沖縄-ソウル(韓国) 2時間
▶ 沖縄-台湾(台北) 1時間半
▶ 沖縄-香港 2時間半
▶ 沖縄-バンコク 4時間
以上のようになる。
東京から台北は4時間、バンコクまでは6時間半ぐらいかかるので、沖縄に拠点を作れば台北、バンコクへの渡航は2時間半も短縮できる。
殺人を犯し、沖縄から台湾へ高飛びするウシジマくん一行。沖縄から台湾は鹿児島へ行くのと同じぐらい近い距離にある(闇金ウシジマくん36巻より)。
本土の友人と疎遠になりそうと感じる人も多いかもしれない。しかし、飛行機を使えば距離的な問題は生じないはずだ。実際沖縄に移住した人の話を聞くと、沖縄県那覇市のに住んでいれば、沖縄から東京へ行くにも、大阪から東京へ行くのとほぼ同じ感覚だそうだ。沖縄に住むことで友人が遊びに来てくれる機会が増えたので、会う回数は逆に増えたとのことである。沖縄から大阪までは飛行機で2時間弱、東京までも3時間しかかからない。LCCを使えば、新幹線での移動よりも安いことが多い。
確かに、飛行機はシーズン中になると高くなる。しかし、フリーランスであればピーク時の渡航を避ける事も出来るだろう。新幹線よりも安く、都市へ移動するのは難しくない。
ふるさと納税でピーチポイントがもらえる
沖縄における利便性を高めているLCC「ピーチ」はふるさと納税により、寄付金の半額をピーチポイントとしてもらう事が出来る。
ピーチポイントはもらえる自治体は現在全部で9つある。
ふるさと納税を使ってピーチポイントを貰えば、多少所得のある人なら年2000円の負担だけで、「毎月」東京だったり、海外へ行く事も出来る。
旅行好きなフリーランスにとっては非常に魅力的な部分だろう。ふるさと納税の計算方法については下記記事を参考に。
沖縄に住むということ
沖縄の生活費
沖縄では月8万円で生活が可能?体を売って生活費を稼ぐシングルマザーとの会話(闇金ウシジマくん36巻より)。
那覇の中心地には沖縄都市モノレール(ゆいレール)が走っている。
沖縄都市モノレール「ゆいレール」(www.flickr.comより)
交通費は日本本土比べても大きな違いはない。ガソリン代も沖縄県がガソリンの減税の措置を取ってくれているため本島では内地より安いとのことである。
那覇市の家賃相場をchintai.netで見ると、5.4万円程度。これは東京よりも3~9万円以上安いが、大阪市よりは若干安いぐらいでそこまで大きな違いはない。また、大阪のように2万円といった極端に安い物件は少ない。
ただ、月5万円程度だせば利便性の高いエリアでそれなりの物件に住むことが出来る。ゆいレールは那覇空港にも繋がっているので、空港へのアクセスにも便利だ。
食費なども都市部では東京、大阪に比べても安くない。那覇を離れればレストランは安くなるが、その分移動費がかかるだろう。
本土と競争する必要が無いので、物も安くする必要が無くなっている。ただ、Amazonプライムでは送料が無料となっているので、こちらを利用する人が多いそうだ。
東京や大阪に比べると、生活費も「多少」抑えられる程度かと思う。そこまで大きく変わる事は無いはずだ。従って、生活費を抑えるための移住先として、沖縄はそこまで向いていない。
沖縄における所得格差の問題
(闇金ウシジマくん38巻より)。
闇金ウシジマくんでも描かれているように、沖縄における貧困問題は深刻である。貧富の差が想像以上に大きいのは住んでいる人の多くが感じることである。
平均収入が日本で一番低いだけでなく、中年の大企業会社員や公務員が平均給与を押し上げているため、若者の給与は更に低くなっている。沖縄における大卒の初任給が17万円、高卒の初任給が14万円以下と全国で最下位である(平成27年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況|厚生労働省より)。
ウシジマくんには「貧乏人は琉球大学(国立大学)を出て公務員になるか、内地にある大企業の支社に入らなければ金持ちになるのは難しい。」とある。競争に負けた若者は職を探しに東京や大阪へ出て行く道を選ばなければならない。
ただ、雇われた際に生じる給与の低さも、個人で仕事が取れるフリーランスであれば気にする必要はないだろう。沖縄県の最低賃金は714円になるので、フリーターをするのはあまりおすすめ出来ない。しかし、ネット等で多少の収入がある人にはバイトとの兼業も悪くないはずだ。
沖縄にある独特の文化
(闇金ウシジマくん36巻より)
大阪人は東京人を冷たいと言う。友人曰く、その東京以上に沖縄人は冷たく感じたとのことである。
沖縄人のグループに交じると、よそ者扱いをされるし、方言が飛び交う中で会話についていけないこともあるそうだ。現地企業へ就職するとなると、更に状況は変わってくるだろう。
ただ、フリーランスなど現地のコミュニティに入らずに生活出来る人はそこまで影響はないはずだ。普段から接する人も少なければこういった冷たさを特に感じることも少なくなるだろう。
加速するフリーランスの沖縄移住
沖縄は闇金ウシジマくんをきっかけに以前よりも興味を持つようになった。闇金ウシジマくんは方言や文化だけでなく、沖縄の貧困層をリアルに表現していたと思う。
電子書籍ならすぐに読むことが出来る。沖縄が舞台になるのは36巻の途中から38巻までになる。
移住先として心が動いたのは、その後LCCで沖縄からバンコクへの直通便が就航するようになったり、ふるさと納税で寄付金の半額をピーチポイントへ変える事が出来ることを知ったからである。
台湾や香港、ソウルなど周辺国への渡航時間、渡航費が安いのも嬉しいだろう。
バンコク
確かに、環境の変化や文化の違い、本土の都市との距離的な遠さといったマイナス部分はある。ただ、こうしたデメリットを踏まえても、フリーランスの視点で見た場合はメリットに感じる事が多かった。
今後もネットがあれば仕事が出来るという人、海外で稼ごうとする人は増えていくだろう。沖縄のこうしたポテンシャルを生かせるようなライフスタイルを持つ人達はこの土地に惹き寄せられ、移住が加速するのではないかと個人的には思うのである。