イケダハヤト氏がnoteの販売に集中し始めたのは、彼のブログにおけるマネタイズに限界が来たということを意味している。一時期はアフィリエイト広告で収入を得ており順調に収入を伸ばしているかのようにも見えた。しかし、実際はこれも順調に伸びていなかったのだ。
noteのおかげでアフィリエイトへの依存度を下げられたのが大きすぎる変化だなぁ。あれに頼り切るのは、やっぱり精神的に健康でない。
— イケダハヤト (@IHayato) 2016, 2月 2
noteは今月も好調で、おそらく200万円を超える売上を稼ぎ出してくれそう。アフィリエイトへの注力は一旦ストップ。
— イケダハヤト (@IHayato) 2016, 2月 2
アフィリエイトはキャンセルが多く、確定額ではイマイチな額になったことは最近ようやく認め始めている。実際彼のブログにある『アフィリエイトをやるなら知っておくべき「確定率」の(割とひどい)話』という2ヶ月前の記事では
この(発生)180万円、実際に振り込まれるのは20〜25万円ほどです。
と記載してある。
通常アフィリエイトでの収入は確定額を提示するのが当たり前だ。彼の場合は少しでも大きく見せたくて(カモを集めたくて)発生額にこだわったのがいけなかった。
また、稼いでるアピールからのnote販売の方が楽に稼げると気付いたのも大きい。なぜなら、初心者はこうした事実を検討することができず、note購入に走ってしまうからである。
ただ、noteでの販売においても危険性はある。noteでの販売を検討している人はこの辺も頭に入れておいた方が良いだろう。
この記事では
▶ イケダハヤトがアフィリエイトで失敗した理由
から
▶ アフィリエイトからnote販売へ
▶ noteというプラットフォームの危険性
を中心に、イケダハヤトがアフィリエイトからnoteに稼ぎの場を移した理由からnote販売に頼ることの危険性まで詳しく述べていきたいと思う。
イケダハヤトがアフィリエイトで失敗した理由
アフィリエイトで収益を上げるには
▶ リピーター
▶ 検索エンジンからの訪問者
どちらかにサービスや商品の販売、もしくは登録等をお願いしなければならない。しかし、リピーターに案件を紹介した場合、いずれ限界が来てしまう。同じ人が同じような案件に申し込むのは少ないので、当然といえば当然である。
イケダハヤト氏のブログを見てみると、検索上位表示されているような記事でもアフィリエイトが貼られてはいるが、全くと言っていいほど最適化が出来ていない。
自称アフィリエイトのプロで、確か本も出していたと思うが、この辺は月収数十万円のアフィリエイターの方が詳しいだろう。アフィリエイターは基本的にリピーターに頼らず収益をあげているので当然といえば当然である。
一時期イケダハヤト氏はアフィリエイターとコラボしたいと何度もTwitterで呼びかけていた。
ガチのアフィリエイターと、個人としての影響力が強いブロガーが一緒にビジネスやれば、割といろいろできると思うんですよねー。そこら辺の感覚わかる人と組んで試してみたい。
— イケダハヤト (@IHayato) 2015, 11月 2
リピーターにしか商品、サービスを売れず、売上が伸びない事に焦りが出ていたのだろう。現状を見る限り、ガチのアフィリエイターには相手にされなかったようだ。
アフィリエイトからnote販売へ
ブログのマネタイズに失敗したイケダハヤトは、noteにコンテンツを集中させ、有料で販売する事を決めた。
ブログで稼げていないタレント・はあちゅう氏がブロガーを名乗るように、ブログで稼げなくなったイケダハヤト氏もブロガーを名乗り、ファンへのコンテンツ販売で稼ぐことを決めたようだ。
この記事ではそれが良いか悪いかの話をするつもりはない。しかし、アフィリエイトで殆ど実績の無かった与沢翼氏が、アフィリエイターを名乗って、高額塾で稼いでいった流れと全くと言っていいほど同じ道を辿っているのは客観的に見ても明らかだろう。
noteというプラットフォームの危険性
ここでイケダハヤト氏が逃げたnoteというプラットフォームについて触れていきたい。
noteは規約で情報商材の販売を禁止している。ここまで良かった。しかし、問い合わせに対する返答で『イケダハヤト氏の売っている情報は「情報商材には当たらない」』との判断をnote運営側(株式会社ピースオブケイク)は下してしまった。規約自体は法律家を交えて作ったはずだ。しかし、情報商材かどうか判断は法律家ではない運営している社員のものだろう。はっきり言ってこの判断は間違いだったと思う。
世間は恐らく、noteのコンテンツの方が情報商材よりも怪しくないと考えているかと思う。しかし、情報商材は販売を開始する前にきちんとした審査がなされるのが一般的である。業界大手のインフォトップで売られているコンテンツは全てそうだ。
これは価格相当の価値を持たない悪質なコンテンツを禁止する事で消費者を守るという意味合いもあるが、運営会社からすれば、消費者センターへ苦情が寄せられ、行政処分を避けたいという理由もある。これだけで、「きちんとした管理がなされているよ」というアピールに繋がるのだ。noteはこの部分で管理を全くしていないと言える。
もし、劣悪なコンテンツを購入したnoteの購入者によって、消費者センターへの苦情が殺到すれば、noteというプラットフォーム自体の継続さえも危ぶまれるだろう。株式会社ピースオブケイクは本来こういった事のないよう情報商材の販売を禁止したはずだ。しかし、情報商材以上の薄いコンテンツの販売を認めてしまった。これでは苦情が寄せられ、行政が動いた場合に、管理体制を指導される可能性も出てくるだろう。
note運営会社さんへ
勘違いしてほしくないのはnoteというプラットフォームでコンテンツを販売する事自体は悪いことだと思っていない。実際自分も1年半ぐらい前には有料コンテンツを販売していた。しかし、最近noteで販売されているものは、イケダハヤト氏の参入以降、消費者ががっかりするような低質で高額なコンテンツで溢れている。個人的には、◯あちゅう氏がnoteの売上までをコンテンツにして販売している事には驚きを隠せなかった。

彼女はせめて役立つ情報と嘘をついて販売するのではなく、「役に立ちませんが、お金が欲しいので買って下さい」と言って欲しかった。金金金の亡者であることは誰が見ても明らかなのだから。
ちなみに、noteへの完全移籍を目論んでいるイケダハヤト氏の収入源を潰したいという気持ちでこの記事を書いているわけではない。
noteの収益性は圧倒的で、今月はまだ9日なのに、すでに150万円を超えました。これ、広告一切抜きの純粋なコンテンツ売上ですよ。もう広告を売る時代じゃないんだろうなぁ。コンテンツをちゃんと売っていかないと。本業ですから。 pic.twitter.com/jfp37AXO9q
— イケダハヤト (@IHayato) 2016, 2月 9
いずれ、誰かに指摘されるであろうことをいち早く記事にしているだけである。
note運営会社(株式会社ピースオブケイク)も販売されるコンテンツ対して、一定の管理をなさないと、自身が損害を被る可能性がある。情報商材禁止の規約、もう少し厳格に適用された方がいいのではないでしょうか?
会社が儲かるからという理由で情報商材屋を入れるなら、noteも審査制度をきちんと導入すべきである。情報商材はエンターテイメントではなくて、「役に立つ」という名の下で消費者を騙す悪質な物が多くなるのは必然だ。審査制度を設けるコストを捻出できないのであれば、イケダハヤト氏をはじめとする情報商材屋を追い出して、純粋にアーティストが作品の販売を行うプラットフォームに特化すべきだろう。
プロブロガーが行っている宗教ビジネスについて、本質的な部分を詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
