ブログ・ブームが始まって間もないため、現在ブログの収入で暮らしている人の多くは、始めてから数年の新米ばかりである。ライフスタイルについては試行錯誤を続けている人も多いと思う。
そんな中で、タイという国がこうしたブロガーの理想とするライフスタイルとぴったり合ったというケースが自分以外にも増え始めている。
なぜブロガー達の理想とするライフスタイルを実現出来るのがタイなのか?今後多くのブロガー達がタイへ移住する理由として述べて行きたいと思う。
タイ移住における費用の安さ
タイでの生活費は首都バンコク等を避ければ月5万円での生活も日本より難しくない。

もちろん、この費用は人それぞれであり、タイでは衣食住ならぬ、夜食住(やしょくじゅう)が支出を決める大きなポイントとなる。衣食住の「衣」が抜けている理由から説明すると、四季が無く、年の平均気温が30℃を越える常夏の国なので、薄着を何着か揃えれば良いだけでコストはあまりかからないためだ。
衣の代わりに多くのコストがかかるのは夜食住の「夜」で夜遊びの夜である。タイではこの辺りの行政レベルでの規制が非常に少ない。従って、日本よりは若干夜遊び費用は安いものの、ある程度コントロールをしないとキリが無くなる。普通に最後まで遊んだ場合、バンコクの有名店では2万円弱はかかるとみて良いだろう。5万円なんて数日で無くなってしまう。
とは言え、ゴーゴーバーでドリンク1杯、女の子にも1杯奢って30分ぐらい話す程度なら1000円以内で可能だ。週に何回はこうした場所で飲む事も出来るだろう。
もちろん、女性が楽しめるバーやディスコもタイには多い。
バンヤンツリー・バンコクにあるオシャレなスカイバー。欧米人の他、日本人、最近は中国系(中国、香港、台湾、シンガポール等)の客も多い。
「食」に関しては、バンコクでもローカルな場所に行けば全て外食でも1食100バーツ以下、1日300バーツ程度(日本円で1000円)でも十分に暮らしていくことが出来る。もちろん、食に関しても、合う合わないは多々あるので、自分にあった店を見つけることが大事になる。
「住」の住まいに関しては、バンコク以外の田舎はもちろん、バンコクでも郊外へ行けば月1.5万円程度出せばそれなりのところに住める。
バンコクにある月2万円の物件。バンコクの中心部にある地下鉄やBTSと呼ばれる公共交通機関の駅から離れた場所なら、1万円台でもこのレベルを借りる事が出来る。
以上のように、月5万円で暮らすことも不可能ではない。
とはいえ、他にもビザの問題があったりと、いきなりの長期移住は慣れていないと難しいだろう。最初に予測出来なかった費用が生じるケースもあるはずだ。従って、ブッツケ本番で半年、1年と移住する前に、始めは2週間~1ヶ月程度のプチ移住から始めて、月の支出を把握し、計画的に移住するようにした方が良いと思う。
バンコク移住については下記記事も参考に。

夜遊びを含めたタイ社会の自由度の高さ
「タイを一言で言うと?」
こう尋ねられた時、自分が真っ先に浮かぶ言葉が「自由」という言葉だ。もう少しわかり易く言えば、社会のあらゆる面で規制が日本よりも少ないのである。
例えば、タイの首都であり大都会でもあるバンコク。ここには東南アジア有数の都市ということもあり、多くの人と欲望がほとんど規制される事なく渦巻いている。正に欲望を体現した世界でも数少ない街なのだ。
ゴーゴーバーと呼ばれるバーには若くて綺麗な女性が踊り、ゴーゴーボーイという女性もしくは同性愛者(ゲイ)が男性を求める場所も存在している。
バンコクのゴーゴーバーはソイカウボーイ、ナナプラザ、パッポン等が有名で、パッポンのあるシーロム地区はゲイの集まるスポットも多い。
ソイカウボーイ
比較的裕福なバンコク育ちの大学生から、田舎から出てきた貧しい子まで、バンコクでは数多くの女の子が収入を得るために体を売っている。
