プロブロガーになりたい人はブログへアクセスを集めなければならない。アクセスがなければお金を稼げないからだ。ブログを始めたばかりの一般人なら、アクセスはほぼ検索エンジンに依存する。検索エンジンから集客できれば、有名な個人でなくてもアフィリエイトで十分な額を稼げるだろう。
ただ、検索エンジンから集客し、広告収入を得るだけではアフィリエイターと変わらなくなってしまう。ブロガーとしての個性だったり、いわゆる人気ブロガーを目指すのであれば、ユーザーに対して新しい価値の提案をしなければならないと個人的には思っている。
検索エンジンからの集客では個人の考え方などが評価されているわけではない。他と同じような考え、ひどいブログではパクリでも集客している。ブログの個性とも言える「新しい価値の提案」はブロガーそれぞれが生み出していかなければならない。
下記では
▶ プロブロガーになるために必要な基礎知識
から
▶ ユーザーに「新しい価値」を提供するブログテーマの設定とその利点3つ
を中心に、それぞれ詳しく紹介していきたいと思う。
プロブロガーになるために必要な基礎知識
プロブロガーの定義は人によって異なる。広い意味ではブログ収入だけで生活するブロガーを指している。この定義ではアクセスや収入の点を無視できないだろう。
オリジナリティを出して、それが支持されるには才能も必要である。しかし、検索エンジンから訪問者を集める方法は単純に知識があれば誰でもできる。アクセス集めの基礎として頭へ入れておくべきだ。
下記ではアクセスアップに欠かせない基礎知識として、おすすめのブログサービスとブログの題名とテーマ、カテゴリーについて詳しく紹介する。
検索エンジンから呼べるブログサービスを選ぶ
まずはブログを作らなければ始まらない。しかし、数あるブログサービスの中でどれを選んだら良いのか、初心者にはわからないだろう。
ブログへ人を呼び込む方法はいくつかある。もっとも大きなアクセスが望めるのはやはりGoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入だ。
検索エンジンからの流入はバズによって得られた被リンクによりもたらされることも多い。被リンクが集まると、検索結果の上位に表示されるからだ。バズはソーシャルを中心にして起こる。無料ブログの中では、はてなブックマークと相性が良いはてなブログがバスを起こしやすい環境にある。
はてなブログ
はてなブログがSEO上有利なのは、はてなブックマークというソーシャルでの拡散に有利なブログだからである。はてなブックマークの実装は他の無料ブログでも簡単にできる。しかし、はてなブログの読者は、はてなブックマークユーザーが多くなる。はてなブックマークユーザーが多く訪問すれば、はてなブックマーク上で自身のサイトを露出させやすい環境にできる。
ただし、はてなブログをはじめ企業が運営する無料ブログサービスは
①サービス終了、運営によるアカウント(コンテンツ)削除のリスクがある
②SEO対策やデザインの自由度が低い
といったデメリットがある。
サービス終了、アカウント削除によるリスクを避けたいなら、独自ドメインでブログを運営すれば良い。独自ドメインさえ取得しておけばブログサービスから追い出されても、ドメインに付いた評価を引き継いで別のブログサービスへの移転もできる。
はてなブログで独自ドメインを利用するにははてなブログProという有料サービスへの申込が必要になる。また、独自ドメインを設定してもコンテンツのバックアップは定期的に行っておく必要があるだろう。

年間数百円から数千円程度の費用を払えば独自ドメインは取得できる。ドメインの取得に関してはいくつかの仲介業者がある。お名前.com等は宣伝メールがスパムのように届くので自分は迷惑メールも少ないドメイン仲介業者を利用している。
WordPress
はてなブログに加えて、ブログ運営での利用におすすめなのはWordPressである。
WordPressでブログを運営する場合、
①ドメイン代:COMドメインで年980円程度
②サーバー代:サービスや会社にもよるが、月500円程度
年間5000円~10000円ぐらいの費用がかかる。
ちなみに、著者のWordPressはWordPressの運用に最適化されたレンタルサーバーで運営している。はてなブログよりも読み込みが速いうえ、急激なアクセス増でも落ちたことはないのでおすすめである。
サーバーの速度は
・ユーザービリティ
・検索上位表示
・広告表示回数
などの点で軽視できない。
サーバーの速度が速ければウェブページを読み込む速度が上がる。ユーザーのストレスも軽減できるだろう。また、こうしたユーザービリティはGoogleの評価を上げる点でも無視できない。また、読み込みが早いと広告表示回数が増える。広告収入増にも直接的に結び付いてくるのだ。サイトの読み込みが遅い、頻繁に落ちるなど、不具合が多い場合は、変更も考えた方が良いだろう。
ちなみに、ワードプレスによる読み込み速度はサーバーだけでなく、テーマやプラグインによっても影響を受ける。

無料ブログの比較については下記記事も参考に。

アクセスアップで無視できないブログの題名とテーマ、カテゴリー
