旅行の目的として、休暇を楽しむためだったり、日常を遠ざける事で気分転換やリラックスするためという人は多いだろう。エンターテイメント、リラクゼーションを目的とする旅行として、タイ旅行は最適である。
最近は長期滞在(ロングステイ)を目的として海外へ旅行する人もいる。こういった人はエンターテイメントやリラクゼーションの他、日本におけるストレス全般から逃げるためという人もいるはずだ。自分もエンターテイメント、リラクゼーションの他、日本におけるストレス全般から解放されたいがためにタイに長期滞在している部分がある。
目次
エンターテイメント、リラクゼーションのためのタイ旅行
タイの良い所はエンターテイメントに関しても自由度が高い所である。また、夜遊びをはじめ、マリンスポーツ等日本では出来ない、日本では非常に値段の高いエンターテイメントやアクティビティを格安で楽しむことが出来るのがタイという国である。
ゴーゴーバーと呼ばれる店では女の子を眺めながら音楽を聞き、お酒を飲んでいるだけでも楽しいし、見るだけなら価格もワンコイン程度で可能だ。
4月にタイ全土街中で行われるソンクラーンという街全体が水をかけ合う祭りも日本ではまず楽しむ事は出来ないだろう。
また、リラクゼーションに関しても、フットマッサージなら1時間受けても1000円しないし、全身オイルマッサージも2000~3000円程度で受けることが出来る。少し田舎へ行って、時間の流れをゆっくり感じるのも良い気分転換になる。
食べ物に関してもタイは、他の国に比べても非常に高いレベルにある。
多くの人の旅行目的であるエンターテイメントや気分転換の選択肢が豊富でクオリティだけではなく、価格も安い。となれば、タイ旅行へ向かう人が多いのも全くもって不思議ではないのである。
タイ旅行で必要な予算に関しては下記の記事を参考に。
ロングステイで気づいたタイの風潮
日本の良いところはサービスにクオリティの高さを求める風潮から派生している部分が多いと思う。ここで言うサービスとは、商品の生産における労働全般も含んだ広義のサービスを言う。ただ、悪いところもこうしたクオリティの高さを求める社会から生じるだろう。
クオリティだけではない。世間の風潮といった、人はこうあるべきといった固定概念が強いのも日本で生きづらくする要因になっている。
下記で具体的に2つの事例をあげてみる。
職業
日本では年収も重視するが、その人がどんな仕事をしているかも評価の対象にしている人は多い。最近増えているお金の無い弁護士がモテるのも日本ぐらいだ。職業で惚れる女性が多いのも日本の特徴である。
日本は相手を知る上で職業というものの優先順位が高い。職業がアイデンティティの一部へより組み込まれているとも言えるかもしれない。
結婚
これは日本に限った事ではないが、30歳を過ぎれば結婚するというのを当然のように思っている人は多い。結婚に焦っている人の多くが、親や友人など周りからの圧力を受けているからだろう。
加えて、結婚相手としては「きちんとした人」を要求したりする。願わくは、馴れ初めやそこに至るまでもマイナス点の無い人を理想とするのは日本では良くある事だ。
他国よりも世間体を重んじる風潮があるだろう。
タイ社会
日本の良い部分でもあり、悪い部分でもある「サービスにクオリティの高さを求める風潮」。タイ社会にはこうした風潮は基本的には無い。もちろん、高級ホテルなど、サービスの質が要求される職業ではこうした圧力はあると思うが、あくまでも仕事上のものである。それに対しては普通よりも多くの対価を受け取ることも出来る。日本のようにクオリティの高さを前提としたサービスが社会に基本搭載されているわけではない。
職業に関して言えば、タイではどんな職業をしているか聞かれる事が日本に比べて圧倒的に少ない。もちろん、全く聞かれないわけではないが、日本と違い職業と人間を離して考えているという事が会話からもわかる。
恋人候補になる人に関してはその分「稼いでる額」を知りたがるわけだが、職業に比べて偏見の入りにくい要素だといえるだろう。
日本で平日の昼間からお酒を飲んでいれば白い目で見られるだろうが、タイでは普通で、リゾート地でなくとも平日からフラフラしている大人はいくらでもいる。良いか悪いかは別として、無職に優しいのもタイの特徴である。自分のようなフリーランスといった働き方をしている人間からすれば気は楽である。
働きたくねぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!
— ふりーご (@freeeeex5) 2015, 4月 21
確かに、こうした風潮のせいで、タイは一人当たりの家計負債も世界的に見て高く、借金ばかりでまともに働かないダメ男を多く生んでいる。しかし、これが周りの目を気にする必要が無いという日本にはない魅力も生んでいる。
結婚に関しても、タイは日本より多種多様だ。パタヤなどのリゾート地に行けば老人の欧米人と若いタイ人女性が手を繋いで歩いてるのも普通で、こうした夫婦・カップルも日本に比べて非常に多い。
日本でこうした歳の差の結婚をすれば直接的に言われはしなくとも白い目で見られる事もあるだろう。子供が学校でイジメを受けるケースも出てくるはずだ。
日本では「こうあるべき」という強制が強いが、タイでは少ない。差別が全く無いとは言わないが、ゲイやレズといった人達がおおっぴらに生活しているのもタイならではのこうした雰囲気のおかげと言えるだろう。
日本から逃げるためのタイ旅行やロングステイ
タイで生活をしていると、日本よりも快適なために、ずっとタイにいようと考える人も多い。もちろん、いくらかの貯金やお金を稼ぐ手段のある状態でタイへ移住する人が殆どだ。しかし、計画性が無いままにタイへ移住して、現地で犯罪行為に走る日本人も実は少なくはない。
最近でも、元参院議員故片上公人氏の長女と長男の2人がタイのバンコクで不法滞在容疑により身柄を拘束された。
「不法滞在の疑いで姉弟逮捕 弟はこん睡強盗に関与か」TBS News i より
しかも、パスポートの偽造に、弟は昏睡強盗(睡眠薬を飲ませて現金を盗む行為)、姉は元交際相手のクレジットカードを不正利用した疑いが持たれている。
お金が無くなったり、事業が失敗して日本に帰国し真面目に働く人が殆どなのは確かだが、こうしたタイに留まりたいがゆえに犯罪行為に走る人も存在している。「タイで日本人が気を付けなければならないのは日本人」と言われるほど、日本人相手の詐欺が多いのも事実である。
日本におけるサービスのクオリティは高い。サービスを受ける側になれば、非常に満足度の高い国だといえるだろう。しかし、生活して行く上で、常にサービスを受ける側いる人は殆どいない。お金持ちでない限り、こうした高いレベルを求められる側、与える側に立ち一生懸命奉仕しなければならない。性格上それが苦にならない人もいるだろうが、日本の自殺率や労働環境に対する国際的な評価を見れば多くの人が我慢していると言わざるを得ない。
日本だけが世間ではないし、日本だけが働く場所ではない。仕事を辞めても、日本で生活していく上で、周りの目だったり、ストレスを感じるのであれば生活空間を国レベルで変える「機会」をもっと持つべきだと思う。仕事や世間、周りからのストレスを忘れさせてくれる環境がそこにはあるのだ。
高齢だけど、楽しそうに仕事をしていたトゥクトゥクの運ちゃん
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