海外旅行におけるショッピングとキャッシングのクレジットカード手数料を詳しく紹介します

海外旅行におけるクレジットカードの手数料から持参必須の理由 クレジットカード

海外でクレジットカードを使うと「ショッピング」「キャッシング」で手数料が発生する。消費者が負担する手数料はVISAやMasterCard、JCBといったブランド、発行する会社によっても異なる。

海外でクレジットカードを使用した場合に請求される手数料はだいたい

・ショッピング:決済金額の約2%
・キャッシング:借り入れから返済まで年利18%程度の金利+ATM手数料

となっている。

 

ショッピングにおける手数料はクレジットカード間での違いは小さい。しかし、キャッシングによる手数料はクレジットカードによってもかなり差がある。

キャッシングを現金の代替手段として使うなら負担する手数料が安くなり、繰り上げ返済がネットで可能なセディナカードがおすすめである。セディナカードの場合、こちらのポイントサイトに登録し、経由して申し込みをするとポイントが得られる。

 

この記事では海外における

▶ ショッピング
▶ キャッシング

で生じるクレジットカード手数料について詳しく紹介していきたいと思う。

 

海外のショッピングでかかるクレジットカード手数料

海外におけるショッピングとキャッシングで生じるクレジットカードの手数料

 

世界ではVISAやMasterCard、アジアではJCBや銀聯カードが使える加盟店がある。旅行客に人気の観光都市やショッピングセンターでは、大体の店でクレジットカードを決済方法として使える。クレジットカードは現金の代わりに使えるため、海外でも日本円を使わずに過ごせる。

ただ、日本で発行したクレジットカードは海外(外国の通貨)で決済に使った場合、請求時に日本円換算される。

 

海外(外国の通貨)でショッピングをした場合の手数料としては為替手数料(事務処理手数料)がある。手数料はカード発行会社ごとに異なっており、各カード会社の為替手数料は下記のようになっている。

国際ブランド 為替手数料
VISA 1.60%~
MasterCard 1.60%~
JCB 1.60%~
Union Pay(銀聯カード) 0%~
AMERICAN EXPRESS 2.00%~
Diners Club 1.30%~

同じブランドでもカード会社によって為替手数料は異なる。多くのブランドで2%前後になっている。1万円分の商品を海外で買うと、VISAなら160円~の手数料がかかり、アメリカン・エキスプレスなら200円~の為替手数料がかかる。為替手数料が安ければ当然、日本円で最終的に請求される金額も安くなる。

 

たとえば、中国で発行されたUnion Pay(銀聯カード)は為替手数料が0%。MUFG銀聯カードや三井住友銀聯カードなど日本の会社で発行されたUnion Payは事務処理手数料2.5%がかかる。それでも、日本のドラッグストアや家電量販店ではUnion Payを使うと割引がなされるキャンペーンも行われているので、日本で発行している人もそれなりにいる。

中国の銀行口座を作り、人民元で請求されるUnion Payなら、為替手数料は0%なので他よりも安い。ただ、日本に住んでいる人の殆どは中国の銀行に人民元はいれていないだろう。また、銀聯カードが広く使えるのは中国およびアジアの一部都市だけで、VISAやMasterCardに比べると、まだまだ利用可能店舗は少ない。

 

また、日本円での請求時には各社が採用している基準レートを適用する。

国際ブランド 基準レート
VISA ExchangeRateComp | Visa
MasterCard Currency Conversion Calculator | Mastercard
JCB 海外でのお取り引きにおける基準レート | JCBブランドサイト
Union Pay(銀聯カード) 為替レート検索_银联国际
AMERICAN EXPRESS 主要な外国為替相場情報からアメリカン・エキスプレスが選択した銀行間のレート(非公開
Diners Club 所定金融機関の為替相場(非公開

VISA、MasterCard、JCB、Union Pay(銀聯カード)は基準レートが公開されている。AMERICAN EXPRESSとDiners Clubは為替レートが非公開になっている。したがって、日本円での請求があがってくるまでは正確な請求額(レート)はわからない。

 