他の要素としても、バンコクはこうしたアングラなネタの宝庫だ。好奇心旺盛なブロガー達でも飽きが来る事は無いだろう。
日本人として生活するだけで心地よく、移住に失敗する人が少ない
外国に住むということは言葉の問題を始め不便な事が非常に多い。タイでも慣れるまではこうした日本にはないような不便さにストレスを溜める事もあるだろう。しかし、それでもタイにおいては、外国人の中では日本人が圧倒的に恵まれていると言える。タイには世界でも有数の大きさである10万人にも及ぶ日本人コミュニティがあるだけでなく、タイ自体が世界でも有数の親日国だからだ。
タイ人へのビザ解禁後は海外旅行先で日本が圧倒的な人気を誇り、メディアを見ても日本関連のものが非常に多い。
7月から1部が始まり、タイのドラマではもっとも人気があったのも日本を舞台としたドラマだった。名前は「The Rising Sun(「昇る太陽」、これはもちろん日本を形容した意味もある)」
設定が日本なので、名前はもちろん、浴衣や桜など日本っぽさも満載。演じているのはもちろんタイ人の俳優達だ。
外国ドラマでここまでガチガチの設定にしているのも珍しいだろう。
タイのエンターテイメントでは、クーカムという第二次世界大戦中の日本人兵士と現地タイ人女性のラブストーリーが大ヒットしている。1970年に初めてドラマ化され、72年、78年、90年、2004年、そして昨年2013年と6回にわたってリメイク。さらには、73年、88年、95年、そして昨年2013年に4回も映画化されているほど人気が高い。
主役とヒロインを演じるのは毎回その時におけるトップスターだ。
2013年度版クーカム。日の丸を背景にしたデザイン。更に詳しくは、タイの人気映画「クーカム」とそれが与える日本人男性像への多大な影響の記事も参考に。この映画の男性名・コボリ(小堀)はタイ人女性の多くが知っている日本の苗字である。
他にも和食レストランの割合が世界で一番多い等、文化的にも日本の影響は強いが、自動車産業や電子産業等多くの日本資本が参入しており、経済的にも日本に依存している。こうした中で、日本人街・タニヤも作られ、東京都バンコク区とも呼ばれるような環境があるのだ。
バンコクの地において多くの日本語の看板が並ぶタニヤ通り。この通りでは日本語もよく飛び交うため、日本にいるかのような感覚に陥るだろう。
タイは欧米人にも人気のある国だ。彼らが羨むほど日本人びいきの環境がある珍しい国である。日本人として過ごすには非常に恵まれた環境にあると言え、海外移住に失敗する日本人も少ない。
女性はほぼ無条件でモテる。男性も仕事をしていない自由人、お金があればモテる
「アフィリエイター、ブロガー、フリーランスとして日本で生きていく。」
日本でそう周りに話した場合どんな顔をされるだろうか?自営業やサイト運営と言えば、それなりに理解してくれる人もいる。しかし、まだまだネットで稼いで生活する職業というのは市民権を得られていない。
それに対してタイではどうか?タイでは多くの男性が真面目に仕事をしていなかったり、無職でヒモのような生活をしている人もいる。一般的に女性の方が働き者だ。
タイでは裕福な家庭や学歴のある人以外が成り上がれるような社会ではまだまだなく、格差は固定化してる。特に、男性の場合は難しい。
ただ、そうした裕福でなく、学歴もない人が成り上がれるもう一つの道があり、それが夜の世界で稼ぐことである。女性はこうしてお金を貯めて事業を興したり、年々物価が上昇し、安定した収入も見込める不動産などへ投資することで、言わば勝ち組の地位に上がるケースもタイでは多々ある。したがって、夜の世界に生きる女性が、客やタニマチ以外の男性と付き合っている場合、男性側の方は多くがヒモのような生活をしている。
