著者は週に何回かジムに通っていたり、普段から運動はしている。しかし、運動を1日3時間以上行うことはほぼ無く、平均すると1日11時間以上は座っている。したがって、健康上のリスクを下げるために、スタンディングデスクの導入を決めた。
普段運動もしているし、長時間立っていられる自信があったので、高さの調整できない値段の安いスタンディングデスクを購入した。
その結果
長時間立っていられない。くわえて、不自然な体勢で座ったまま作業することになり、作業効率も下がってしまった。
長時間座る生活は死亡リスクを高める。しかし、作業効率が下がり、お金を稼げなくなったら別の方向で早死にするだろう。したがって、スタンディングデスクを導入しつつ、作業効率を下げないようイスの工夫をしてきた。
スタンディングデスクを導入して4ヶ月以上になり、なるべく立った状態を維持しつつ、作業効率を下げない自分なりの正解が見つかったように思う。スタンディングディスクに移行するポイントは「イス」になる。
この記事ではスタンディングデスクの導入を考えている人、スタンディングデスクの導入後も作業効率を下げたくない人に向け、
▶ スタンディングデスクのデメリットとデメリットを解消する方法
から
▶ おすすめのスタンディングデスク
までを詳しく述べていきたいと思う。
スタンディングデスクのデメリットとデメリットを解消する方法
今まで座って作業していた時間を立つようにすれば、以前よりも代謝機能や血液の流れが良くなる。腰痛の対策としては比較的即効性もあるとされ、病気のリスクも減る。立ったまま作業できるようになれば良い事尽くめである。
しかし、スタンディングデスクにはデメリットもある。それは以前よりも足が疲れるという点である。
最初から長時間立って作業出来る人は殆どいない。にもかかわらず、自分も含め、スタンディングデスクを導入する際は、みな長時間立って作業できると思っている。したがって、スタンディングデスクに合わせて座る環境を整えたりもしないだろう。
机だけを変えてしまい、以前のイスを使い続けてしまう。結果、無理な体勢でも座りながら作業する時間が多くなるのが普通だ。
通常のイスを使っていると、机は肩と同じぐらいの高さになる。長時間立っているのは疲れるので、やはり多くの時間を座ってしまう。腕を肩の高さまで上げて、キーボードを打つようになってしまう。
イメージ図。立っていられなくなると、右のようにイスに座ったまま、腕を上げて作業する時間が多くなる。
少なくとも1ヶ月ぐらいすれば長時間立っていられるようになる思っていた。しかし、自分の場合、1ヶ月経っても立って作業できる時間は変わらなかった。代わりに、腕を上げた体勢で作業する癖がついてしまった。以前よりもキーボードが打ちづらい体勢である。気づかないうちに、作業効率は落ちてしまった。
スタンディングデスクに合う椅子とは?
座った状態での作業を快適にするため、机を電動式のものに変えることも考えた。しかし、処分するのも、新しく机を組み立てるのも面倒だったし、何しろお金がかかる。電動式のスタンディングデスクは5万円以上の価格になるのが普通だ。結局、椅子を買うことにした。
スタンディングデスクに合う椅子を調べたところ、バーカウンターにあるようなイス(カウンターチェア )の評判が良かったのでこれを購入した。
しかし、これは失敗に終わる。立っているよりはもちろんマシではある。ただ、座る面積が小さく、深く座ることが出来ないので快適とは言えなかった。座っていても疲労が溜まるので、ベッドに転がり、そのまま寝転んでしまうようになった。
もちろん、合う合わないは人にもよるだろう。スタンディングデスク使用者には、カウンターチェアで満足している人も多い。ただ、著者には合わなかった。
カウンターチェアは利用しなくなり、イスは以前のものに戻した。元々は下記のようなリクライニングの付いた快適に座れるゲーミングチェアを使っていた。
ただ、イスだけでは高さは変わらないため、厚さのある座布団をイスの上に乗せてみた。下記のような厚みのある低反発クッションである。
1つ乗せただけでだいぶ楽になった。もう1個買えば更に楽になるだろうと思い、追加で購入した。つまり、厚さ15cmの低反発クッションをイスの上に2つ重ねている。座ると、椅子で頭の当たる部分が背中に当たる。しかし、バーチェアよりも深く座れるのでだいぶ快適に作業できるようになった。
「スタンディングディスク+イス」
のセットでは、快適性と安さの点で
「調整不可のスタンディングディスク+ゲーミングチェア+厚さ15cmの低反発クッション×2」
に落ち着いた。バーチェアは邪魔になったので処分している。もちろん、人によってはバーチェアが合うという人もいるだろう。
おすすめのスタンディングデスク
最初は1日2~3時間ぐらいしか立ったままの作業ができなかった。スタンディングデスクにしてから3ヶ月が経って、少しずつ立って作業する時間が長くなっている。しかし、4ヶ月が経って、今では足も慣れてきたし、なるべく意識して立ち上がるようにしているため、1日4~6時間は立って作業しているように思う。
スタンディングデスクへの変更により、作業効率が落ちるのは避けたい。しかし、健康リスクを高めたいとも思わないので、今後も家での作業はスタンディングデスクで行うつもりだ。
普段立っている時間が長いと思っている人でも、長時間座ったまま過ごしていることは多い。
武者英之さん
「デスクワーク主体の人よりは立ち動いてるなと、自負というか、そういう気持ちは持っています。」ところが、計測の結果は…。
武者英之さん
「ちょっとショックを受けてるんですけれど。」武者さんが座っている時間は、1日なんと9.8時間にも及んでいました。
一方、歩くなど動いている時間は、僅か1時間余りにすぎません。
武者英之さん
「意外と座っているんだなと。
これは非常に驚きですね。」
家で作業することが多いフリーランスは作業環境の変更も容易だ。早死にしたくなければ、スタンディングデスクは早めに導入するようにしよう。高さが固定のスタンディングなら2万円もしない。
ただし、上でも述べたように、最初から長時間立ったまま作業できる人は少ない。座って作業する時間が多くなると思うので、イスに厚手の座布団を置いたり、座ったまま作業する環境も整えるべきだ。
お金に余裕のある人は電動昇降式のスタンディングデスクがおすすめである。
こちらは机の方で高さの調整ができるため、イスはそのまま使える。
早めに立ってる時間の長い生活を実現すべきだ。