検索エンジンや外部サイトから人を呼びこむには記事の題名が非常に重要だ。閲覧者は検索結果に表示されるブログや記事の題名でサイトに訪問するかどうかを判断する。SEOの観点で見ても「ブログの題名」「カテゴリー名」「記事の題名」でGoogleはキーワードの分類を行っている。つまり、クリックしたくなるというの点でもそうだが、検索エンジンで上位表示されるためにも重要だと言えるのだ。題名だけで3倍は訪問者数が違うと思った方が良いだろう。
上位に表示されているのに、訪問者が少ないから題名を変更すべきだ。Search Consoleなどを使い、題名を変更する前、変更した後で検索結果に表示された時のクリック率も確認し、検証しよう。
題名は記事単位のミクロな話になる。ブログ単位のマクロな話では、ブログのテーマ、カテゴリーの設定も重要になるだろう。初心者でも、ブログを始める際にはブログのテーマから決めるべきだ。
著者が2013年から運営しているサイト(https://freelifer.jp/)は、
▶ タイ
を大きなテーマにしている。
大まかなテーマを決めた後はより詳細なキーワード選定が必要になる。検索から呼べるキーワードの選び方としてはGoogle AdWordsを使ってユーザーの需要をまず調べよう。需要が無いと、いくらSEO対策をしても訪問者は検索エンジンから訪れない。ブログのキーワードとしては、月10万ぐらいのボリュームがあった方が集客面での苦労はしないと思う。
また、将来に向けたキーワードの選定のために、ブログには必ずGoogle AnalyticsやSearch Console(サーチコンソール)を入れて、どのクエリで検索エンジンから来るのかを定期的にチェックしよう。
Google/Yahoo順位検索ツール(http://seocheki.net/?m=rank)では、あるキーワードで検索をかけた場合、自分のページがyahoo!、googleで何番目に表示されるか調べられる。手打ちが面倒な人は登録したキーワードの順位チェックを自動でしてくれるツールを購入しても良いだろう。
上記サイトやツールを使って、普段から自分のサイトの評価をきちんと分析し、Googleの傾向も抑えておくべきだ。
カテゴリー
テーマを決めた後はカテゴリーの設定もしておこう。これはGooglebotにクローリングさせる意味でも、カテゴリーページの評価を上げ、個別記事の検索上位表示を維持するためにも重要である。
キーワードのボリュームにもよるが、3段階の階層構造が理想的だ。例えば、著者のブログは
・タイ
・–・バンコク
・–・・–・カオサン
・–・・–・タニヤ
・–・パタヤ
となっており、カテゴリーの最上位が「タイ」、2段目が「バンコク」「パタヤ」、3段目が「カオサン」「タニヤ」となっている。
上位ほど検索ボリュームが多い。もちろん、上位と下位カテゴリーのキーワードは「Googleの視点で」お互い関連性があるものが理想になる。ちなみに、はてなブログでは残念ながら、こうした階層分けがデフォルトではできない。
開設間もないブログだと、せいぜい数千程度のボリュームのキーワードしか上位表示されない。それでも、こうした数千程度のボリュームのキーワードを意識してSEO対策をすれば、1万人以上の検索エンジンからの流入を期待できる。https://freelifer.jp/ではタイ旅行者が気になるような多くのキーワードで上位表示されている。
経験上、検索エンジンだけで1日1000人以上呼べれば、リピーターも自動で蓄積するし、広告収入で月5万円以上の収益が得られる。副業としては上々なレベルになる。
検索エンジンからの流入はすぐに増えるわけではない。しかし、検索エンジンからの訪問者はアフィリエイトとの相性が良く、アクセス・収入の自動化ができるという点等で重要だ。初めからしっかりと対策をして行こう。
ハミングバード
SEO対策が重要とは言え、キーワードを不自然に混ぜるのは推奨できない。現在でも、古い対策に囚われている人がいるので注意してほしい。
Googleが新しく導入したアルゴニズム「ハミングバード」を意識した対策が今後は必要である。ハミングバードではキーワードをとりあえず含めれば良いのではなく、キーワードを検索した人が何を知りたいか答えるコンテンツにすることが重要なのだ。
キーワードの定義なのか、問題の解決方法を調べているのか、しっかりとユーザーを満足させるをコンテンツにしよう。
ユーザーに「新しい価値」を提供するブログテーマの設定とその利点3つ
検索エンジンというのは「現在」発生している問題を解決するために利用される。したがって、将来性、潜在性のある問題の解決方法は見つけられない。上で紹介したものも、現在の需要に対して、検索エンジンからの流入を増やす施策であった。
アフィリエイトで収入を得たり、検索からのアクセスを増やすだけであれば現在の需要を把握しておくだけで良いだろう。しかし、ブロガーとしての個性だったり、いわゆる人気ブロガーを目指すのであれば、ユーザーに対して新しい価値の提案をしなければならないと思う。
たとえばこのブログも、説明にあるように
アルバイト、アフィリエイト収入で生計を立てる人が、踊りながら(楽しみながら)生きて行くための知恵を紹介するブログ。
にしたいと考えている
