ヤフー経済圏は楽天経済圏よりも人を豊かにするのか?

ヤフー経済圏は楽天経済圏よりも人を豊かにするのか? 未分類

楽天経済圏とは、楽天が提供するサービスや楽天ポイントで回る経済圏を言う。主に楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)が流通している経済圏だ。これに対して、ヤフー経済圏とはヤフーが提供するサービスやポイントで回る経済圏を言う。主にPayPay残高やTポイントが流通している経済圏になる。

 

楽天は楽天ポイントが貯まる、利用できる範囲を広げてきた。ヤフーもPayPay残高とTポイントによってその範囲を広げてはいるものの、必要性の高い消費においては楽天ポイントほど利便性が良くない。

現状で言えば、楽天経済圏を選択した方が豊かになるだろう。しかし、ヤフーとLINEの経営統合によってヤフー経済圏が拡大するのは確実となった。ラインのプラットフォームとリソースを利用し、金融分野との連携が進めば、楽天経済圏に迫る経済圏の構築が期待できるだろう。

 

この記事では

▶ 楽天ポイントを中心とする楽天経済圏の特徴
▶ Tポイント、PayPay残高を中心とするヤフー経済圏の特徴
▶ ポイントの付与上限と貯めやすさ、使いやすさ

から

▶ ヤフー経済圏は楽天経済圏よりも人を豊かにするのか?

まで詳しく述べていきたいと思う。

 

楽天ポイントを中心とする楽天経済圏の特徴

楽天ポイントを中心とする楽天経済圏の特徴

 

楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)は楽天カード決済および楽天における商品・サービスの消費を中心に貯まりやすくなっている。商品・サービス自体の値段も安い上に、10%以上の還元も難しくない。結果として、楽天経済圏での消費に絞ると生活が豊かになる。

楽天が他のポイントサービスよりも優れている点としては

・商品、サービスの値段が安い上に、還元率が高い
・楽天ポイントが現金並に利便性が高い

以上の2点が大きい。これらの性質により、楽天経済圏で暮らしている人が以前よりも豊かになっている。

下記でそれぞれ詳しく述べていく。

 

商品、サービスの還元率が高い上に、値段が安い

楽天ではSPUやキャンペーンを合わせると、常時20%以上の還元も受けられる。

楽天SPUで還元率を高めるおすすめの「攻略法」を紹介します
楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天のサービス加入や利用を条件に、1.楽天市場2.楽天ブックス3.楽天kobo4.楽天ふるさと納税5.Rakuten Fashion6.楽天海外販売などにおける還元率が最大15%にまで増

たしかに、還元率が高くとも、商品・サービスの元の値段が高ければお得とは言えない。楽天が優れているのは還元率が高い上に、商品・サービスの値段が安いところである。

たとえば、ドラッグストアで購入するような日用品は楽天で買った方が安い。都心部のドラッグストアではレジの待ち時間が発生しているところもあるだろう。楽天で購入すれば値段も安く、待ち時間、持ち運びの労力も必要ない。

普段から購入している商品を検索し、実際に比べてみると良いだろう。

>>> 楽天市場

 

楽天カードは街での利用も2%還元にまで増やせる。条件はあるものの、楽天経済圏で生活する人は達成も難しくない。

「街での楽天カードの利用分がポイント2倍キャンペーン」の対象となる決済からもらえる楽天ポイントまでを紹介します。
楽天カードは通常、利用金額の1%が楽天ポイントとして還元されている。しかし、楽天カード保有者に向け楽天市場、楽天ブックス、楽天koboでの利用、エントリーを条件に1%還元をプラスして受けれる(合計2%還元)キャンペーンをほぼ毎月行っている。

還元を2%にできるカードは限られているだろう。楽天ポイントは日本国内において、圧倒的に貯まりやすいポイントと言える。

 

また、生活する上で必須の電気やガス、携帯電話、クレジットカードでも楽天のサービが提供されている。

楽天でんきと楽天ガス、楽天モバイルは既存のサービスと比べて値段が安くなり、楽天における消費や寄付の還元率も上がる。これらの支払いには期間限定ポイントが使えるため、楽天ポイント自体の価値も上げられる。

 

楽天ポイントが現金並に利便性が良い

楽天の通常ポイントは楽天証券を通して国内株式や投資信託の購入もできる。また、クレジットカードの支払、デビットカードの引落元にも使えるため、クレジットカード、デビットカードが使える消費ではすべて楽天ポイントが使えることを意味する。

使い方により、楽天ポイントの価値を高めれば1ポイント=1円以上の価値にもできる。

 

