将来ブログ収入だけで生活しようと考えている人はサラリーマンの中でも増えているように思う。ブラック企業からサービス残業など、サラリーマンに対してマイナスのイメージを持つ人は若い人ほど多く、新卒採用といったありがたい仕組みすら利用するつもりの無い学生もいるだろう。
中には十分なネット収入、貯金を持たないままにプロブロガーを目指している人もいる。そういう人が会社を辞める前になすべき事は生活費の削減と日雇いバイトであると個人的には思っている。
低コストと日雇いバイトをしながらの生活を継続できるかどうか?
サラリーマンを辞める前に実際に体験してみてほしい。現実を見た後なら、サラリーマンを辞めても後悔は少ないはずだ。
- サラリーマンを辞める前の理想的な状態
- 副業で十分な収入を得られていなかったり、収入の無い人、貯金が無い人がサラリーマンを辞めるなら?
- ネットでの副業
- サラリーマンから日雇い生活者になるという現実も考える
サラリーマンを辞める前の理想的な状態
ブロガーとして独立する前の理想的な状態を優先順位の高いものから述べていくと
▶ ブログを含めたネット収入が月10万円以上
▶ 月の支出は月10万円以下(家賃以外で月8万円)
▶ 貯金は300万円以上
以上のようになる。
サラリーマンを辞める前、ブログを含めたネット収入は最低でも月10万円、貯金は300万円は用意したい。貯金300万円というのは2年間収入が無くとも何とか暮らすことの出来る額として設定している。これは1人分の金額であり、結婚しているなら、夫婦で月収入が20万円、子供がいれば+アルファの費用はかかる。貯金額も300万円×人数分は欲しい。
月の支出は10万円以下に抑えておくことが望ましい。もちろん、人によっては支出として外せない部分も出てくるが例外は除いて考える。
また、借り入れ等をし、事業としての支出とは別のものである。純粋に生活していく上で生じる支出だ。
月の収入が10万円を大きく上回っているブロガーでも長期的には安定しないのが普通である。月の支出額で事業として継続できるかどうかも決まると思った方が良い。それぐらい駆け出しのフリーランスが生活支出を抑えることは重要である。
月々の支出を最も簡単に抑えられる部分は「家賃」だろう。東京周辺は家賃が高いので、生活できるぐらいの収入をネットから得られているなら田舎へと引っ越しした方が良い。具体的にどこが良いかは人にもよるだろう。地元や実家へアクセスしやすい場所だったり、海外や都心へのアクセスを考えるなら、地方空港近くが良いと思う。
海外旅行へ頻繁に行きたいなら千葉や愛知、福岡に関西国際空港に近い大阪の南部や和歌山が便利である。家賃の安い物件も多い。また、格安航空券だと経由便も多いので、家から空港が近いと行き帰りの体力的な負担も減る。
家賃を究極的に抑えたい人は下記記事も参考に。
もちろん、引越し先は海外でも良いだろう。
タイのソンクラーン祭り(Songkranより)
いずれにせよ、駆け出しのブロガーであれば家賃は月2万円程度に抑えるのが理想だ。田舎の2万円なら女性でも住みやすいところは数多くある。
ブログを含めたネット収入がすでにある人は住む場所も広がる。サラリーマンを辞めるならこうした収入を確保してからの方が良いのは言うまでもない。
副業で十分な収入を得られていなかったり、収入の無い人、貯金が無い人がサラリーマンを辞めるなら?
