横山緑はニコニコ生放送で「暗黒放送」という名の生放送を2009年3月からほぼ毎日配信している人気配信者である。ニコニコ生放送で配信する時は素顔を晒さず、マスク姿で配信している。自称の職業はインターネットコメディアン。2018年7月からは立川市議会議員になった。
本名は久保田学(くぼたまなぶ)。1977年9月25日愛知県瀬戸市生まれ。愛知県にある私立杜若高等学校を卒業後、カメラ関係の専門学校へ通う。専門学校を卒業後、様々な職を経験し、AV制作会社に勤めた。童貞を捨てたのもAV撮影時であり、相手は金魚というスカトロ女優だったとのことである。
AV制作会社に勤めた後、AV制作の事業で独立する。自身でもAVに出演をしていた元AV男優である。男優をしていた時の名前は「ポリフェノール秋山」。和光市で住んでいたアパートはAVの撮影にも使っており、彼が男優として出ている作品でも確認できる。
彼の出ている作品はエックスビデオなど海外の動画配信サイト等で無断アップロードされており、「kubota manabu」などのキーワード検索をかけると現在もいくつかの作品を見れる。
埼玉県和光市、東京都葛飾区、江戸川区と移り住み、立川市議会議員へ立候補のために東京都立川市へ移り住んだ。
東京都立川市からNHKをぶっ壊す、横山緑あらため くぼた学 @kubotayokoyama
2018年6月17日(日)投票日の東京都立川市議会議員選挙に立候補いたします。
巨大なNHKに徒手空拳&マスクで立ち向かう我が党のドン・キホーテに、立川市の皆様はどうかお力をお貸しください。#NHKから国民を守る党 pic.twitter.com/TjiDfZ0Idr— くつざわ亮治@NHKから国民を守る党 (@mk00350) 2018年5月4日
2018年6月、立川市議会議員選挙での立候補を表明した横山緑こと「くぼた学」。その後、見事当選し、立川市議会議員となる。
配信者としてはビジュアル面で勝負できる美男美女が有利だ。横山緑はその点で勝負できない。しかし、人気者になる、人気者になった後も飽きさせないためには「プライベートをある程度シェアする」「広い意味でのリスナーのラジコンになる」のが条件になるかと思う。
この記事ではニコ生の人気配信者である
▶ 暗黒放送「横山緑」の収入や家族、恋人について
から
▶ 横山緑(くぼた学)の生放送内容とニコ生でナンバーワンになった理由
▶ 人気配信者に共通する要素
まで更に詳しく解説していきたいと思う。
暗黒放送「横山緑(くぼた学)」の収入や家族、恋人について
横山緑は2009年3月からニコ生での配信を始めており、もうすぐ配信歴9年になる。普段マスクをしており素顔を晒していない。しかし、過去に何度かハプニングによって放送上に素顔が映ることがあった。また、素顔でAVに出演していた動画も残っているため、これら動画が発掘され、悪意により第三者に晒さらされたことも何度かある。くわえて、立川市議会議員選挙へ立候補を表明および当選したため、議員活動中は素顔を晒している。
議員活動をつぶやく「くぼた学」用のアカウント
横山緑(くぼた学)の収入について
本人曰く、AV業界がバブルだった時は年収が2000万円を越えていた。AV業界引退後も毎月万単位でアダルトビデオの権利料をもらっていたことは過去の放送で暴露している。この頃、収入の申告をしておらず(脱税)、銀行口座の差し押さえもくらっている。
2018年9月4日まではニコニコチャンネルからの会員費(月1080円で400人程度が入会しているので、ドワンゴへの手数料を除くと月収約28万円)をもらっていた。しかし、規約違反で強制退去になったため、チャンネルからの会員費はもらっていない。
現在はニコニコ生放送の公式番組やクリエイター奨励プログラム、イベントでの出演料、YouTube動画、くわえて立川市議会の議員報酬を貰っている。
立川市議会の議員報酬について
立川市議会の議員は
▶ 月額555,000円