「敗者復活戦」と題して、普通の道から外れたり、働くことに疲れ、より自由な生活を目指している人にサイト運営で収益をあげて物価の安い国に住むライフスタイルを提案している。
アフィリエイト収入でセミリタイアをしたいという人は現在増えてきている。しかし、この提案を世間に対してしたのは著者が初めてだと思う(2013年頃から主張していた。もし自分よりも前にこうした提案をしたという人がいれば教えてほしい)。
明確な解決策の見つかっていない課題に対して、回答を常に提案していくブログにする。こうした新しい提案するメディアにすれば、他のブログとは違った特徴が出てくるためファンもつかみやすいだろう。
下記ではブログで「新しい価値」を提供することで得られる利点を3つ紹介しようと思う。
利点1.ブログ広告をより「自然に」配置し、収入を得られる
有名人のブログなどはファンが多く訪問し、SEO無しに十分な広告収入を得ている。ただ、個人の知名度ではなく、ブログの知名度で広告収入を得ているブログは読者にライフスタイル等で新しい提案をし、多くの広告収入を得ている。独自のライフスタイルを公開し、アフィリエイト(広告)という形で紹介しているのだ。実際、普段の消費を記事にして、ブログで紹介しているブロガーは多いだろう。
こうしたブログで案件を数多く成約させるためには信頼性が重要となる。信頼性は普段から良い物を紹介しているか?ブロガーの利益を重視しすぎず、購入する読者に十分な利益を与えられるかどうか?が重要となる。読者に満足を与えるメディアほど、信頼も高まるわけだ。
ライフスタイル等新しい価値の提案が表面上だったり、あからさまに広告収入を目的としたアフィリエイト用の記事ばかりになればファンは離れていく。本当に必要な商品やサービスを紹介してこそ説得力が増すのだ。
商品やサービスの購入をしないで紹介したり、自身の利益を重視してこれらを紹介したら、ファンを失うリスクもあると考えた方が良い。悪い具体例として、利用してもいない転職サービス等をリピーターに何度も押し付けたり、1万円を越える情報商材ばかりを紹介する高知に住む人のブログがある。
利点2.新しい価値の提案は根本への変化なので、大きな消費が伴うことが多い
変化には消費が伴う。特に、生活根本の変化の場合は大きな消費を伴う。この消費全てをサイトから広告に結び付けられれば、多くの報酬を得られるだろう。
SEOに頼らず、今後プロブロガーとして収入を得て暮らしていけるのは、ブログメディアにてこういった新しいライフスタイルを提案し、長期的なプランで記事の投稿を含んだブログ運営ができる人だろう。少ないパイを奪い合うのではなく、パイに対してどれだけ消費を促せるかが重要となるのだ。
もちろん、この点でも高知の人のような会社員を辞めてフリーランスにさせたり、信者からの吸上げを目的とした生活の変化を強要してはいけない。客観的に見ても、ユーザーにとって良いと思えるような変化を促すべきである。
利点3.自分自身の将来も見つめ直し、理解するツールになる
ライフスタイルの提案というのは簡単そうに見えて、より人々を動かせるだけの説得力が必要になる。特に文章という形で具体化していくと、実は根拠に乏しく、説得力の無い主張が多いことにも気が付くはずだ。説得力のある提案して行くためには、長期で見た自分自身の人生設計というのがある程度固まっていなければならない。ブログを運営しているのなら、これを少しずつ突き詰めていけるだろう。
「このようなライフスタイルを自分はなぜ選んだのか?」
「このようなライフスタイルを選んだ場合どのぐらいの収入をどうやって得て行くべきか?」
などを記事にする上で考えるようになる。結果として主張に穴の無い一貫性のあるポリシーというのが自分自身の中でも生まれてくるのである。
人気ブログへ成長させるために
稼ぐためか、自己欲求を満たすためのツールとしてか、ブログ運営の目的は人によって大きく異るだろう。
長期でお金稼ぐことを重視すれば、
問題解決
これができるメディアを展開しなければならない。
確かに、現在の問題を解決するような検索エンジンからの流入を意識したコンテンツを詰めることでもそれなりの額は稼げるようになる。ただ、個性のある「自分」とリンクした「ブロガー」として長期間稼ぎたいなら、現在ある需要に答えるだけでなく、潜在的な需要に答えるようなコンテンツの提供も必要になってくる。
最近の有料Note化の流れは、現在の問題をお金で解決させようと促しているだけで、ユーザーの将来を見据えたものではない。また、本当に価格相当の価値を提供しているのか?という問題もあるだろう。
ブログ運営の目的はそれぞれ異なるので一概には言えない。しかし、「現在」の問題しか解決できないようなブロガーはアフィリエイトに重点を移していかないかぎり成長に限りがある。
ユーザーに新しい価値を提供する「テーマ」の設定にはアフィリエイトで使うような小手先の技術は必要無い。共感出来るような、より良い未来を期待させるようなものが単純に求められている。こうした提案ができるブロガーこそ、将来的に、人気プロブロガーになれると個人的には思うのだ。
収入を増やす上ではアフィリエイトについての知識もきちんと詰めておかなければならない。アフィリエイト初心者の場合、下記記事も必読である。
