※2019年7月Tポイントサービス開始以降に口座開設した人はSBI証券でSBIポイントの獲得ができなくなった。
それ以前に口座開設している人もSBIポイントによる還元は2019年12月末までとなる。
SBIポイントはSBI証券とSBIポイントモールで貯められる。貯まったポイントは投資や商品・現金・他のポイントへの交換、募金にも利用できる。
SBI証券で手数料のかかる取引をしたり、投資信託の保有をすれば、SBIポイントを毎月コツコツ貯められる。SBI証券の還元を最大化するためにも、SBIポイントの貯め方と使い方は正確に理解し、応用もできるようにしておくべきだ。
この記事では
▶ SBI証券でSBIポイントを貯める方法
▶ SBI証券以外でのSBIポイントの貯め方
を紹介するとともに、SBIポイントの価値を高める
▶ SBIポイントの使い方
を中心に詳しく紹介していきたいと思う。
SBI証券でSBIポイントを貯める方法
SBI証券でSBIポイントを貯める方法として「保有」と「取引」がある。
SBIポイントの還元率は
1.国内株式「取引手数料の1.1%」
2.金・プラチナ・銀「買付手数料の1%」
3.投資信託「月間平均保有金額の年利0%から0.2%」
となっている。
ちなみに、SBI証券では、SBIポイントの代わりにTポイントを同じ還元率で貯められる。
「SBI証券Tポイントサービス」に申し込むとSBIポイントではなくTポイントを貯められる。しかし、後述のSBIポイントの使い方でも述べるように、SBIポイントで貯めたほうが良いだろう。
下記ではSBIポイントが得られる国内株式、金・プラチナ・銀の取引、投資信託の保有について詳しく述べていく。
国内株式「取引手数料の1.1%」
SBI証券では国内株式のスタンダードプラン(現物取引)手数料とPTS取引手数料の月間合計金額に対して1.1%のSBIポイント還元を受けられる。
SBI証券の国内株式取引ではスタンダードプランとアクティブプランが選べる。スタンダードプランとは1注文の約定代金に対して手数料がかかるプランである。
アクティブプランは1日の約定代金合計金額に対して手数料がかかるプランである。アクティブプランでは1日取引回数が多い人向けのプランになる。1日の約定代金合計金額が10万円以下なら手数料無料になる。ただし、アクティブプランではSBIポイントの還元を受けられない。
また、単元未満株(S株)、信用取引でかかった手数料も還元の対象外となる。
例)
1ヶ月に20万円以下の株式をスタンダードプランで10回購入=税込1130円の合計手数料
1130円の1.1%=13ポイント(端数は切り上げ)
金・プラチナ・銀「買付手数料の1%」
SBI証券では金・プラチナ・銀のスポット取引、積立取引ができる。買付時の手数料は売買代金の2.16%(税込)、売却時の手数料は無料になっている。
買付手数料月間合計金額のうち1.0%をSBIポイントとして還元を受けれる。
例)
1ヶ月に20万円のゴールドを購入=税込4320円の手数料
4320円の1%=44ポイント(端数は切り上げ)
投資信託「月間平均保有金額の年利0%から0.2%」
投資信託の月間平均保有金額に対し、SBIポイントの還元が受けられる。これはNISA口座の投資信託も対象になっている。
受けれる還元率は投資信託によって異なり、
1.通常銘柄:1000万円以下で年率0.1%、1000万円以上で年率0.2%
2.指定銘柄Ⅰ:年率0.05%
3.指定銘柄Ⅱ:年率0.03%
4.指定銘柄Ⅲ:年率0%
にわかれている。SBIポイントは毎月付与されるため、毎月付与時には上記パーセントの12分の1になる。
0%還元、つまり、保有しても還元を受けれないのは
・SBI・先進国株式インデックス・ファンド
・SBI-SBI・新興国株式インデックス・ファンド
および
・MMF、中国F、MRF
・外貨建MMF
・ETF、REIT
・外国籍投資信託
・その他当社が定めた銘柄
となっている。これ以外の国内投資信託は0.03%以上の還元を受けれる。投資信託ごとの還元率について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
