次の目標みたいなもんを言うと、はてなブロガーとはてなブックマーカーの間にある「壁」みたいなもんをこじ開けたいんだよね。
— らくからちゃ (@lacucaracha) 2015, 9月 27
先日ゆとりずむを運営する人気ブロガーらくからちゃ氏のツイートをきっかけに、ブロガーとして他に抜きに出る方法についてやり取りがあった。
ツイートでは「他のブロガーから頭ひとつ抜きん出る方法」にかんして、説明しづらい部分があったので、記事にして詳しく紹介していきたいと思う。
目次
プロブロガーとは?
プロブロガーとは多くの場合「ブログによる収入だけで生活している人」と定義されるだろう。この定義で言えば、どんなに無名で、月5万円の収入しかなくとも、その収入だけで暮らしていたらプロブロガーと言える。
ブログで収入を得て暮らしていくには?
プロブロガーにきちんとした定義があるわけではないが、仮に狭義の意味でのプロブロガーを「Google AdSense等のクリック広告やサイドバーに設置するスポンサー広告から収入を得て、記事には好きな事を書くブロガー」とする。
これが一般の人がイメージするプロブロガーの定義にも近いだろう。
ただ、この意味のプロブロガーで、月に数十万円、生活するのに最低限の収入を得ている人は100人にも満たないと思う。
では、広い意味でのプロブロガーはどのような方法で収入を得ているか?
大きく分けると下記のような形が存在している。
▶ ブログ以外でも執筆業、講演、メディア出演による収入を得ている
▶ ブログとは関係の無いリアルビジネスと結びつけ、そちらで収益をあげている
▶ アフィリエイト広告を設置している(アフィリエイター)
ブログで稼ぐ事の難しさについて。プロブロガーになりたいなら広義の意味でのプロブロガーになるのが良いと思う。 – 踊るバイエイターの敗者復活戦より
上記記事でも述べたが、狭義の意味でのプロブロガーはかなり少ない。もしプロブロガーになりたければ広義の意味でのプロブロガーを目指した方が良いかと思う。
ただ、例えその収入だけで生活していたとしても、月数万円の収入では、多くのブロガーの目指すプロブロガーとは少々離れているだろう。殆どの人は少なくとも月数十万円を得て暮らしたいと考えているはずだ。
他のブロガーから頭ひとつ抜きん出るという意味でも、それなりに地位を確立した「人気」ブロガーをイメージするだろう。
また、記事の多くでアフィリエイトの紹介を行っているブログもここでは除いて考える。検索上位表示を狙った記事を書きアフィリエイト収入を主とするブロガーはアフィリエイターとも言えるからだ。
従って、この記事で紹介するのは、評論家に近いような形、SEOなど意識しない、アフィリエイトもしないリピーター(ファン)だけで十分なアクセスを集める事が出来るような人気ブロガーになる方法である。
もちろん、今回除いた他の種類のブロガーを否定しているわけではない。ブロガーの目指すべきところは様々であり、どこに向かって行くかは人それぞれだろう。
実際自分もアフィリエイターに近いブロガーである。
はてなブックマークの登場で変わったブロガーの環境
はてなブックマークが流行する前は、無名の個人のブログに注目が集まるのも、運による要素がかなり大きかった。どんなにユーザーから評価されるコンテンツを書いても読まれなければ意味がなく、2ちゃんねる等の炎上や有名人などのインフルエンサーに取り上げられない限りは注目されるまでに多くの時間を費やした。
それがはてなブックマークの登場により大きく変わる事になる。
わずか3人の推薦者が短時間の間に現れるだけで、膨大なトラフィックを抱えるはてなブックマークのトップページへと露出する事が出来る。ここでの評価は多くの場合がコンテンツ内容であり、内容が良く、はてブが増えていけばどんどん目に留まる位置に掲載される。
はてなブックマークの登場によって、ブログを開始して数週間、数ヶ月の新参ブロガーでも、コンテンツが良ければ膨大なトラフィックを集める事が出来るようになったのだ。
ただ、こうした膨大なトラフィックを得る機会が出来ても、露出する場所が限られてしまえば、アクセスやソーシャルでの拡散にも限界がくる。より広い範囲での拡散を狙うなら、はてなとは別に拡散していくようなルートを構築しなければならない。
ブログを外部サイトに露出するだけで1日数千PVは増やす事が可能なので、コンテンツの読まれる機会すらない人は、はてなブックマークに限らず、可能な限り外部サイトでの露出を行うべきだろう。
BLOGOSブロガーになる
ここからは1つの選択肢として聞いてほしいと思う。
一般受けを狙った評論記事が多い人で、ある程度質の伴ったコンテンツを提供できていると自負している人は、人気ニュースサイトBLOGOSに寄稿する「BLOGOSブロガー」になる事を検討しても良いかと思う。