これら「為替手数料」と「為替レート」を加味し、JCBで100ドルを決済すると11,179円に1.60%の為替手数料がかかった金額11,358円が請求されることになる。

2018年08月30日換算日の基準レート
USD(米ドル)=111.79JPY(日本円)

海外でのお取り引きにおける基準レート | JCBブランドサイト

カード会社によっては為替手数料が事務手数料として請求されている。

 

為替レートはタイミングにもよる。市場レートよりも若干悪いことが多い。「為替手数料(事務手数料)」と「為替レート」を加味すると、外国通貨の決済では市場レートよりも大体2%程度高い額が請求されると覚えておけばよいだろう。つまり、海外(外貨)のショッピングでかかる手数料は2%である。VISAやMasterCardといったブランド間ではショッピングにおける手数料にそこまで大きな差はない。

ちなみに、ショッピングでかかる手数料ではクレジットカード、デビットカードでの違いは無い。Union Pay(銀聯カード)では多くが前払いのデビットカードになっている。中国では与信審査が上手く機能しないため、後払いのクレジットカードだと、踏み倒しが多く発生するためとされている。

 

海外でショッピングする際の注意点(日本円での決済を選択してはいけない)

f:id:asiaasia:20180830181731j:plain

 

海外でクレジットカード決済をする場合、まれに決済通貨の選択を求められる。現地通貨での決済なら上記のように2%程度の手数料が上乗せされた日本円での請求がなされる。しかし、現地で「日本円(Japanese yen,JPY)」の決済を選択すると、換算レートはそのお店が決めているレートが採用される。このレートは店、個人が自由に決めれるため、通常よりも数%、ひどい店では数十%も高めのレートで設定がなされている。

たとえば、100ドルの商品を買おうとして、日本円での決済を選んだ場合、JPY12,000となっていたとする。2018年8月現在のレートでは1ドル=111.79円なので、100ドルの商品を日本円に換算すれば11,179円程度になる。12,000円でもかなり悪いレートが適用されているだろう。この差額で店舗側は儲けられる。

 

あまりにも高ければ、カードのサイン時におかしいと気づくだろう。しかし、普段からその通貨の為替レートを見ていない人は高額な上乗せにも気づかない可能性がある。米ドルなら1ドル110円程度と知っている人は多い。しかし、たまたま訪れたような国のマイナー通貨のレートは知らないのが普通だ。

 

カード会社のホームページでも、このような海外での「日本円決済」にかんして注意喚起がなされている。

※一部の海外加盟店でのカードご利用の際、日本円でのお支払いを選択いただける場合があります。日本円でのお支払いを選択された場合、お客様の同意された円額(レシート掲載)でのご請求になります。なお、当該日本円額は、JCBが定めるレートではなく、加盟店が独自に定めるレートで換算されています。

海外でのお取り引きにおける基準レートより

お店によってはあえて日本円(クレジットカード発行国の通貨)での決済をすすめてくる。日本人の場合、ボッタクリレートが適用されているとは疑うこと無くそのまま決済(サイン)してしまう人がほとんどなので、一部の国では良いカモになっている。

 

海外のキャッシングでかかるクレジットカード手数料

f:id:asiaasia:20180830182504j:plain

 

日本で発行したクレジットカードでも、VISAやMasterCardといった国際ブランドなら世界各国の現地ATMでキャッシングを利用できる。クレジットカードの申し込みの際、ショッピング枠の他にキャッシング枠を追加しておけば、この枠の範囲内(日本円換算額内)で現地通貨を引き出せる。

ちなみに、キャッシング枠(キャッシングできる最大額)はショッピング枠の中に設定されている。ショッピング枠でキャッシング枠分の金額を残しておかないと、現地で現金の引き出しができない。キャッシング枠だけでなく、ショッピング枠がいくら残っているかは旅行前に確認しておくべきだ。

 