に加え、期末手当(ボーナス)として
▶ 報酬月額×1.2×2.125(6月)
▶ 報酬月額×1.2×2.225(12月)
をもらえる(議員報酬 | 立川市議会より)。
つまり
55.5×12=666
55.5×1.2×2.125=141.525
55.5×1.2×2.225=148.185
666+141.525+148.185=955.71
955.71万円の議員報酬を受け取っている。議員報酬だけで年収1000万円弱を貰えるのだ。
本人は現在の収入を「少ない」と豪語している。しかし、イベント出演やギャラの発生する公式放送にも頻繁に呼ばれており、議員報酬と合わせれば年収は2000万円を越えるだろう。ただし、年収が2000万円を越えていたAV制作会社時代に脱税していたため、現在も過少申告している可能性はある。
横山緑の家族、恋人について
横山緑は元リスナー(横山緑の生配信を昔から見ていたファン)の奥さんとの間に2人の子供(男の子と女の子)を作り、不倫や他の配信者との浮気を繰り返した末、離婚。その後は離婚する前からの交際相手(不倫相手)である配信者・まろん氏と付き合っていた(不倫騒動や過去の女性遍歴については後述)。
横山緑と付き合っていたニコ生配信者「まろん」(youtube.comより)
しかし、2019年3月に入り、まろん氏とは別れ、5年間ファンだったまりにゃんという配信者と2回ほど大人の関係を持った。
まりにゃん(youtube.comより)
まりにゃんには彼氏がいたため、3月末の放送で彼氏に謝罪している。
横山緑(くぼた学)の生放送内容とニコ生でナンバーワンになった理由
駅前でフリーザのモノマネをする横山緑(youtube.comより)
横山緑の生放送は「雑談」と呼ばれる形が多い。雑談とは、主に自宅でカメラに向かってリスナーに語りかけるスタイルである。横山緑の雑談ではニコ生界隈で起こった事件やネットで話題になったこと、他の配信者の悪口を放送していた。
また、「外配信」と呼ばれ、ノートパソコンを持ち歩きながら街を探索したり、イベントへの参加、旅行へ行ったりもしている。こうした「雑談」や「外配信」を主な放送スタイルにしている配信者は数多くいる。
雑談におけるトークや外配信でのトラブル、主に警察を呼ばれると行ったハプニングでリスナーを楽しませることもある。しかし、横山緑が人気配信者になったのは雑談でのトークが面白かったり、トラブルを見たいからという理由だけではない。自身のプライベートをリスナー(視聴者)とシェアし続けている点と要求に答える「ラジコン」となることでリスナーの欲求を満たしている点が大きいかと思う。
下記で詳しく説明していく。
自身のプライベートをリスナーとシェアする
横山緑が人気配信者になった理由としては彼が面白いコンテンツを作ったというよりは彼自身のプライベートが面白い(エンターテイメントの要素のある)コンテンツだったというのが大きいだろう。
ニコ生全体を揺るがすような数々の炎上があり、批判やアンチも数多く産んだ。しかし、その度に大きく露出し、ファンを増やしてきた。
暗黒放送における歴史の中でも、大きな炎上を起こした主なイベントを5つ紹介すると、
1.過去にAVへと出演していたことが発覚した時
横山緑はAV男優だったことを隠して配信を行っていた。しかし、「ポリフェノール秋山」の名前で出演していたAVをリスナーが発見する。そのビデオでは顔が出ていなかったが声がそっくりということで話題になった。当初は本人も否定していたが、AVに出ていた事実、およびAVの制作会社を経営していたことを認め、現在の放送ではそれもネタにしている。
2.有名女性配信者「まったん」とのお付き合いが発覚した時
横山緑は「暗黒ルール」というものを作り、女性とは出会わないとの公約の下で配信を行っていた。しかし、横山緑がファンだった女性配信者「まったん」との関係が疑われた。きっかけは横山緑の持っていたTシャツをまったんが着ていたことだった。最終的には付き合っていることを認め、同棲しながら配信を続けた。