BLOGOSは旧ライブドア、現LINEが運営するニュースサイトで政治、経済、ライフ(社会)、ウェブ、メディアのカテゴリーに分けられている。
このサイトへは大手既存メディアでも活躍する有名な評論家や政治家、起業家などがここへと記事を寄稿している。
BLOGOSと聞いて勘の良い人はすでに気づいているかと思うが、現在人気ブロガーとして名の知れている人の多くはこのメディアから輩出されている。
イケダハヤト氏やちきりん氏、永江一石氏からやまもといちろう氏まで、評論系プロブロガーの多くが自分のメディアとBLOGOSへの投稿を続けているのである。
BLOGOSへの寄稿は承認制で、参加の申し込みはブログを持っている人であれば誰でも出来る。
http://blogos.com/my/settings/recommend/blog/add/から可能(要ユーザー登録)
BLOGOSスタッフがブログを見た上で参加の承認を行うので全員が全員参加できるわけではない。ただ、それなりに質のある記事を書ける自信のある人は一度申請してみても良いだろう。
BLOGOS参加の注意点としては、BLOGOSブロガーになると、自身のサイトで投稿した記事がBLOGOSにも投稿される事になる。表面的に見れば露出が増えて利点にしか見えないかもしれないが、同じコンテンツが自身のサイトとBLOGOSの2つで重複する事になる。
これはGoogleからの評価を下げる一因となるだろう。それなりにドメインの強いサイトであればBLOGOSよりも検索結果で上位に表示されるが、独自ドメイン等になれば同じコンテンツが下位に表示されるだけでなく、ペナルティのリスクも生じる。
上でも述べたように、アフィリエイト収入を主とするブロガーを目指している人は除いて考えているが、Googleからのアクセスを失うリスクは考慮した上で参加の検討をして欲しい。
BLOGOSから多くの人気ブロガーが輩出される理由
BLOGOSには大手メディアにも露出しているような著名人もここで記事を書いている。こうした理由からか、インフルエンサーの多くが見ており、彼らが記事を拡散してくれるというのも大きいだろう。
特に、LINEの執行役員である田端信太郎氏やライブドア(現LINE)創設者であるホリエモンもNewsPicksなどを通じてBLOGOSの記事は度々取り上げている。
もちろん、BLOGOSに寄稿しただけでこうしたインフルエンサー達の目に触れるわけではない。また、サイト内での評価が高く無ければ目立つ機会も無く、他の多くの記事に埋もれてしまう。強豪ばかりのBLOGOSで名を上げるのは簡単な事ではない。
ただ、自身のサイトに投稿する記事と同じものなので、BLOGOSブロガーになる事で作業量が特別増えるわけではない。
人気ブロガーが次のステージへ行くためのプラットフォームとして、参加の検討うする価値はあるかと思う。
イケダハヤト氏も媚を売り続けている旧ライブドア系の人達との人脈も築けるかもしれない。人気ブロガーへの登竜門ともなり得るのだ。
人気ブロガー・ちきりん氏と田端氏の対談
「ブログで稼ぐ」の次のステージへ
プロブロガーと呼ばれる人たちをはじめ、ブログで稼いで生活している人は増えている。ただ、現状は多くのブロガーが生活できるぐらいの稼ぎは得られていないかと思う。
他者との競争もあるが、ネット広告市場が拡大している今の状況では、プロブロガーという枠を取り合わないでも、継続次第で、誰もがある程度の収入を得ることが出来るようになる。
ファッションブロガーから芸人に近いブロガーまで、様々な形があるが、次の目標へ向かうアフィリエイトに抵抗のあるインテリ・ブロガーにはBLOGOSというプラットフォームを利用した露出というのは1つの選択肢になるかと思う。
個人的には、旧ライブドアのBLOGOSに負けないぐらいの一般向けメディアサイトを、はてなさんにも作っていただきたいと思っている。
BLOGOSレベルに著名人への寄稿を集めるには相当な労力も必要かと思うが、人気ブロガーを育てるのがはてなブックマークで、人気ブロガーが活躍するのがライブドアになりつつあるのは少々勿体無い気もするのである。
スポンサーリンク
アフィリエイトブログをはじめとして、Googleからの評価を高める事によりプロブロガーになる方法にかんしては下記記事を参考に。
まぐれのバズははてなブックマークを使えば誰でも可能であるが、バズの回数を重ねるには市場のニーズを読み取ったり、ある程度の才能も必要される。
これに対し、検索上位表示は知識さえあれば誰でも出来るようになるので、初心者ブロガーはこちらから取り入れた方が良いかと思う。