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新元号「令和」の意味と選ばれるまでの過程、国内外の反応をまとめて紹介する


令和

 

令和(れいわ)は2019年5月1日から始まる平成に次ぐ元号である。生前退位(天皇陛下がご存命の間に退位すること)は光格天皇以来の200年ぶり、憲政史上(大日本帝国憲法の施行以降)初めてのことになる。

 

新元号命名における初めての試みとしては

・漢文で書かれた書物ではなく、日本の書物(万葉集)から選定

といった特徴がある。

 

この記事では

▶ 令和の意味

▶ 令和の語源

を新元号が「令和」に決まるまでの流れととにも述べていき

▶ 令和に対する国内・海外の反応

についても紹介していきたいと思う。

 

 

令和の意味

万葉集「巻五 梅花の歌三十二首并せて序」の

初春の月にして、気淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。

から引用された。

安倍晋三首相は「令和」を

『令和』には人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている

悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れをつげ、見事に咲き誇る梅の花のように一人一人の日本人があすへの希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、『令和』に決定した

と述べた。

 

令(れい)には

1 言いつける。命ずる。言いつけ。お達し。「令状/禁令・訓令・号令・司令・指令・辞令・勅令・伝令・発令・布令(ふれい)・命令」
2 おきて。のり。「条令・法令」
3 長官。「県令」
4 よい。りっぱな。「令色・令名」
5 相手の親族に対する敬称。「令兄・令嬢・令息・令夫人」

令(れい)とは - コトバンク

 

和(わ)には

1 争いごとがなく穏やかにまとまる。「和解・和合・和平/協和・講和・親和・不和・平和・宥和(ゆうわ)・融和」
2 やわらいださま。ゆったりとして角立たない。「和気・和光同塵(わこうどうじん)/温和・穏和・緩和・清和・柔和」
3 性質の違うものがいっしょにとけ合う。「混和・中和・調和・飽和」
4 声や調子を一つに合わせる。「和韻・和音・和声/唱和」
5 二つ以上の数を合わせたもの。「総和」
6 日本。日本語。「和歌・和裁・和室・和食・和風・和服/英和・漢和」
7 大和(やまと)国。「和州」

和(オ)とは - コトバンク

といった意味がある。

 

万葉集の令月は陰暦2月の異称であり、何事を始めるにも良い月・めでたい月という意味もある。

安倍首相の説明も踏まえると、令には「文化が生まれ育つ」、和には「心を寄せ合う」といった意味が込められていると考えられる。また、和=日本であることから、この意味も裏には込められているだろう。

 

令和の語源

令和は万葉集の「巻五 梅花の歌三十二首并せて序」(万葉集の梅の花の歌、32種の序文)にある文章から引用されたとのこと。

 

下記が32種の序文の原文および現代語訳である。

 

原文

梅花謌卅二首并序

天平二年正月十三日、萃于帥老之宅、申宴會也。于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。加以、曙嶺移雲、松掛羅而傾盖、夕岫結霧、鳥封穀而迷林。庭舞新蝶、空歸故鴈。於是盖天坐地、促膝飛觴、忘言一室之裏、開衿煙霞之外、淡然自放、快然自足。若非翰苑、何以濾情。詩紀落梅之篇。古今夫何異矣。宜賦園梅聊成短詠。

 

現代語訳

梅の花の歌32首、並びに、序

天平2年1月13日、太宰府の帥老(そちろう。大伴旅人のこと)の邸宅に集まって、「梅花の宴」を開いた。

時は、初春の良き月夜(「令月(れいげつ)」は陰暦2月の異称で、「何事をするにもよい月、めでたい月」という意味もある)で、空気は澄んで風は穏やかで、梅は女性が鏡の前で白粉の蓋を開けたように花開き、梅の香りは、通り過ぎた女性の匂い袋の残り香のように漂っている。それだけではなく、曙(朝日)が昇って朝焼けに染まる嶺に雲がかかり、山の松は薄絹に覆われて笠のように傾き、山の窪みには霧が立ち込め、鳥は薄霧に遮られて林中を彷徨う。庭には今年の蝶が舞い、空には去年の雁が北に帰る。

ここに、天を蓋、大地を座として、お互いの膝を近づけて酒を酌み交わし、他人行儀の声を掛け合う言葉を部屋の片隅に忘れ、正しく整えた衿を大きく広げ、淡々と心の趣くままに振る舞って、おのおのが心地よく満ち足りている。もし『翰苑』(百科事典)に載っていなかったら、どうやってこの思いを述べようか。中国の漢詩に「落梅」の歌があるが、この思いを表すのに、昔の漢詩と今の和歌と何が違うだろう(何も違わない)。さぁ、庭の梅の風景を、今の思いを、いささか和歌に詠もうじゃないか。

※以下、梅を詠んだ和歌が続く。

https://core.ac.uk/download/pdf/49291446.pdf

 

元号が日本語の書物から選定されたのも初めてである。和書を出典としても、そこに使われている熟語は漢文など中国の書物となっていた。専門家からは「令月」と「風和」の組み合わせは「万葉集」独特とも言われている。

 

 

 

万葉集とは?