ちなみに、人気投資信託である楽天・全米株式インデックス・ファンドはSBI証券では0.03%(SBIポイントでの還元)、楽天証券では0.04%(楽天ポイントによる還元)になっている。
楽天証券でも投資信託の保有金額に対し、ポイントを還元するサービスがある。
SBI証券以外でのSBIポイントの貯め方
公式サイトではSBIポイントを貯める方法としてSBI証券の他、「SBIポイントモール」「SBIのサービス」「ALAのサプリメント・化粧品」で貯めるの3種類がある。しかし、「SBIのサービス」「ALAのサプリメント・化粧品」についてもSBIポイントモールの経由が必須になるため、実質的には「SBI証券」と「SBIポイントモール」と考えれば良いだろう。
SBIポイントモールはSBIが運営するポイントサイトである。SBIポイントモールを経由して買い物や登録、申し込みを行うとSBIポイントが付与される。
ネット上で買い物や登録をする場合、こうしたポイントサイトは経由しなければ損である。しかし、SBIポイントモールが他のポイントサイトよりも必ずオトクというわけではない。
Amazonや楽天など、普段使うサイトの還元率を比較した上で、ポイントサイトを選んだ方が良いだろう。
SBI関連サービスへの申し込みについては、SBIポイントモール経由でも悪くない還元率を得られる。
例えば、
・住信SBIネット銀行の住宅ローン申し込みで10000ポイント
・SBI FXトレード口座開設・取引で2500ポイント付与
・住信SBIネット銀行口座開設で500ポイント
・SBI証券口座開設で100ポイント
などである。詳しくは下記ページを参考に。
SBIポイントの使い方
SBIポイントは原則として1ポイント=1円で使える。ポイントの使い方としては
1.他のポイントへの交換
2.現金への交換
3.商品への交換
4.ポイント募金
がある。
SBIポイントはTポイントへ交換すると、SBI証券、SBIネオモバイル証券での投資に利用できる。また、現金への交換ではSBIソーシャルレンディングとのID連携により、1ポイント=1.2円へ交換できる。
他にもポイントを使って商品への交換ができたり、募金に使うといった方法もある。商品への交換や募金は個々人の好みに合わせて利用すれば良いだろう。
下記では「他のポイントへの交換」「現金への交換」について詳しく述べていく。
他のポイントと交換
SBIポイントは
・Tポイント
・nanacoポイント
・ANAマイル
・JALマイル
・PeX
へ交換できる。
Tポイントは500ポイントから100ポイント単位で交換できる。ポイントの価値は1:1である。こちらはリアルタイムでの交換に対応している。
nanacoポイントは500ポイントから100ポイント単位で交換できる。こちらは毎月末日じめ、翌月15日6時に交換が完了する。ポイントの価値は1:1である。
ANAマイルは700ポイントから350ポイント単位で交換できる。SBIポイント:ANAマイル=700:240となっている。こちらは毎月25日じめ、翌月5営業日以内に交換が完了する。
JALマイルは900ポイントから30ポイント単位で交換できる。SBIポイント:JALマイル=3:1となっている。こちらは毎月末日じめ、翌月中旬に交換が完了する。
PeXポイントは500ポイントから100ポイント単位で交換できる。SBIポイント:PeXポイント=1:8となっている。ただし、PeXポイントは10ポイント=1円になっているため、実質的には1:0.8となっている。こちらはリアルタイムでの交換に対応している。
ポイント交換についてまとめると下記のようになる。
交換レート | 交換単位 | 最小交換ポイント | |
Tポイント |
SBIポイント:Tポイント =1:1 |
100ポイント | 500ポイント |
nanacoポイント |
SBIポイント:nanacoポイント =1:1 |
100ポイント | 500ポイント |
ANAマイル |
SBIポイント:ANAマイル =700:240 |
350ポイント | 700ポイント |
JALマイル |
SBIポイント:JALマイル =3:1 |
30ポイント | 900ポイント |