クレジットカードのキャッシング機能を使い現地通貨を降ろす場合にかかる手数料としては

1.ATM手数料
2.利子

がある。加えて、ショッピングと同様に

3.為替レート

もカード会社のレートが適用される。ショッピングと同様にブランドごとの基準レートが適用される。

ちなみに、ショッピングで請求される為替手数料(事務手数料)はキャッシングなら請求されない。キャッシングで請求されるのは「ATM手数料」「利子」だけである。

 

ATM手数料はキャッシング利用の度にかかる手数料になる。引き出す回数はもちろん、引き出す現金が少額であるほど割合は高くなる。1万円相当額の出金なら、ATM手数料だけで500円(5%)以上になってしまうこともある。

ATM利用手数料はカード会社には必ず請求される。しかし、その負担分を消費者に求めるかどうかはカード会社によって異なっている。したがって、キャッシングを利用するならATM手数料を消費者に求めないカードを選ぶべきだ。ATM手数料が有料の場合、1度に数百円から高い場合だと1000円弱になることもある。国や通貨、利用するATM機などによっても異なるため、額は一概に言えない。デビットカードでは消費者が負担するのが普通である。

 

利子は返済日までの金利で計算される。多くのクレジットカード会社では年利18%となっている。ただし、カード会社によっては1日で返済しても最低1ヶ月分の利子が請求される規約となっている。

また、キャッシングは繰り上げて返済しないと、自動的にリボ返済になるカード会社もある。借り入れ期間が長くなれば当然利子も膨らんでしまうだろう。利子を抑えたいなら、なるべく早く返済の手続きをすべきだ。

繰り上げ返済には「電話での連絡が必要なカード会社」「ネットでの手続きで簡単に可能なカード会社」の2種類がある。電話が必要なカード会社の場合、通話が長引くと、国際電話なので、利子以上の額を負担するケースも出てくる。通話料の安いIP電話で電話しようにも、電話番号がこうしたIP電話に対応していないこともある。したがって、海外でのキャッシングを利用する予定の人はネットで繰り上げ返済手続きが可能なカードを選ぶべきだ。

 

海外でキャッシングを利用する際におすすめのクレジットカード

クレジットカードのキャッシングは

・ATM手数料の負担が無料
・利子が1ヶ月以内でも1日単位で計算される
・繰り上げ返済が電話ではなく、ネット上の手続きで可能

以上の条件を満たすクレジットカードを選ぶべきだ。

 

こうした条件を満たすクレジットカードとしてセディナカードがある。セディナカードの場合、こちらのポイントサイトに登録してから申し込みをすると、1500円から5000円分のポイントを得ることができる。

 

セディナカード・ハピタス
このポイントサイトに登録、ログイン後「セディナ」と検索すればいくつかのセディナカードがでてくる。いずれも、キャッシング手数料の点で違いはない。好きなデザインのセディナカードを作れば良いだろう。

海外旅行におけるキャッシング専用のクレジットカードとして持参しておくべきだ。

 

クレジットカードを作ることが出来ない無職やフリーター、自営業の人の場合、デビットカードを用意しておけば良いだろう。デビットカードでおすすめなのはSony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)である。

Sony Bank WALLETを使えば、世界中の「VISA」「PLUS」のマークのあるATMで、外貨口座にある外貨を引き出せる。Sony Bank WALLETならステージごとに海外ATM利用料無料回数が付与される。

詳しくは下記記事を参考に。

ソニー銀行のSony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)を国内最強のデビットカードにする使い方
 ソニー銀行の Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)は世界のVisa加盟店で使えるデビットカードである。このデビットカードは国内決済で最大2%還元が受けれる。また、外貨を購入し、外貨口座に入れておけば、それを元手...

 

現地通貨を引き出せるカードは使わず持参するだけでも良い。現金を紛失した場合など、いざという時のための代替手段として必ず1枚は持って行くべきだ。

海外でお金を紛失、盗難された際になすべきこと
海外で現金の紛失、盗難に気づいたら、まず何をすれば良いか? ・携行品損害保険に入っていて、高価な物も現金と一緒に盗難、紛失した ・パスポートも現金と一緒に盗難、紛失した いずれかに当てはまる場合は「現地警察署の発行した紛失届出...
タイトルとURLをコピーしました