『万葉集』(まんようしゅう、萬葉集)は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集である。当時の天皇、貴族から下級官人、防人などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたもの。

万葉集 - Wikipedia

当時は、ひらがなやカタカナがなかったため、日本語の音を漢字で表記する「万葉仮名」が用いられている。

 

万葉仮名
万葉仮名

 

日本文学史上、極めて高い価値がある和歌集として長く尊重されてきた。

 

 

 

新元号が「令和」に決まるまでの流れ:有識者懇、衆参正副議長(衆議院、参議院の議長及び副議長)の意見聴取、全閣僚会議、臨時閣議

新元号は2019年3月14日、国文学、漢文学などを専門とする複数の学者に新元号の考案を政府が正式に依頼、菅長官が6つの原案に絞り込んだ(新元号「令和」、5月1日から=国書で初、万葉集由来-政府、6原案を提示より)。

「令和(れいわ)」のほか、「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」の5案があった。委嘱した学識者は、万葉集研究で知られる中西進・大阪女子大名誉教授(89)=日本文学▽石川忠久・元二松学舎大学長(86)=中国文学▽池田温・東京大名誉教授(87)=中国史――らだったとみられる。関係者によると、令和は中西氏、万和は石川氏の案とみられる(「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」 新元号原案の全6案判明 - 毎日新聞)。

6つの案から、当日(2019年4月1日)、有識者の意見を聞き、衆参正副議長(衆議院議長は大島理森氏、衆議院副議長は赤松広隆氏、参議院議長は伊達忠一氏、参議院副議長は郡司彰氏)の意見聴取、全閣僚会議、臨時閣議を経て「令和」に決定された。令和はもちろん、選考に漏れた他の5つの案も考案者は公表しない方針である。

一部、ネットなどでは安倍晋三首相の名字の一字「安」を入れるなどといった噂が流れていた。しかし、6つの案に「安」という文字はなかった。

有識者懇でも「令和」は最も評価が高かった。全閣僚会議では令和への異論は出なかった。

「元号に関する懇談会」は下記9人からなるメンバーで構成されている。

・NHK会長の上田良一氏

・民放連=日本民間放送連盟会長の大久保好男氏

・日本私立大学団体連合会の会長の鎌田薫氏

・経団連名誉会長の榊原定征氏

・日本新聞協会会長の白石興二郎氏

・前の最高裁判所長官の寺田逸郎氏

・作家の林真理子氏

・千葉商科大学国際教養学部長の宮崎緑氏

・京都大学iPS細胞研究所の所長の山中伸弥氏。

NHK、日本新聞協会といったマスコミの他、教育機関の長や作家、ノーベル医学生理学賞を取った山中伸弥氏が選ばれている。

 

新元号が「令和」に決まるまでの時系列

9時13分、経団連名誉会長の榊原氏は新元号について「明るい、親しみやすい、平和と社会の安寧、そして心の豊かさ、そういった元号が選べればと思う」と抱負を語る。

9時30分、「元号に関する懇談会」が始まる。

10時8分、元号に関する懇談会が終了する。

10時15分、有識者懇を終えた菅義偉官房長官が衆参両院の正副議長の意見聴取のため、官邸から衆院議長公邸へ向かう。

10時37分、衆参正副議長からの意見聴取が終了する。

10時37分、菅義偉官房長官が議長公邸を出発し、官邸へ向かう。

10時41分、菅義偉官房長官が官邸に戻る。

10時43分、菅義偉官房長官らが官邸の首相執務室に入る。閣僚応接室で待機中の閣僚らが談笑。

10時57分、全閣僚会議が始まる。

11時16分、全閣僚会議が終了する。

11時17分、臨時閣議が始まる。

11時25分、臨時閣議が終了する。

11時41分、菅義偉官房長官が記者会見で新元号は「令和(れいわ)」と発表。墨書した額を両手で掲げる。

 

参照記事

https://mainichi.jp/articles/20190401/k00/00m/010/111000c

https://mainichi.jp/articles/20190401/k00/00m/010/121000c

 

令和に対する日本国内の反応

名前に対する日本国内の反応としては肯定的な意見が多い。

 

お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー氏の本名は金子和令(かねこ かずのり)。そう、「和令(かずのり)」は新元号「令和」の2つの漢字を逆にした漢字二文字である。

 

一方で、伝統的に引用元とされてきた漢文書物ではなく、初めて日本の書物からの引用に違和感を感じている人もいるようだ。「中国から離れる」といった政治的な思想があると、印象を受けた人もいるようだ。

令和の反応

はてなブックマーク - 新元号 出典は「万葉集」 | NHKニュース

 

令和に対する海外の反応

米ブルームバーグはorder(命令の「令」), and peace or harmony(平和とハーモニーの「和」)として新元号を説明している。こちらの解釈については疑問が残る

 

新元号は漢字文化のある中国、台湾でも話題になっている。

令和の中国語読み→ling he

你們好の台湾語読み→lin ho(日本語訳:こんにちは)

特に、台湾では元号の発表を生中継する地元テレビ局もあった(令和、世界各地で話題 「ルーツは中国」「コナン心配」 [令和])。

 

しかし、それ以外の国では新年号よりも、2019年5月1日から天皇陛下が変わる(皇太子殿下が新天皇になる)ことに驚いている。王室の現存するタイでは特にそうである。

東南アジアでは旧暦を採用している国もあり、1月1日以外に新年のお祝いとして連休になっている。日本の元号もそれと同じように捉えており、名前が変わるものと知らない人も多い。従って、元号についてはあまり関心を持たれず、かつ変わると言ってもどういう意味か理解できない人が多くなっている。