Tポイントは下記のように、店舗と電気・ネット・通信・ガス、決済、投資などで貯められる。
1.店舗:ファミリーマート、TSUTAYA、ウェルシア、ENEOS、吉野家、ヤマト運輸、エディオンなど
2.ネットショッピング、サービス:ヤフーショッピング、
LOHACO、Tモール、
食べログなど
3.電気・ガス・通信:東京電力、関西電力、ENEOSでんき、ENEOS都市ガス、ワイモバイル(Y!mobile)、ソフトバンク、トーンモバイルなど
4.決済:ヤフーカード、ファミマTカードなど
5.投資:SBI証券、SBIネオモバイル証券
日本で生活している人は日常の支出にTポイントの経済圏を取り入れる機会があるだろう。日本だけでなく、海外でもTポイント対応店舗があり、日本のポイントでは珍しいグローバルなポイントとなっている。
Tポイントでも賢い貯め方、使い方をしたいなら「必要性の高い消費でどれだけお得に貯められるか?」「必要性の高い消費でどれだけお得に使えるか?」が重要となる。いくらポイントが貯めれても、必要性が「低い」消費だったり、還元分以上に値段が高くなっていたら意味がないからだ。
この記事では本格的にTポイントの運用をしたい人に向け
▶ Tポイントの賢い貯め方
▶ 海外でも貯まるTポイント
から
▶ Tポイントを貯める前に知っておくべきこと
を中心に詳しく述べていきたいと思う。
Tポイントの賢い貯め方
Tポイントと期間固定Tポイント(tsite.jp/r/service/kikanより)
Tポイントには全提携先で利用できる通常の「Tポイント」と、指定された提携先でのみ利用できる「期間固定Tポイント」がある。原則として還元されるのは通常のTポイントである。
Tポイントが貯まる場所としてイメージが強いのはファミリーマートやTSUTAYA、ドラッグストアといった店舗かと思う。しかし、これらにおける消費はコスパが良いとは言えない。コンビニよりもスーパーマーケット、日用品などもネットショッピングモールで買った方が安く買えるからだ。
自動車に乗る人はガソリンスタンドの利用が必須かと思うので、ガソリン代で差がないなら、Tポイントが貯まるENEOSの利用を優先した方が良いだろう。
また、吉野家もランチやちょっとした外食では重宝される。特に、一人暮らしにはありがたいサービスだ。吉野家では提示するだけで貯められるので、会計前には忘れずに用意しておこう。
くわえて、
1.ネットショッピング
2.光熱通信費
3.決済
4.投資
といった必要性の高い消費においてもTポイントを貯められる。下記でそれぞれ詳しく述べていきたいと思う。
ネットショッピングでTポイントを貯める
ヤフーショッピングもしくは
LOHACO(ロハコ)で商品を購入すると1%のTポイントが貯まる。これらネットショップでは日用品からドラッグストアで購入できる商品まで、実店舗よりも安く買える。よく購入する商品も、Amazonや楽天と比較して安ければ、積極的に利用を考えるべきだ。
ちなみに、ネットショッピングではポイントサイトを経由するだけで還元率が上乗せされる。Tモールを経由してYahoo!ショッピングを利用すれば0.5%のTポイントが上乗せされる。
200円につき1ポイント
ただし、Yahoo!ショッピングはハピタス経由で1%、すぐたま経由で0.9%還元となっている。Tポイントを貯めることに固執し、還元率で劣るTモールにこだわる必要はない。
光熱通信費でTポイントを貯める
Tポイントは電気、ガス、通信のサービスでも貯められる。
電力会社では東京電力、関西電力、ENEOSでんきでTポイントが貯まる。東京電力は1000円(税抜)で5ポイント(0.5%)付与され、TポイントだけでなくPonta、WAON、d POINT、auWALLETへ交換できる。ENEOSでんきでは200円(税抜)に対して1ポイント(0.5%還元)のTポイントを受けれる。
ガス会社では関電ガス、ENEOS都市ガスがTポイントに対応している。ENEOS都市ガスでも200円(税抜)に対して1ポイント(0.5%還元)のTポイントを受けれる。
通信のサービスとして ソフトバンク(携帯)を利用すれば、1000円の利用料金に対してTポイント5ポイント(0.5%)が貯まる。トーンモバイルでも200円の携帯利用料金に対して1ポイント(0.5%)が貯まる。
また、ワイモバイル(Y!mobile)や ソフトバンク(携帯)契約者はヤフーショッピングでの還元率が増える。
ヤフーショッピングの還元率が増えるサービス
ワイモバイルに契約しているユーザーがヤフーショッピングを利用すると、通常の1%のTポイント還元に加えて+4%のPayPayボーナスライトがもらえる。月額500円のEnjoyパックへ加入すれば、+5%のPayPayボーナスライトももらえる。
つまり、ワイモバイルとEnjoyパックへの加入でヤフーショッピングでの還元率は1%のTポイント+9%のPayPayボーナスライトにできる。
Enjoyパック|ヤフー連携サービスより。決済をヤフーカードにすれば更に+2%還元になる。
ソフトバンク携帯ユーザーなら1%のTポイントの他、+9%のPayPayボーナスライトも得られる。
ワイモバイルや ソフトバンクユーザーならヤフーショッピングの利用をより積極的に検討してもよいだろう。
ただし、PayPayボーナスライトの毎月上限はEnjoyパックで1000PayPay残高となっている。つまり、毎月2万円分までしかポイントが付かない。ヤフーショッピングをこれから利用しようと思っている人はもちろん、利用中の人も下記記事を参考に。

