タイのショッピングモール「MBK」の広告。VIVOは中国でも勢いのあるブランドである。
日本でSIMフリースマホを格安で購入する方法としては、価格比較サイトで最安値の店を探し、そこで買うというのがある。多くの人がこの方法を使えば最安値でスマホを購入出来ると考えているだろう。
しかし、タイでなら日本での最安値から更に1割から4割も安く購入する事が出来る。日本のSIMフリースマホランキング上位にランクインしているスマートフォン、特に、韓国産のGALAXYや中国産のZenFone(ブランドは台湾)、Huawei等のSIMフリー携帯がほしいと思っている人にはおすすめの方法である。
新品のiPhoneについては日本よりも高い。中古なら日本よりも安く購入できる店はある。
最新のSIMフリースマホについては下記ページを参考に。
この記事では
▶ タイと日本のSIMフリースマホの販売価格の比較
から
▶ タイでSIMフリー端末を購入する際の注意点
▶ タイでのスマホを購入をおすすめ出来る人
まで、タイで安くスマホを購入したい人が知っておくべき事を詳しく述べていきたいと思う。
SIMフリー端末の販売価格をタイと日本で比較してみた
バンコクのスカイトレイン駅にあったP9シリーズの広告。
中国企業の「Huawei」、台湾企業の「ASUS」等が出す中華系とも呼ばれるスマホ、韓国企業の「Samsung」「LG」が出すスマホについては日本で買うよりも台湾、香港、そしてタイで買った方が安い。
元々日本のスマートフォン販売はSIMとセットで行われている特殊な環境があったので端末のみの小売販売量は海外よりも少ない(競争が少ない)し、転売するにしても人件費や輸送費、関税でこれらの国よりも高く付くためだ。
具体的にどれぐらい金額が違うか気になったので、今回は2016年7月、SIMフリースマホの人気ランキング上位に入っていた
▶ 「P9 Lite」(Huawei)
▶ 「ZenFone Go」(ASUS)
▶ 「ZenFone 2 Laser 16GB」(ASUS)
に加えて、海外で最も人気の高い
▶ 「Galaxy S7 Edge Dual G935」(Samsung)
の価格をMBKセンターと呼ばれるタイの首都バンコクにある有名ショッピングモールで調べてみた。
MBKセンター。日系企業である東急デパートとも繋がっている。MBKセンターへの行き方や詳しい説明については下記記事も参考に。
MBKセンターの4階にスマートフォンを販売する個人商店、企業が多数入居している。
電気機器を販売している店舗の多い4階は現在殆どがスマホの販売を行っている。
ここで自分のスマホを購入するついでに価格の聞き取り調査をしてみた。現地ではもちろんタイバーツだったので、2016年7月9日のレート換算による日本円も表記し、販売価格の相場を下記で紹介する。
▶ Huawei P9 Lite
8500~9000バーツ
最安値 8500バーツ(=約24300円)
▶ ZenFone Go
TV無し 3500~4200バーツ
最安値 3500バーツ(=約10000円)
TV有り 5100~6200バーツ
最安値 5100バーツ(=約14600円)
▶ ZenFone 2 Laser 16GB
画面5.0インチ 4400~5100バーツ
最安値 4400バーツ(=約12600円)
画面6.0インチ 7400~7900バーツ
最安値 7400バーツ(=約21100円)
▶ Galaxy S7 Edge Dual G935(Dual デュアル SIM)
21500~26000バーツ
最安値 21500バーツ(=約61400円)
もちろん全て新品の価格である。提示額からこの価格なら買うと断言した上で更に値下げする事が出来る。
日本での最安値をカカクコムで見てみると(2016年7月9日時点の値段)、
▶ Huawei P9 Lite
最安値 27540円(タイでの最安値+3240円)
▶ ZenFone Go
TV有り?
最安値 20490円(タイでの最安値+5890円)
▶ ZenFone 2 Laser 16GB
画面5.0インチ
最安値 22235円(タイでの最安値+9635円)
▶ Galaxy S7 Edge Dual G935(グローバルモデル)
Amazon 88500円(タイでの最安値+27100円)
※ドコモとauで販売されているGALAXYはスペックの違いの他、縛り等があるので単純に比較が出来ない。従って、Amazonでの販売されているグローバルモデルの価格と比較している。
以上のように、調べたスマートフォン全てで、タイの方が販売価格は安かった。
タイでSIMフリー端末を購入する際の注意点
ただ、タイでスマホを購入する場合注意しなければならない点もある。
タイでスマホを購入する場合、日本のようにメーカー保証が必ず1年間付いているわけではない。数ヶ月から1年弱の保険が付いているものが多いが、全く付いていない場合もある。盗難、紛失の保証も基本的には無いので失くしたら終わりである。
また、新品と偽って中古を販売する店舗もあるので、商品はきちんと確認した上で購入するようにしよう。
その他、最近は聞かないが、GALAXYやiPhone等値段の高いものでは偽物にも注意しなければならない。
価格だけを重視すればタイの方が安いが、安心を重視すれば日本で購入するのも悪く無いと思う。
SIMフリー端末を最安値で購入する方法
MBKセンターには今年日系企業であるアニメイトが進出し、話題となった。
タイでは1000バーツ(約2850円)程度の利益でも端末を販売してくれると思うので、最安値の店でももう少し値段が下がる場合がある。お目当ての端末があるならまずは価格をフロア内で調査し、その中で値段や条件の良い店舗の場所をいくつかピックアップする。ピックアップした中で、更に値下げ交渉を行い、購入を決めるのが最安値で買うコツとなる。
日本のように値札はないので、価格を一軒一軒尋ねる手間はあるが、その分値段交渉次第で安く購入する事が出来る。もちろん、日本での販売価格も予め調べておいた方が良いだろう。
タイでのスマホを購入をおすすめ出来る人
タイでのスマホ購入をおすすめ出来る人としては
▶ 中華系、韓国系ブランドのスマホを購入しようと思っている人
SIMフリーのiPhoneは日本でも安い
▶ 価格重視の人
の他、
▶ タイ旅行に行きたいと思っている人
である
タイ旅行は航空券代だけなら、2万円ぐらいに抑える事も可能だ。最安値でタイへ行く方法については下記記事を参考に。
オークション等での転売を前提に複数のスマホを購入し、旅費分の利益を出そうとする人もいるかと思う。しかし、必ず売れて利益になるとは限らない。基本的にはタイ旅行ついでに購入するぐらいの気持ちの方が望ましいかと思う。
もうすぐお盆の長期休みに入る人も多いだろう。
SIMフリースマホが欲しい人と思っている人はタイ旅行のついでに、SIMフリーのスマホ購入を考えてみてはいかがだろうか?
タイで携帯電話(スマホ)を使う際に知っておくべき総合的な情報については下記記事を参考に。