ネットで十分な収入を得ていないなら田舎へは行かない方が良い。出来れば東京・大阪近郊に住むのが理想である。なぜなら、バイトをしなければならないからである。
都心は家賃が高い代わりにそれなりに給与の良い仕事はある。特に日雇いの仕事は豊富なので柔軟な働き方をしやすい。
日雇いは年収500万円以上との決まりがあるため、それ以下の人は表面上働くことが出来ない(学生や65歳以上等の例外はある)。ただ、お金が必要な時だけ働く事が出来るシステムは非常に魅力的になので、フリーランスを目指す人が生活費を補填する手段として利用している。この辺りの詳しい部分は下記記事を参考に。
日雇いバイトは普通のバイトよりは大変な仕事が多い。急な作業で人が必要となるイベント・キャンペーンの運営や設営、コンパニオン、事務所の移転、引っ越し等がある。
それでも働きたい時に働く事が出来るので、日給1万円以上の現場で10日連続働き、20日連続で休む事も出来る。海外への外こもりをする人も日雇いバイトをしている人が多いだろう。日本ではひたすら働いて定期的に海外にこもったりしているのだ。
この日雇いの仕事は東京や大阪近郊が充実しているため、ネットで十分な収入が無い人は住む場所も田舎でない方が良いのだ。十分な収入、蓄えが無いままにサラリーマンを辞めるという事は日雇いで働く事を覚悟しなければならない。
本気で会社を辞めるつもりなら現実を見るためにも日雇いの仕事は経験しておくべきかと思う。もちろん、会社を辞める前だ。これがきっかけでサラリーマンについても、より客観性を持って考えることが出来るようになるかと思う
ネットでの副業
日雇い以外でも、在宅でタスクをこなすことで生活出来るぐらいの収入を得ることは出来る。単価が安すぎるとの批判を受けたこともあったが、ネットで仕事の受注が出来るクラウドワークスは副業の手段として魅力的なのは確かだ。
ただ、これについても会社を辞める前に、自分がどれぐらい稼げるか実際にやった方が良い。ネットでの副業はモチベーションが上がらず量をこなせない人も多いからだ。多くの人にとっては日雇いの方が確実性のある稼ぐ手段となっている。
イラストやウェブデザインなどの知識がある人なら、副業として十分な稼ぎを得る事が出来るかと思う。しかし、ライティングやちょっとした作業で十分な報酬を得るのは簡単では無い。ネットでのタスクを主な副業として考えている人は一度挑戦してみて向き不向きぐらいは把握すべきである。
サラリーマンから日雇い生活者になるという現実も考える
日本社会は一度キャリアから外れた人を当時の水準で雇ってくれるほど優しくは無い。再び社会復帰しようと思っても以前よりも良いポジションを貰える可能性は少ないと思った方が良いだろう。
新卒採用というプラチナチケットは出来る限り使い、キャリアに傷がない状態でサラリーマン生活はなるべく続けた方が、平均的に見れば、ブログで稼いで生活するよりも幸せになれるはずだ。ブログもサラリーマンをしながら続ける事は出来る。
しかし、サラリーマン生活が耐えられないほど辛い人や満足出来ない人、平均よりも大きく上に行きたい人も中には当然いる。そういった人も現状よりも厳しくなる事を覚悟の上なら、誰も止める権利は無い。ただ覚悟が足りない人、具体的には、十分な収入も貯金も無いのに支出を月10万円以下に抑えられない人、足りない生活費を稼ぐための日雇いに耐えられる根性が無い人はサラリーマンを続けた方が良いと個人的には思う。
もちろん、長期アルバイトという手段もあるが自由に休みを取ることは難しい。上手く理由を付けないと長期休みすら取らせてくれないし、自由が利かないのが普通だ。サラリーマンが会社を辞めて長期アルバイトをする利点は少ない。
それでもフリーターになりたいなら、時給が安くて楽なアルバイトよりも、辛かったり敬遠されがちなものを除外せず、なるべく時給の高い稼げるアルバイトを行うべきかと思う。
最後に本音を言うと、アルバイトだけで家に住み並の生活が出来る日本はまだまだ恵まれている。バイト生活者は老後が悲惨という人もいる。しかし、個人的には、病気になったり生きることが辛い場合に迷惑をかけない形で自殺しても良いと思っているし、自分もそうするつもりでいた。なので、人がリスクを取ることにはある程度寛容だったりする。
ブログを続けるのは前提条件になるので今回は触れていない。ブログすら始めていない状態でサラリーマンを辞めようとする人もいるが、それは流石に考えた方が良いだろう。少なくとも数ヶ月はブログ運営を行うべきだ。
その上で、ブログで稼げなくても、日雇いバイトでギリギリの生活をし、老後は他人に迷惑をかけない形で死んでいく。この覚悟のある人は何でも挑戦した方が後悔の無い人生を送れるのではないだろうか?
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