貧困問題の解決方法に関する議論はネットでも度々なされている。
「本人の努力が足りない」「行政のサポートが足りない」など意見も対立している。
個人的な意見を言えば、現状日本人がお金持ちになるのは簡単だと思っている。障害や病気など、特別な支援が必要ない人は特にそうだ。
もちろん、貧乏人は努力が足りないから貧乏のままなんて言うつもりはない。ただ、貧乏から脱するには「環境」を変えられるかで決まる。環境によって、能力が無い人も金持ちになれるからだ。
この記事では手っ取り早く
▶ お金持ちになる方法
を中心に
▶ 一部の貧乏人が貧困から脱却できない理由
についても詳しく述べていきたいと思う。
お金持ちになる方法
まず、お金というのは抽象概念ではないので、物理的に近づけば手に入る。銀行にあるATMだったり、金庫には電子化が進んだ今でも大量の現金(現物)が保有されている。ただ、他人の現金なら、こうした物理的に近づいただけでは「奪う」という違法な手段でしかお金を手に入れられない。当然犯罪なので、刑務所に入るリスクも伴う。
それでも、お金に近づくというのは非常に大事な考え方である。違法なものを排除するなら、直接的ではなく間接的に近づくようにすれば良い。具体的には、お金を持っている人に近づくのである。この考え方は貧乏から成り上がった起業家と呼ばれる人達には常識になっているだろう。
下記動画では「馬鹿でも100万円、1000万円稼ぐ方法」を起業家達が議論している。
もちろん、お金がない、事業資金が無いのは前提となっている。ここでの話なら、多数の飲食店を経営する井戸実氏の方法が最も自分の考えに近い。
井戸実氏はまず100万円稼ぐ方法として
「繁盛している店のオーナーに近づく」
としている。
やる気が伝われば、井戸実氏本人はもちろん、お金持ちならお店を出すぐらいのお金は誰でも出すとのことだ。
ここで極楽とんぼの加藤氏が
「そんな事をテレビで言ったら(井戸実のところに)人が殺到するんじゃないですか?」
と述べる。しかし、ホリエモンは
「それが来ないんですよ」
と否定している。
実際に、リアルで営業に来る人は少ないのだ。
もちろん、このような形で成功している人の所へ行き、弟子になっても奴隷のように働かされるケースはあるだろうし、儲かっていることだけを強調してファンを集め、情報商材などを買わせる人もいるのは確かだ。それでも監禁など移動が制限されるわけではないし、この人の下にいても稼げないとわかれば、自分の意思で自由に離れられるだろう。したがって、貧乏から本当に抜け出したいと思うなら、ソーシャルやメールといったネット上での営業はもちろんのこと、リアルでのアプローチは色んな人に行うべきだ。
自分も全く知らない人からそういう連絡が来ても相手にはしない。また、アプローチ方法を工夫したり、断られてもどんどん次へと行けるモチベーションは保たないと続けるのは難しいだろう。しかし、多少認識している人であれば話を聞こうとは思う。くわえて、チャンス自体はほぼノーリスクで掴める。プライドを捨てることができ、現状を変えたいという強い意志があれば難しくはないはずだ。
環境によって生じるお金持ち
日本は世界的に見れば金持ちばかりの国である。アルバイトだけでも到達可能な月収18万円、年収216万円でも世界的に見れば上位4%の富裕層に位置している。比較的貧しいアフリカ、中国、インド、東南アジア等の国の人口を合わせると全人口の半分以上になることからも、日本に生まれただけで世界基準では富裕層になれるのだ。
日本人がなぜ世界的に見てお金持ちに分類されるかと言えば、やはり金持ちに近づきやすい環境が整っているからだろう。日本で100万円稼ぐのは、ビジネスが小さくても、後進国より断然簡単だ。一人当たりの購買力が高いため、単価を上げてもビジネスとしてやっていけるからである。小売や飲食など、取引形態のシンプルな業種で想像してみればわかりやすいだろう。
金持ちの家庭に生まれた人が金持ちになりやすいのも、周りにそういった人達が多いからだ。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツも裕福な家庭に育っている。親族にそういったお金持ちがいれば、大金を使った大きな事業も容易に行える。
資本主義社会では能力がある人だけでなく、外見的に有利な人、美人、ハンサムな人もお金に近づくのは簡単である。しかし、環境で貧困になるかどうかが決まる部分は大きいのは誰もが否定しないはずだ。貧しい環境では能力があっても、外見的に優れていたとしても安く買い叩かれるのが普通である。したがって、現状に満足できないのなら、金持ちのいる環境に自分を持って行く必要がある。
綺麗な女性が田舎に留まれば、ブサイクで将来性の無いヤンキーと結婚してしまうケースもある。しかし、世界的な都市で金も溢れている東京に出たら、信じられないぐらい金持ちの人の目にとまることはあるだろう。努力して有名大学に入らなくとも、後からこうしたアプローチや人脈を作ることは十分できるのだ。
日本に生まれただけで、世界的には富裕層になれたのと同様に、能力がなくともお金持ちになれる人はいくらでもいる。稼いでいる額と能力が釣り合わないケースが多いのは露出の多い芸能人を見てもわかるはずだ。要は、環境のおかげで、稼げるようにもなるのだ。
自分の能力を信じて、環境を変えずに稼げるようになりたいと思っている人もいるだろう。ネットで稼ぐことが可能になった今では、環境を変えずに稼ぐことが昔よりも断然容易になっている。貧しいアフリカの人達もネットを使えば、欧米に住む人にアプローチするのも簡単だ。彼らの多くは英語やフランス語などラテン語から発展した言語を公用語として用いている。アフリカにいながら、アメリカや欧州の人にアプローチし、億万長者になったケースも出ているだろう。
一部の貧乏人が貧困から脱却できない理由
環境を変えずに収入を増やしてきた人もプライドを捨てれば、もっと稼げるだろう。それなりに信用の多い人なら、サロンや有料コンテンツを販売したり、実名・顔出しをして、積極的に大手メディアにアプローチをかけて露出を増やせば大金を稼げる。有料コンテンツの販売ほど楽な商売はない。ただ、多くの人はそこまでしたくは無いと思っているのでやらないだけである。
能力が無くて稼げない人が「お金持ちに媚びへつらって近づく事なんて出来ない!」と思うのは自由だ。ただ、そういう人が貧乏から抜けられないのは環境ではなく、もはや自分自身のプライドの問題ではないだろうか?
日本は発展途上国と比べても、圧倒的に環境を変えられる「環境」が整っている。貧しい国ではアプローチできる上流階級の人や外国人等は限られるため、常に多くの人が殺到する。しかも、高い競争率の中で魅力をアピールできなければ、相手にもされない。確率論で言っても難しいだろう。
貧乏人の中には日本という国の制度を否定する人も多い。もちろん、より多くの支援が必要な人がいること自体は否定しない。しかし、本当に貧困から脱したいと思うなら、国や行政のせいにする前に、貧しい環境と自分自身のプライドを天秤にかけて、どちらを選ぶか選択すべきではないだろうか?稼ぐ上で不利になる障害を抱えていても、収入に差がつくのは、能力よりも環境が大きいだろう。
後進国のように金持ちに殺到する環境になってしまっては競争率は上がる。しかし、現状の日本は貧乏から脱したいと思っている人ほど、国の補償などの「環境」に甘え、自分で「環境」を変えようとしない人が多いように思えるのである。