確かに、「期間限定」ポイントではクレジットカードやデビットカード、国内株式や投資信託の購入に使えなかったり、利用範囲が制限されている。しかし、利用範囲が制限されている期間限定ポイントでも、ふるさと納税といった寄付に使えたり、電気代、携帯電話代に利用できる。

 

必要性の高い消費で貯まりやすい上に、現金並に利便性が良い。日本において楽天ポイント以上に優れたポイントは無いだろう。

ちなみに、楽天ポイントは間接的になら現金への交換もできる。

楽天ポイントを「現金へ換金(現金化)」する方法をまとめて紹介します
楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)を「直接」現金へ変える方法は無い。ただ、楽天ポイントから「別のものを経由して」現金へと変える方法はいくつかある。楽天サービス内での楽天ポイント現金化としては楽天証券を使う手段がある。楽天ポイント

 

Tポイント、PayPay残高を中心とするヤフー経済圏の特徴

Tポイント、PayPay残高を中心とするヤフー経済圏の特徴

 

ヤフー経済圏とはヤフーが提供するサービスやポイントで回る経済圏を言う。主にPayPay残高やTポイントが流通している経済圏だ。最近はTポイントよりも自社ヤフーのポイントであるPayPay残高の流通を増やしている。

ヤフーの優れている点としては

・リアル店舗におけるPayPayやTポイントの流通
ヤフーショッピングにおける通信サービス契約者の還元率

以上の2点がある。

下記でそれぞれ詳しく述べていきたいと思う。

 

リアル店舗におけるPayPayやTポイントの流通

ヤフー経済圏が広がっている理由として、リアル店舗におけるPayPay決済の普及は大きい。大手スーパーからコンビニまで、PayPayによる決済可能店は増え、それにより貯まる、使える機会も増えている。PayPayはセブンイレブンやローソンなどの主要なコンビニ、イトーヨーカドー、イオンといった大型スーパーでも利用できる。

 

もともとTカードの提示でポイントが貯まるTポイント提携店も多かった。これに加えて、PayPay加盟店が増えていけば、リアル店舗を利用する機会の多い人から恩恵を受けていくだろう。

ヤフー経済圏ではお出かけ先でのちょっとした消費だったり、たまたまの消費で得られるポイントが多いと言える。

 

ヤフーショッピングにおける還元率

Yahoo!ショッピングもしくはLOHACO(ロハコ)で商品を購入すると1%のTポイントが貯まる。

また、Y!モバイルや ソフトバンク(携帯)契約者はYahoo!ショッピングでの還元率が増える。

Y!モバイルに契約しているユーザーだと、通常の1%のTポイント還元に加えて「1%のTポイント+4%のPayPayボーナスライト」がもらえる。月額500円のEnjoyパックへ加入すれば、+5%のPayPayボーナスライトももらえる。

つまり、Y!モバイルとEnjoyパックへの加入でYahoo!ショッピングでの還元率は1%のTポイント+9%のPayPayボーナスライトにできる。

Enjoyパック|ヤフー連携サービス
Enjoyパック|ヤフー連携サービスより。決済をヤフーカードにすれば更に+2%還元になる。

ソフトバンク携帯ユーザーなら1%のTポイントの他、+9%のPayPayボーナスライトも得られる。ヤフーショッピングの利用を考えている人、利用中の人は下記記事を参考に。

PayPayモールやYahoo!ショッピングを中心とするヤフー経済圏へ入る前に知っておくべきこと
ヤフー経済圏はヤフーが提供するサービスやポイントで回っている。ここで中心になるのは ・PayPayモール ・Yahoo!ショッピング ・LOHACO by ASKUL といったネットショッピングモールである。 現実世界...

Y!モバイルやソフトバンクユーザーはヤフーショッピングの利用を積極的に検討してもよいだろう。

 

ちなみに、ネットショッピングではポイントサイトを経由するだけで還元率が上乗せされる。Tモールを経由してヤフーショッピングを利用すれば0.5%のTポイントが上乗せされる。

Tモールにおけるヤフーショッピング
200円につき1ポイント(0.5%還元)

 

ただし、ヤフーショッピングはハピタス経由で1%すぐたま経由で0.9%還元となっている。ハピタス、すぐたまで貯まったポイントは現金へと交換ができる。

Tポイントを貯めることに固執し、還元率および利便性で劣るTモールにこだわる必要はないだろう。

 

ポイントの付与上限と貯めやすさ、使いやすさ

ヤフー経済圏は楽天経済圏よりも人を豊かにするのか?

