ホアヒンで全裸になったDYM社はタイでどのように扱われているのか?悪評をネットから消すために今本当になすべき事とは?

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prcm.jp

 

DYM社による自社の悪評隠蔽工作がSEOマーケターの辻氏に暴露された事で大きな話題となっている。

 

辻氏はこの記事以前にもDYM社の悪評消しをツイートで実況していた。

検索結果から自社の悪評を消し、NAVERまとめのDYMに関する記事はコンテンツごと削除させた。失態をネット上から消し去り、このままDYMが逃げ切るのか?と思われた時に前述の辻氏のエントリーで再燃したのである。

 

恐らく読者の多くは、自身に都合の悪い悪評はGoogleのDMCA申請等を悪用したり、サイト運営者に脅しをかける事で消すことが出来るという事実に驚いたと思う。再燃した今でもDYM社はこうしたコンテンツを1つ1つピックアップし、後日対策を講じて来るはずだ。

 

この記事ではタイで社員が全裸円陣を組み、タイでも問題になった事件「DYMのホアヒン全裸円陣事件」について

▶ DYMのホアヒン全裸円陣事件がタイで問題になるまでの流れ

▶ タイではどのような批判が起こったのか?

から

▶ 悪評をネットから消すためにDYMが今なすべき事

まで述べていきたいと思う。

 

 

DYMのホアヒン全裸円陣事件がタイで問題になるまでの流れ

全裸円陣事件は日本でも騒ぎになったが、事件を起こしたタイ本国ではどのような扱いがなされているのかご存知だろうか?

この事件が明るみになった経緯から詳しく紹介していきたいと思う。

 

DYM社の全裸円陣事件の発端はやはりソーシャルで、ホアヒンのレストランで食事をしていたあるタイ人女性が「中国人の団体が突然全裸になった。気分が悪い」と写真を添えて発言した事から始まった。

(上記ツイートは元の発言の引用かと思われる。上のタイ語にも中国人と書いてある)

 

元々タイでは中国人観光客が様々な問題を起こしており、ソーシャル上ではこうした中国人観光客の悪事が炎上しやすい状態だった。

 

過去に炎上した中国人観光客の悪事をいくつかあげると

▶ バンコクのドムアン空港で、航空機の遅延に怒った中国人団体旅行客が航空会社に約2万円の慰謝料をよこせなど無理な要求した後、ロビーで中国国歌を大合唱する騒ぎに。 

 

▶ バンコクから南京に向かっていたエアアジア機内で中国人乗客が暴れ、女性客室乗務員に熱湯をかけてけがをさせる。騒ぎを受けて、この航空機はドンムアン空港へ引き返した。

この事件は、ある中国人カップルが搭乗の際、席が離れていた事に不満をもち、クレームを入れる事から始まる。その後、席を隣同士に移す配慮をしたが、それでも騒ぎ続け、女性が客室乗務員に向けて熱湯入りのインスタントヌードルを投げつけたとの事。

 

▶ 食べ放題のビュッフェで大量に高級エビを奪ったにもかかわらず、大量に食べ残した事案。

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タイの食べ放題レストランで、食べきれないほどの大量のエビを確保する中国人。

 

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案の定大量に残す。

 

▶ タイのお寺で鐘を蹴りあげて鳴らす

そのまま非常識だが、タイでは足の裏が不浄な部分とされるため、特に批判を受けた。

 

などなど、中国人がタイで問題になった事案をあげればキリがない。こうしたタイにおける中国人の悪事はネットで非常に炎上しやすい状態にあったと言える。

 

そんな環境での全裸円陣だったため、当然タイ人の間でも「また、中国人どもか」と批判が起きた。

その後中国人ではなく、日本人団体とホテル側も認め、英紙メディアも全裸になった団体は日本人と報道した。最初にソーシャルで全裸円陣の写真を投稿したタイ人女性も「中国人のみなさん、ごめんなさい」と投稿し謝った。

 

タイ警察はソーシャルで騒がれた事件について(権力者や金持ちが絡んでいないもの)は積極的に動くため、すぐに日本人団体を特定しリストアップした。しかし、すでにタイからは出国し日本へ帰国していたため、罰則が適用される事はなかった。現在も彼らはブラックリストに入った状態である。

 

タイでは日本人とわかると、騒ぎも鎮火した。しかし、その後は日本でもニュースとなり、大きな騒ぎとなったのはご存知の通りである。

 

タイではどのような批判が起こったのか?