PeXポイント |
SBIポイント:PeXポイント =1:8 |
100ポイント | 500ポイント |
Tポイントおよびnanacoポイントへの交換については1:1で交換できる。Tポイントは1ポイント=1円として、SBI証券、SBIネオモバイル証券での投資にも利用できる。
PeXポイントへ交換すると、1ポイントが0.8円にまで下がってしまうため避けたほうが良い。
マイルについては価値の換算が難しい。しかし、楽天ポイントの場合、2ポイントを1ANAマイルへと交換できる。
SBIポイントは他のポイントに比べ、マイルへと交換はレートが悪い。マイルへの交換はおすすめできない。
Tポイントやnanacoポイント以上にオトクな交換先としては現金がある。
現金への交換
SBIポイントは1ポイント=0.8円から1.2円の範囲で現金への交換ができる。
通常のSBIポイントから現金への交換は下記のようになる。
全国の金融機関 | 住信SBIネット銀行 | |
交換レート | 1ポイント=0.8円 | 1ポイント=0.85円 |
交換単位 | 100ポイント | 50ポイント |
最小交換ポイント | 1000ポイント | 500ポイント |
最大交換ポイント | 1回30000ポイント | 1回50000ポイント |
交換予定日 | 申込みから3営業日 | 申込みから3営業日 |
交換手数料 | 160円 | 0円 |
交換単位 | 5000ポイント | 10000ポイント |
交換レート | 1ポイント=1円 | 1ポイント=1.2円 |
交換手数料 | 0円 | 0円 |
最大交換ポイント | 1回5000ポイント | 1回50000ポイント |
交換予定日 | 申込みから3営業日 | 申込みから3営業日 |
対応銀行 | 住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行 |
SBIソーシャルレンディングの投資家登録には、必要書類(身分証明・銀行口座・マイナンバー)のアップロードや居住地確認等が必要となり、登録完了までに1週間程の時間がかかる。
SBIポイントから現金への交換を予定している人は早めにSBIソーシャルレンディングの投資家登録、ID連携を済ませておこう。
SBIポイントの賢い貯め方と使い方
SBI証券は手数料、コストの安さからサービスまで、日本では開設必須の証券会社である。SBIポイントを貯める手段としても、ここでの取引が主になるだろう。
取引金額や資産の少ない人の場合、SBIポイントを満足に増やすにはSBIポイントモールの利用も必須になる。まだ、申し込みをしていないSBI関連サービスがあるなら、SBIポイントモールから申し込みをすれば良いだろう。
現在大きく動いている韓国ウォンの為替取引でも手数料が安いのはSBI FXトレードになっている。韓国ウォンを売る方法について詳しくは下記記事を参考に。
SBI関連サービスの申し込み以外では、SBIポイントモールも他のポイントサイトと比較した上で、利用した方が良い。SBIポイントモールよりもオトクなポイントサイトはあるからだ。
SBIポイントが貯まったらTポイントへの交換を条件に、1ポイント1円でSBI証券、SBIネオモバイル証券の投資に利用できる。しかし、SBIポイントの最もオトクな使い方はSBIソーシャルレンディングの投資家登録と、ID連携後にできる10000ポイント=12000円への現金交換だろう。SBIポイントを貯めるなら、ここをゴールとして設定すべきだ。
Tポイントでは1ポイント1円にしかならないため、「SBI証券Tポイントサービス」には申し込まず、SBIポイントを貯めた方が良いだろう。
10000ポイントを貯めるまでの準備としてはSBI証券だけでなく、振込先に指定されている住信SBIネット銀行への口座開設が必須となる。
住信SBIネット銀行はSBIポイントを貯める手段とならなくとも、多くの人にとって開設必須のネット銀行である。住信SBIネット銀行を開設すべき理由としてスマートプログラムからミライノデビット、SBI証券との連携、他行より有利な住信SBIネット銀行のサービスまでまとめて知りたい人は下記記事を参考に。