 

ヤフー経済圏で中心となる消費はやはりヤフーショッピング、LOHACOといったネットショッピングになるかと思う。日用品などの購入はスーパーよりも安く、多くの人にとって必須とも言える消費になる。また、還元率も高い。

楽天で高還元を受けるには楽天カードや楽天銀行、楽天証券、楽天モバイルといった複数のサービス利用が必要だった。しかしヤフーショッピングではY!モバイルや ソフトバンク(携帯)の契約で10%還元も難しくない。商品自体も楽天やAmazon並に安く買えるため、シンプルに10%程度の還元を受けれるのは大きなメリットだ。

ただし、楽天ポイントに比べると、付与上限額が低い。また、「必要性の高い消費」においてはPayPay残高もTポイントもまだまだ貯まりにくく、利用範囲も狭いと言わざるを得ない。

 

付与上限とそれぞれのポイントにおける貯めやすさ、使いやすさについて下記で詳しく紹介する。

 

楽天とヤフーの付与上限額

Enjoyパックの場合、5%還元で1000円しか付与されない。したがって、毎月2万円分までの買い物にしか、Enjoyパックによる還元を受けれない。Enjoyパック以外でも10万円から12.5万円までが上限となっている。

これに対し、楽天のSPUでは多くが1%還元で上限5000ポイントとなっている。つまり、毎月50万円まではSPUにより最大15%還元(7.5万円分)を受けられる。ふるさと納税分を加えても、十分な額の上限となっているだろう。

 

楽天ポイントと比較したTポイント、PayPay残高の貯めやすさと使いやすさ

楽天ポイントはSPUとキャンペーンと合わせ、買い物や寄付などで20%の還元を受けられる。消費はともかく、ふるさと納税といった寄付でも還元を受けれる仕組みはヤフーにない。また、楽天カードは楽天以外の街の消費でも2%還元にできる。

確かに、リアル店舗ではTポイントやPayPay残高の貯まる提携店が多い。しかし、必要性の高い消費においては、楽天ポイントの方が広い意味で「貯めやすい」ポイントと言えるだろう。

 

また、「使いやすさ」でも、楽天ポイントと比較すれば劣っている。確かに、TポイントはSBI証券で投資信託の購入、SBIネオモバイル証券では株式の購入に使える。他のポイントよりは利用範囲も広い。

SBIネオモバイル証券の手数料から使い方まで詳しく述べていきたいと思う
SBIネオモバイル証券では国内株式、国内ETF(国内上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、ウェルスナビ(WealthNavi)への投資ができる。 1株単位(単元未満株)で購入しても、単元株数で購入しても手数料は「サービス利用料(...

しかし、楽天ポイントも国内株式や投資信託の購入に使える。

また、クレジットカードやデビットカードの支払にも利用できる。TポイントやPayPay残高はクレジットカードの支払には使えない。

楽天でんきでは楽天ポイントで電気代の支払ができる。ENEOSでんきやENEOSガスといった光熱費でTポイントが貯まるサービスはあるものの、Tポイントによる支払はできない。携帯電話も同様である。楽天モバイルとは異なり、Y!モバイルの請求金額をTポイントやPayPay残高で払うことはできない。

PayPay残高、Tポイントともに貯めるのも使うのも楽天ポイントより現状は劣っていると言わざるを得ないだろう。

 

ヤフー経済圏は楽天経済圏よりも人を豊かにするのか?

楽天は楽天銀行と楽天証券のマネーブリッジ、および楽天ポイントとの連携により、投資の面でも利便性を高めてきた。

今後、ヤフーもLINEとの統合で新たな銀行、証券、クレジットカードの分野へと広げるだろう。ヤフーはPayPay、LINEはLINE PayやLINEカードからいずれも金融分野へ独自に事業拡大を目指していた。

 

楽天経済圏を越えるには銀行や証券、カードといったサービスを作り、連携する、つまりポイントの貯まる、使う機会を増やすことが重要になるだろう。これらの連携が進めば利便性だけでなく、使い道が増えることによるポイント価値の上昇や還元率アップも望める。

現状は間違いなく楽天経済圏の方が生活を豊かにしてくれる。ヤフー経済圏への引っ越しはLINEとの経営統合により広がりを見せる各種サービスの展開を見てから決めるべきだ。それまでは楽天経済圏でどっぷりと使うのが賢い選択と言えるだろう。

楽天経済圏での生活を意識した楽天ポイントの貯め方から運用までまとめて紹介します
数あるポイント投資の中でも楽天ポイントが圧倒的に優れている理由はポイント自体の貯まりやすさ、利用しやすさにあるだろう。楽天ポイントはネット・リアルにおける買い物だけでなく、電気代、携帯電話といったサービスから商品の購入で貯めれ、生活の多岐に
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