3.まったんに2度も子供を孕ませて、2度も堕胎させていたことが発覚した時
まったんがブログにて2度の堕胎を明かし、発覚した。横山緑はセッ○スの時に「コントロールできるから」といい、コンドームを付けることを拒んでいたこともまったんのブログから明らかになる(つまり、生での性交を強要していた)。この「コントロール出来るから」という発言も、度々ネタにされる。
2回の堕胎が発覚した当初は収集が付かないほど大炎上し、横山緑はしばらく配信を休止した。
4.現在の奥さんと出来ちゃった結婚した時
まったんと付き合いながら、奥さんとなる女性とも何度か大人の関係を持ち、妊娠させる。再び堕胎の強要を考えていたが、堕胎できる期間を過ぎていたため、横山緑本人が放送上で重大発表と題して妊娠を通り越し、出産および結婚を報告する。
ちなみに、この時結婚した女性とは離婚し、2人の子供も母親と暮らしている。
5.AV女優との不倫が発覚した時
奥さんが2人目の子供を妊娠しているときにAV女優(名前は不明)と浮気する。別の配信者(複数人)へ匿名の第三者から横山緑とこの女性が親しそうに写っている写真画像が送られ、加川という配信者が放送でその画像を晒したことで公になった。
流出した不倫相手(AV女優)とのツーショット写真。女性側の素顔は晒されていない。
このように横山緑はプライベートのほとんどを晒し、シェアすることで自身の人生イベントにリスナーを巻き込んできた。もちろん、プライベートをシェアしても面白くない人は面白くない。横山緑が人気配信者になったのは、やはり彼自身、プライベートがツッコミを受けやすい面白いコンテンツで、見る方を飽きさせない魅力があったのも大きいだろう。
ニコ生リスナーのラジコンになる(生放送中リスナーの指示に従って動く事)
プライベートをエンターテイメントのコンテンツにすることにくわえ、横山緑の放送に人気が出たのはリスナーとコメントを通して会話し、リスナーの命令通りに動く配信を度々行うからだろう。いわゆるリスナーの「ラジコン」になってくれるため、リスナーは家にいながら横山緑の外配信(外に出て生放送を行うこと)を楽しめるのだ。
リスナーの要望を受け、通常は電車に乗って周るドラゴンボールスタンプラリーを徒歩で行うという配信(企画)が2017年1月に行われた。
東は茨城県の取手駅、西は東京都の西荻窪駅を徒歩で周り、スタンプを集める放送である。始発から終電まで4日間(4日目はゴールまで)行っている。横山緑の他、NERや野田草履という人気配信者も参加している。NER氏の配信も面白い。NER氏については下記記事を参考に。

リスナーは家にいながらこうした配信を楽しめる。著者もこの放送をずっと流しながら仕事をしていた。
他にも横山緑は24時間、48時間ウォーキングといった配信を何度も行っている。ユーザーの代わりに外の風景を見せてくれるため、引きこもりからも人気の生放送主となっているのだ。
人気配信者であり続けるには?
横山緑が人気者になれた理由としては生放送を始めた当初ライバルが少なかったという点もある。しかし、現在もその人気をキープできているのは、自身のプライベートもコンテンツの一部として晒し、広い意味でリスナーのラジコンになれる配信者だからだと言える。これはYouTubeだろうと、ニコ生だろうと、どこの配信サイトでも変わらないはずだ。
ラジコンになるとテレビで見れないような過激な配信を求められることもあり、犯罪行為に近いような過激な行動に走ってしまう人も出てくる。リスナーはリアルタイムで煽れてしまうため、動画投稿よりもこういった傾向は強い。迷惑行為とエンターテイメントの分離は難しいので、必ずしも推奨できるわけではない。しかし、こうした行為で人気者になっている人も多いのが、配信界の現状なのだ。
配信ではなく、ニコニコ動画における動画投稿で儲ける方法については下記記事を参考に。