日本人とわかってからタイ国内での炎上が鎮火したのは、タイ人が日本を好意的に見ている世界でも有数の親日国である事が大きいだろう。

実際DYMの騒ぎが起こった時、自分はタイにいたが、多くのタイ人はこの事件の事を気にしておらず、知っている人も「日本には温泉とAVの文化があるからねー」と全裸で騒いだ事自体はあまりシリアスにとらえていなかった。

この辺は先人たちの積み重ねた信頼の証だと思う。様々な見解はあるが、歴史的にも日本と戦った事が無いとタイ人からはみなされているため、「こういう日本人もいるよね」とプラスに解釈してくれたように思える。

 

ホアヒンというタイ人達から慕われている国王の保養地で全裸になった事は許さざるべき事ではあるが、それ自体は気にされていない。ただ、一般タイ人がよく思っていない事もある。それは全裸になったDYM社が罪を受けず、タイで弁明もすること無く逃げている現状についてである。

 

タイでは、未だに金持ちや権力者の多くが事件を起こしても罪に問われない。セレブが絡んだ事件の多くが疑惑を呼び、ソーシャルでも話題となる事が多い。わかりやすいのは自動車事故等の業務上過失致死事件で、多くの金持ちが軽い刑で済まされている。

また、2006年に起こったタイのクーデター以降国外に脱出しているタクシン元首相がいる。彼はタイ国内で有罪判決を受けているため、タイに帰国すれば収監される事が確実となっているが、莫大な資金を背景に海外を飛び回って生活している(日本にも来ている)。タクシン氏については支持者も多いが、こうした罪を償わずに逃げる人に対して、タイ人は良い印象を持っていない。

 

DYM社もタイ人からすれば、罪を受けずに、きちんと弁明をせずにいるタイの悪人セレブと同じようなカテゴリーに入っていると考えられる。

当然日本人に対するクリーンなイメージも彼らのせいで崩れただろう。在タイ日本人が怒るのも当然の事である。

 

悪評をネットから消すためにDYMが今なすべき事

DYM社はGoogleの検索結果からはDMCA申請を悪用する事で抹消すると同時に、個人サイトから大手キュレーションサイトには脅しに近い圧力をかけてコンテンツ自体の削除を要請している。こうした地道な活動でネットにおける悪評を根絶させようと考えているようだが、辻氏の告発によってこの不当なやり方も明るみになった。現在は黒歴史を世間の記憶から抹消するまでの時間が無期限に延長された状態になっていると言えるだろう。

 

悪評を消すためにこうした悪用や脅しを用いていれば、当然これが明るみになった時に、それ以上の大きな批判を受ける事はわかっていたはずだ。彼らは気づいていないのかもしれないが、こういった行為にもリスクは存在するのである。

 

今DYM社が悪評を少しでも減らすためになすべき事は1つだけである。社長や幹部が今すぐ現地タイへ行って謝罪を行い、罪を受ける事だ。恐らく罰金刑で済むだろう。逃げ続けているタイのセレブとは違うという事を行動で示してほしい。

 

そもそも、この事件は社長をはじめとするDYM社の幹部が引き起こしたものだったという疑惑もある。

下記写真でもわかるように、泥酔した社員が自発的に全裸になったというよりも、誰か(幹部?)が指示を出して社員に強制しているようにも見えなくないのである。

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社長がホームページの謝罪文で述べたように、酔った勢いで全裸になり、集まっている光景にはとてもじゃないが見えない。

 

もしそうだとすれば、悪いのは社員ではなく社長をはじめとする幹部のメンバーだろう。DYM社のホームページには顔写真を載せている新入社員も数多くおり、こうした人達が可哀想に見えてくる。

 

事件が騒がれて早々に社長は「泥酔した一部社員の行為」等と釈明をしたが、これが悪評を更に広める結果となったのは間違いない。今からでも遅くはないので社長水谷氏1人ででもタイへ行ききちんとした謝罪を行うべきかと思う。

これがDYM社が専門とする、悪評をこれ以上広げないための現状最も効果的な対策ではないだろうか?

 


 

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