女性の地位が世界的も高いのは、インラックという女性首相を誕生させた事からもわかるだろう。
美人首相でも有名だったタイのインラック元首相。ちなみに、インラック首相は兄がかの有名なタクシンという名家出身。
タイの女性は、田舎から出てきた子などが特にそうだが、寂しさに飢えていて男性に依存することが多く、いつでも呼べば会いに来てくれる無職のような男性を必要としている。それを知ってか、タイ人男性、特に夜のお店で働く女性を彼女にしている男性は徹底的に尽くすし、お金以外の手間は惜しまない。
時間にある程度の柔軟性がある日本人なら、この辺を埋めれる。ただし、慣れていない日本人男性からすると尽くすという行為は非常に面倒なので、覚悟が必要だ。
その他、タイでは無職でも、どんな仕事をしてようが、お金がある人は大抵モテる。無職で何もしていない引きこもりで色白の金持ちの方が、外で泥臭く働いて日焼けした男性よりもインテリに思われる風潮さえもある。医者や弁護士がモテる日本のように、男性側に「ステータス」のある職業を求める風潮もない。お金さえあればどんな仕事でも尊敬されるのだ。
そして、日本人女性は無条件でタイ人男性からモテる。実際多くのアンケートで結婚したい国ランキングで1位を獲得している。理由はタイ人女性には少ない色白の女性がセクシーとされる風潮がタイにはあるのと、日本のAVがタイ国内でも普及し、セックスシンボルとして崇められているからといった点がある。タイ人男性のように尽くしてくれる男性を求めて、タイへ訪れる女性も最近は少なからずいるようだ。
日本人と言えば、国籍だけでお金があると勘違いするタイ人もまだまだ多い。時間があり、生活できるぐらいの稼ぎのある人なら、タイでパートナーに困ることは無いと言えるだろう。
遊べる海が多い
ブロガーは基本的に自由な生活に憧れる。こうしたイメージとマッチするのが海だろう。マリンスポーツを楽しんだり、ビーチでのんびりお酒を飲みながらの生活を送るのは多くの人の理想ともなっている。
タイにはプーケットやパタヤをはじめ、ビーチリゾートが多い。ライフスタイルを提案し、発信するブロガーにとってはこうした遊べる海の存在は大きく、自身のブランディングにも役に立つだろう。
映画「ザ・ビーチ」の舞台にもなったタイ・クラビのマヤビーチ(flickr.com)
海という広大で締め付けるような制限の無い場所は、自由な生き方をするブロガー達の目指す生き方そのものだ。
タイ移住が急加速するブロガーたち
まとめると、タイ移住が加速するのは
1.タイ移住における費用の安さ
2.夜遊びを含めたタイ社会の自由度の高さ
3.日本人として生活するだけで心地よく、移住に失敗する人が少ない
4.女性はほぼ無条件でモテる。男性も仕事をしていない自由人、お金があればモテる
5.遊べる海が多い
の5つの理由からである。
現在の日本は非正規雇用者が増える事で中間所得層が減っている。代わりに低所得者層は増えており、今後も収入面での希望を失った人が多く出現するのは容易に想像できる。
タイという国はそうした人達を受け入れるには十分な環境があり、物価も安い。現状ブログの収入だけで生活している人が少ない以上、まだまだブロガーによるタイ移住はほとんど見受けられない。しかし、ライフスタイルにフィットすれば、海外移住、タイ移住を選択する人が増えるのは当たり前の事とも言える。
もちろん、ビザなどの理由で完全移住することの難しさはある。それでも、外こもりやロングステイという形で日本と海外を行き来する形で半移住状態を実現することは可能である。
2015年、ブロガー達はタイへ向かう。
1年後の2015年末は、あなたも日本ではなくタイで過ごしているかもしれない。
ビザを中心とするタイ移住の条件について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