決済でTポイントを貯める
決済方法に限らず、Tポイント提携店ではTカードの提示だけでTポイントが貯まる。
また、決済でTポイントが貯まるヤフーカード、ファミマTカードがある。他にも間接的、つまりTポイントへ交換可能なポイントで付与されるクレジットカードもある。
ヤフーカードは100円につき1ポイント(1%還元)、ファミマTカードは200円につき1ポイント(0.5%還元)を受けれる。ファミリーマートでファミマTカードを使うと、200円につき4ポイント(2%還元)を受けれる。また、ファミリーマートの商品には購入により特別Tポイントをもらえる商品もある。
スマホ決済の「ファミペイ」ではTポイントではなくFamiPayボーナスが200円につき1ボーナス(0.5%還元)もらえる。このファミペイにチャージできるのもファミマTカードのみとなっている。
投資でTポイントを貯める
SBI証券とSBIネオモバイル証券でもTポイントを貯められる。
SBI証券でTポイントを貯める方法として「保有」と「取引」がある。SBI証券におけるTポイントの還元率はそれぞれ
1.国内株式「取引手数料の1.1%」
2.金・プラチナ・銀「買付手数料の1%」
3.投資信託「月間平均保有金額の年利0%から0.2%」
となっている。
SBIネオモバイル証券ではサービス利用料として毎月200円~料金がかかる。ただし、SBIネオモバイル証券では毎月期間固定Tポイントを200ポイントもらえる。この期間固定TポイントはSBIネオモバイル証券の株式購入に使える。つまり、実質0円で株式の購入ができるのだ。
SBI証券およびSBIネオモバイル証券におけるTポイントの貯め方、使い方を知りたい人は下記記事を参考に。

海外でも貯まるTポイント
Tポイントは日本だけでなく、
・ハワイ
・タイ
・グアム
・バリ島(インドネシア)
・中国
・韓国
・シンガポール
でのレストランやカフェ、サービスでも貯めれるし、使える。
特に、ハワイやタイでは日本人がよく利用するデパートと提携しており、頻繁に旅行へ行く人なら貯める機会も出てくるだろう。海外の提携店については下記ページを参考に。
Tポイントの海外レート
日本ではTポイントは1ポイント=1円として使える。グローバルに展開する場合、このレートが気になるだろう。
2019年9月現在における為替レートとTポイントのレートを比べると下記のようになる。
現地通貨のレート
(2019年9月現在) |
Tポイントのレート | |
米ドル | 1ドル=107.46円 | 100ポイント=1ドル |
タイバーツ | 1バーツ=3.52円 | 4ポイント=1バーツ |
シンガポールドル | 1ドル=77.96円 | クーポン券と交換(レートは店舗にて) |
韓国ウォン | 1ウォン=0.090円 | ギフトカードと交換(レートは店舗にて) |
人民元 | 1元=15.08円 | 16ポイント=1元 |
上記のうち、1ドルは107.46円なので、ハワイやグアムではTポイントで購入した方がレートは良くなる。7%程度、Tポイントの価値が「上がる」。アメリカの提携店ではTポイントをもっとも高い価値で利用できる。
タイでは12%程度、中国では6%程度もTポイントの価値が「下がる」。これらの提携店では使わずTポイントは貯めるだけにすべきだ。
貯める際のレートは100円もしくは200円相当の額に対してTポイント1ポイントとなっている。
海外旅行でもTポイントといったポイントカードを持参するのは面倒だろう。そこで、下記で紹介するようなスマホアプリ「モバイルTカード」が役に立つはずだ。
Tポイントを貯める前に知っておくべきこと
Tポイントの優れている点はリアル店舗での提携店が多い点にある。リアル店舗で比べれば、楽天ポイントが貯まる店舗よりもTポイントの貯まる店舗の方が多いだろう。
外出先で偶然に生じた消費においてもTポイントが貯まる店だったことはよくある。上記のように、海外でも貯まったり、使える店がある。ただし、外出先の店舗でTポイントを貯めるにはTカードの提示がほぼ必須になっている。Tカードは常に用意しておいた方が良いだろう。
各種ポイントカードやキャッシュレス決済が増えるにつれ、Tカードを常に持ち歩くのも面倒になっている。外出先での機会損失を防ぐために、Tカードもデジタル化、要は「モバイルTカード」を作成しておくべきだ。
モバイルTカードはスマホアプリからバーコードを表示し、会計時に提示することでポイントを貯められる。スマホが必須になっている現代では、持ち運びで負担となることも無いはずだ。
モバイルTカードの表示ができるアプリ一覧は下記ページから確認できる。
もちろん、現在持っているTカードのポイントを引き継げる。
Tポイントはリアルで生じる偶発的な消費で貯めやすくなっている。リアルでの消費が多い人は普段から持ち歩いた方が良いだろう。
貯めたTポイントを賢く使いたい人は下記記事を参考に。

ポイントが流通する経済圏としてTポイントやPayPay残高が中心のヤフー経済圏の他にも、楽天スーパーポイントが中心の楽天経済圏がある。必要性の高い消費でTポイントを貯める前に、楽天経済圏との比較もしてみるべきだ。ヤフー経済圏と楽天経済圏の比較については下記記事を参考に。
